二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.51 )
- 日時: 2012/09/30 21:17
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第三篇/I'm a not Fighter...yet (ヒヨッ子は見てるだけ。まだ。)
「お腹、減ったなぁ……」
誰かが遠慮がちに声を上げたその時。
「——ッ!」
ほとんど無い扉から、顔面を蒼白にしたマスターが飛び込んできた。そして物も言わず辺りの様子を見回し、一番採光窓に近いところに倒れ込んでいたマルス王子の所まで走ると、止まるのも草々に、マントを貫いて走る袈裟がけの傷に手を当てる。青白い光が溢れた。
一連の行動はいきなりすぎて、誰も対応できなかった。
「ま、まっすー。何してたん?」
真っ先に硬直から立ち直ったのは、ピチュー。耳に巻かれた包帯が気になるのか、しきりと弄りながらなおも潤んだ目で見つめてくるピチューに、マスターは手を離して傷の具合を確かめながら、やおら返答した。
「管理用のプログラムを修正していたんだ」
「管理? しゅーせー?」
頭を抱えて起き上がったマルス王子には一瞥もくれず、創造神の目は部屋の真ん中に鎮座する柱を見上げる。そして立ち上がり、その傍に寄ると、いきなりチョークを出して線を引き始めた。その実に正確なことと来たら、曲面によくもまあ此処までキレイな線が引けるものだ、と思わず感嘆。
円に六芒星の陣を驚くほどの正確さで描ききり、そこから床に向かって真っ直ぐ線を伸ばし終わったところで、マスターはピチューの右に上がった声を耳に捕らえたようだ。掠れた声が床に転がり落ちる。
「ソニックだの小夜子だの、違う世界の者を入れると、世界に不具合が出てくるからな」
マスターの言葉は、残念ながら言葉が足りなさ過ぎて分かりにくい。ピチューはキョトンとした顔でもう一度聞き返そうと口を開きかけ、険しい横顔を見て急ぎ別のところに視線を持って行った。
To be continued...
登場二回目にして大怪我と言う災難。
エムブレム組ファンの方、色々ごめんなさい……orz
そして、何時の間にやら参照が1000を突破しておりました。
コメントをくれた方もROM専の方も、ご愛読ありがとうございます。