二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.31 )
- 日時: 2012/09/18 02:40
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: x40/.lqv)
- 参照: 第一篇/Good Morning! (かまびすしいコールと共に)
『Good morning,Ms.小夜子。目覚めは如何?
恐らく、今日は特に大事はないだろうと思う。君の好きなように行動してくれ。
ちなみに試合の観戦に関してだが、屋敷の地下一階に転送装置がある。行き先を『3769#4021;』にあわせれば、自動的に闘技場まで飛ぶように設定しておいた。自分の足で行ってもいいが、かなり遠いからなるべくなら使ったほうがいい。転送機はここと、闘技場の一対しかない。
会場ではこの受信機の裏を見せて『フィンジェノンの入り口へはどう行くのか』と言えば、一番見晴らしのよい席に案内してくれる。普通に入場すると百コイン取られるから、此方の方法を推奨したい。
尚、会場は非常に混雑する。
スリや良からぬ者も時折紛れ込んでいるので、くれぐれも気をつけるように。
P.S.
外に出る時の為に、屋敷外の大まかな地図を添付しておく。
Ctrlキーを押しながら地図をタッチするとホログラム映像が出てくるので、そちらを活用されたい。』
中々親切な創造神だ。っていうか、これマジもんで小型ノートパソコンなのか?
地図は後で見ることにして、私は受信機を閉じ、引っくり返す。銀のボディに、スマブラマークの描かれた旗と両刃剣の交差した図案が精密に彫り込んであった。線の太さに揺れがあるし、きっと手彫りだ。ようやる。
「起きなきゃ……」
本能を、理性と言葉で黙らせる。
受信機を元に戻し、ずっと腹ばいの状態でいた私は、ベッドからのそのそと起き上がった。少しだけ開けられたカーテンの隙間からは、清々しい朝日と青空が見える。それに少しの間目を細めて、私は本格的にベッドから抜け出した。
そして、この布団はどうすれば良いのかと机を覗いてみたけれど、それらしいメモ書きなんかはない。仕方ないので、とりあえず布団は全部畳んで足元に寄せ、カーテンを開け放して日光を部屋の中に入れておく。夏の高い日も長めに入れられるよう計算したのか、広い部屋の奥まで一気に明るくなった。
そこで、私は気付く。
「本、ない……」
床に積まれていた本が、皆片付けられているのだ。何処に行ったのかといえば、部屋の最奥右隅。部屋の入り口から見れば、ちょうど真正面の最奥ということになるだろう。多分一生近づかない場所だ。
昨日、私が本を避けながら移動していたのに気付いたのだろうか。それであんな所に移動したんだろう。
ただでさえ貴重な休みの前日にベッドを使えなくしてしまい、その上更に余計な苦労をかけてしまった。
——ごめんなさい。
心の中で既に居ないドクターに謝りながら、私は部屋を出た。
To be continued...
今後割と色んな場面で出てくる小道具、受信機。
マスターとの遠距離でのやりとりは基本これ。