二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第二章/The Reason , Why? ( No.82 )
- 日時: 2012/11/05 00:40
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第一篇/Serious mood (朝早くからムードブレイカー)
「そう言えば、スマッシュブラザーズってどうして結成されたんですか?」
修理も終わり、元の平穏を取り戻したキッチンにて。
山盛りの野菜どもをブツ切りにするハイラルの勇者を横にして、私はヨッシーが焼くクッキーの生地をココア粉と混ぜながら、誰にともなく尋ねてみた。そうするのが当たり前、と言うような雰囲気の沈黙が少し辺りに漂って、耳に届くのはリンクの声。
「今も昔も変わりませんよ。クレイジーハンドの暴走に対して、マスターさんが取った最初の抵抗策です。天空闘技場で試合をしているのは、メンバーの訓練とこの世界の娯楽を兼ねてしているだけでして」
包丁を握る手が止まることはない。私は次なる疑問をぶつける。
「でも、マスターさんは終点だと最強なんでしょう? どうして終点で倒さないんですか」
「マスターさんの受け売りになりますが、終点とは神の居場所であると同時に、貴女の言う『あちら』と『こちら』が最も接近する場所であり、神としての力を最も安定して使える場であり、また力によって歪む場所の最たるものでもあるとか。神二人の力はどちらも強大です。技の余波だけで、私達が動けなくなるほど」
包丁を動かす手を止め、眼に掛かるくすんだ金髪を払って、彼は言い捨てた。
要するに、神二人の大喧嘩に対して、終点と言う不安定な足場は耐えられないという事だ。ゲーム中でも終点の背景はコロコロ変わっていたから、確かにあの場所はとても揺らぐ場所なのかもしれない。
その二つだけで納得しかけたところに、もう一つ疑問が湧いて来た。
「クレイジーはどうして暴走を? いや、元々から狂ってるような節はあったけれども——」
「…………」
リンクが黙ったのは、言わないせいか、言えないせいか。
To be continued...
第二章更新開始!
すでにこの辺りから話がこじれてきているので、どうか心してください。