二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.57 )
日時: 2012/10/02 03:08
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
参照: 第四篇/Let's Cooking! & Fight!(サァ “大乱闘” イタシマショウ)

 努力と惨劇の痕が随所に垣間見えるキッチン。
そこに立つのは私と、ピクミンをゲーム以上に引き連れた私服のオリマー、二人と百三十匹。
 ちなみに、彼は電波の届かない谷の奥に潜ったせいでメールを受け取れず、この場外乱闘には大遅刻している。と言うか、闘いが終結した直後に初めて気付き、ついさっき此処に飛び込んできたのだ。ついでに言うと、ホコタテ星人にとっての猛毒大気、もとい酸素については管理プログラムを弄って大丈夫なようにしているとか。
 メンバーは最早こっちを見る気力も体力もないようで、大半が寝ていた。
 「全く、悪いね。私も闘えればよかったんだが」
 ズダダダダダ……とものすごい音を立てて冷蔵庫にあったありったけの根菜を切り飛ばしていきながら、平然とした顔でオリマーが声を上げる。一方で私も手当たり次第タマネギを切り散らし、負けじと声を張り上げた。
 「いいですよ、その代わりどんどん料理作ってもらいますからね」
 このままじゃピンクの悪魔がピクミンを食べるかもしれないし、とは言わないでおいた。
 オリマーのピクミン愛は異常だと、個人的には思っている。ちなみに言うと自分もピクミン大好きだ。とは言っても、その実キャラに惚れているだけで——使い勝手がいいとは言えないけど。
 「さて、と」
 とりあえず、夏場の真昼間から生野菜を食わすのはあまり良くない。腐敗的な意味で。
 「って、なっなっ、なっ」
 とりあえず焼くか煮るかはせねば、とコンロに目をやって、思わずどもってしまった。
 完全にぶっ潰れている。火の出るところは四口もありながら、どれもひしゃげて使い物にならない。ちなみに電子レンジもあるのはあるが、コンロと運命を共にしている。しかしこれだけの人数が居ながら、加熱系料理の全てをこの四口コンロに頼っているわけは、ない。
 そう、ないのだ。コンロが潰れたから料理できないなどと言うことは。

 「しかしまあ、何でこれなんだ」
 使えなくなった文明利器の代わりにあったのは、レンガ造りの窯だった。かなり手の大きな人が計ったのだろう、私の想像するような窯より二周りも三周りもでかく、最近まで使っていたのかススもほこりもキレイに払われている。コレでピザなんぞ作ったらさぞや美味しかろう。作る予定には入っていないけど。
 しかしながら、窯なんて使うのは生まれて初めてだ。せめて黒焦げになったりしないことを祈る。

To be continued...

ピクミン&オリマー初登場。
基本、大体の闘いには遅刻してきます。