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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.71 )
- 日時: 2012/10/19 01:23
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第五篇/Doctor's Hint (:「宿屋の角に響く歌」)
何とも言えない沈黙が部屋に積もり始めて、私はふと思い出す。
収納庫で見た自分自身にある『端子』と、不自然に置かれていた弓矢の存在を。私は再び机に向かい始めたドクターに背を向け、部屋を出て一階へ向かった。下の方から何やら凄まじい奇声が聞こえているが、あえて気にしないことにしよう。
リビングから真っ直ぐ目的地へ。
収納庫から引っ張り出し、そのまま床の上に放り出していた弓矢は、元通りに修復されたテーブルの上に置いてあった。その傍らでマスターがぐったりしているが無視。向こうのほうで続く三杯目のお代わり合戦も無視して、弓と矢をテーブルの上から取り、戦線を離脱して食器を片付けていたミスターに声を掛ける。
「射撃場なんての、此処ありますか?」
「……チカ一階ですよ。ニバンメの部屋です」
最初だけ片言で、しかも少し断片的。ビープ音は流石に翻訳機も苦戦するようだ。簡単にお礼を返し、私はお代わり合戦組を刺激しないようにリビングから脱出。階段を下りて地下一階に向かう。
件の地下一階は、どうもメンバー用の訓練施設が集合しているらしい。リビングの家庭的な雰囲気からは一変し、無機質な壁と床、青褪めた色の蛍光灯とで形作られた冷たい空間だった。
革靴の踵が鳴らす乾いた足音がやけに大きく響く中、右側にばかり並ぶ鉄扉の内、二番目の扉を開ける。
To be continued...
短いつなぎの話。
ミスターはもっと後になってからもっと喋るようになります。
次回はこの物語の中でも、特に重要な話の前置きとなる部分。
この話からどんどん色んな重要ファクターが展開していくので、是非とも憶えておいてほしいところ。
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