二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.78 )
日時: 2012/10/28 22:50
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
参照: 第六篇/Secret Reason (棄てられた名前)

 アーチェリーがあんな所にあった理由も分かったところで、私はやるべきことをまだ終わらせていない。
 ベストに付いた大ぶりのポケットからコントローラーを引っ張り出し、私にある『端子』へと装着する。その横で、本日四つ目のマガジンを入れたウルフが、私の動きに眉をひそめた。そりゃそうだろう、操作する側が操作するものを取り付けて、その上平然としているのだから。
 隣からの視線は気にせず、新しい矢を出し、構える。あまり的を狙うことは気にせず、とりあえず的を視界に入れるだけ入れてすぐ放った。そして即座にコントローラーへ持ち替える。
 「何する気だァ?」
 「仮説の証明です」
 問いに短く答えて、私はコントローラーの3Dスティックを、思いっきり右に弾く。
 ————急変!
 矢は大きく軌道を変えた。ちょうどピットの神弓で放った矢と同じように大回りし、私達の方へ一散に向かってくる。どわぁッ、と大声を上げて一息に飛び退るウルフには気を留めず、私はスティックを元に戻して、今度は左へ弾いた。再び軌道は急激に修正され、的の方へと矢じりは向かう。
 頃合を見てAボタンを連打。すると、ブースターでも取り付けたかのように矢の速度が増していく。
 最終的にはスパァァアン、と比喩では表しにくい大音声を立てて、矢は的に半ばまで突き刺さった。一応何か出来ないかとカチカチしてみたが、後はどれだけ操作をしても動くことはないようだ。
 訪れる静けさ。
 そしてそれは、ウルフの絶叫によって掻き消される。
 「おっ、おいッ! いきなり何だってんだテメェッ!」
 眼がマジな殺意を帯びて恐ろしい。だが此処で引いてたまるか。
 「だから仮説の証明ですって。収納でこれを見つけて、私にある『端子』を一緒に見つけたときから、ずっと考えてたことなんです。うん、私の仮説は全部正しかった」
 ——要するに、私は自分自身にコレを繋げることで、武器の遠隔操作を出来るようになったと言うことだ。弓矢の場合はスティックで軌道を変え、攻撃ボタンで威力も上げられるらしい。連続で的に当てた試しがないから分からないが、動きを止めた時点で操作は出来なくなるようだ。
 うーん、チート。

To be continued...

小夜子さんのチートっぷりがどんどん増していってますが、やっぱり肉弾戦だとメンバー最弱です。
無意味な技のようですがちゃんと使うんですよ!! 伊達とか酔狂で入れてるわけじゃないですからねっ!!