二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒バス (今の所サブタイトル未定…) ( No.6 )
日時: 2012/10/10 18:18
名前: ルリ朱雀& (ID: J/cl5oqb)


 第2Q 黒子は僕です。




 あっという間に、部活の時間になった。
 汐里は、ボーっと一年生を見ていた。
 ふと耳に、一年生の会話が聞こえる。
 「なぁ、あれマネージャー可愛くね?」
 「二年だろ?」
 「けど確かに!もーちょい色気があれば…」
 「だアホー。違うよ。」
 先輩のゲンコツをくらう。

 「男子バスケ部のカントク。相田リコです。よろしく。」
 「「ええぇぇぇっっ!!!」」
 「あっちじゃ…。」
 「この人は顧問の武田センセで、マネージャーはあっちの子よ。」
 汐里は、自分に視線が集まったので、慌てて軽く自己紹介をする。
 「白雲汐里です。」

 「じゃあまずは……シャツを脱げ!!」
 「えっ?!」

 リコはシャツを脱いだ一年を見て、次々と特徴を言い当てる。
 「すごい…。」
 「彼女の父親は、スポーツトレーナーなんだよ。」
 『そのおかげで、体格を見ただけで身体能力が分かると…。ふむふむ、興味深い…。』
 恥ずかしいので、顔をそむけ汐里は思った。

 一方、リコは火神の体を見て、驚愕した。
 『何コレ!?すべての数値がずば抜けてる…』

 ボーっとしていたリコは日向に注意され、正気を取り戻す。
 「黒子君て、この中にいる?」
 辺りを見るがいない。
 「汐里ちゃん、黒子君、休み?」
 「……あの、先輩。目の前にいます…」
 「えっ…・って、キャァァアっ!!」
 「いつから…。」
 「最初からいました。…白雲さん笑わないで下さい。」
 「横腹が…っ!!くくっ、相っ変わらず、影薄い。」
 お腹を押さえて笑っている汐里に黒子はため息を吐く。
 「ちょっ…シャツ脱いで!!」
 「え、あ…はい…。」
 『あーあ、先輩驚くだろうなぁ…。』


 「いやぁ、傑作だったね。あの先輩たちの驚く顔は…!!」
 「白雲さん、思い出し笑いしないで下さい…。」
 「ごめん、ごめん。」
 今は、黒子と帰っている途中だ。
 周りの人が、黒子に気付いていないのに、また笑いがこみ上げる。
 「くくっ。」
 思わず吹き出す。
 「白雲さん…。」
 「そう怒らないでよ。バニラシェイク奢ってあげるから…。」


 席を外した内に、火神が座っていた。
 「…たくさん食べますね。」
 「なんだマネージャーもいたのか。」
 「なんだとは、ひどいですね。ていうか、名前くらい憶えて下さい。火神君。」
 ため息を吐く汐里。
 『リスみたいだな。』
 食べる姿を見て、ふとそう思う。
 「それより、お前ツラ貸せよ。」
 「コワッ!!ケンカでも売るきですか?!」
 「お前に言ってねぇよ!!」

 なんだかんだと、バスケコートまでついてきた。
 『えー、ただいまテツヤと火神君が、1on1をしております…。』
 2人の様子を楽しそうに、見ている。
 実際は、火神はイライラしていますが…。
 「ふざけんなよ、テメェ!!話聞いてたか?!どう自分を過大評価したらオレに勝てると思ったんだオイ!!」
 「まさか…。火神君の方が強いに決まってるじゃないですか。」
 「ケンカ売ってんのか、オイ…!」
 仲裁に入らないと本当にケンカになりそうなので、会話に入り込む。
 「落ち着きなって、火神君。」
 「落ち着いてられるか!!」
 「テツヤの強さは、異質だからね。今は…ね。分からないと思うよ…。」
 「?なんだよ。それ。」
 「まぁ、いずれ分かる事だよ。……帰ろう、テツヤ。」
 「はい。」
 「あっ、ちょっ。」
 「火神君。キセキの世代は強いさ。君が思っている以上に…。その中でもテツヤは別の意味で強い。…いずれ分かるよ。」
 そう言うと、汐里は楽しそうに笑った。


 「どうだった。テツヤ。火神君は…。」
 「強かったですよ。」
 「…アイツみたいに?」
 「……はい。」
 「そう。……これから、楽しくなりそうだな。」