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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.33 )
- 日時: 2012/09/19 21:44
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第二篇/After a Calm comes a Storm (嵐の前の静けさ)
いよいよもって息が苦しくなり、ますます強く腹を抱えたその時、ふっとそれが緩んだ。
「へっ」
何だ一体、と思わず顔を上げてみると、目の前には寝癖とも盛りともつかぬ形にはねた金髪。少し視線を下げると、不思議な青い目が、私を覗き込んでいた。
ネスと同じ「PSI」と言う超能力を扱う男の子、名前はリュカ。
そのリュカが使うPSIのお陰だろう、少し経つと、吐き気も息苦しさも治まった。そこで私は、ずっと吐くばかりだった息を思い切り吸い込んで、最悪な気分を二酸化炭素と共に思い切り吐き出す。
力の抜けていた足にきちんと力が入るのを確認して、私はソファから起立。
今までことを遠巻きに見つめていた子供勢が、一斉に駆け寄ってきた。皆心配そうな顔だ。
「さー姉、大丈夫? ゴメンね……」
「うん、大丈夫。気にしなくていいよ。リュカ、ありがと」
「Don’t mention it」
どういたしまして、だけが何故か翻訳されず、そのまま耳に流れ込んで来た。それ以外の会話は全部翻訳されるから、きっと翻訳機が何か空気を読んだのだろう。
そういう解釈にしておいて、私は飛びついてくる子供勢を適当にいなしながら、さっきから良い香りの漂っている方に歩いていく。
To be continued...
リュカさん初登場。でも初めてのセリフが英語と言う理不尽。
メンバーの治療体勢は割と万全です。
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