二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.92 )
- 日時: 2012/11/17 18:16
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: ptFz04.o)
- 参照: 第二篇/Silent Saneness (狂者は嗤い乍ら泣き喚く)
「は、は、破壊、神? って、あああああ、あの、あの、あのっ……」
上手く言葉が出てこない。いや、頭には言葉があるのだが、喉が震えて上手く出てこないのだ。
狼狽してどもりまくる私に、破壊神と自称した男は、更に侮蔑の色を強めて私を見、肩をひょいとすくめて見せた。あぐらから徐(おもむろ)に左膝を立てて、それを抱える腕に頭を預けるその所作は、素人目に見ても憔悴(しょうすい)しきっている。と言うかもう、顔に疲労の色が濃い。
「そうだよ、俺がクレイジーだ。だが安心しな、俺ァ今スマッシュブラザーズとやらを襲う力はねェ。昨日で出せる力全部使いきってすっからかんだ。それに、お前をこんな馬鹿馬鹿しい所で襲う理由もねェ」
「馬鹿馬鹿しい所……?」
その一言が引っかかり、思わず聞き返してしまう。途端、凄まじい勢いで放たれた矢の視線が、あやまたず私の愚問を射飛ばした。聞かれたくないと言うことらしい。聞かないほうが身のためとも。
「馬鹿馬鹿しい所つったら馬鹿馬鹿しい所なんだよバカが。こんなトコで闘う意味もねェ」
そんなことをわざわざ言う辺り、きっと闘えない理由があるのだろう。
あえて詮索はしないでおいた。
「まあ、その……どうしてあんな所に? しかも、半ば溺れかかって」
その代わり、別の当たり障りのない質問をぶつけてみる。すると照れ隠しのように、破壊神の左手が濡れた黒髪を乱暴に掻き毟った。今までぺったりと水で固められていた髪の毛が、一瞬で跳ね散らかって毛玉状態と化すものの、彼はそんなことなど微塵も気にせず答える。
「昨日、俺がココに来たのは知ってるな?」
「ま、まあ」
「前と変わらねェとタカくくって飛び込んだら、予想が大ハズれしちまってよ。見ての通りのザマだ。あげくマンホールから逃げたはいいが、途中で息が足りなくなってああだよ。それよか、お前こそなんでココに居ンだ? 俺は知ってっぞ、あんたが兄貴、あんたらの言うマスターハンドの呼んだ客人だってなァ」
すっと目を細め、自信満々の笑みと共にクレイジーは愉快げな声を投げつける。此処の生活に慣れられなくて、と短く返答すると、華奢(きゃしゃ)な肩が大げさなほど上下に揺れた。
To be continued...
キーボードが上手く叩けません(私事)
神サマがイケメンに描けません(私事)
試験日近いのに何やってるんでしょうね私(錯乱)