二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.347 )
日時: 2012/10/29 00:47
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

でも、レックスはバンの記憶にずっと残る言葉を託して・・・サターンに乗ったまま、その場に落ちたというのだ。

「レックスは俺の背中を押して、そのサターンに乗ったまま逝ってしまったんだ」

死んだかと思いきや、1年後に起きたディテクター事件を巡る出来事に巻き込まれた時は車椅子に乗っていた。
しかも全身に包帯を巻いたまま、生き続けていたのだ。

「1年後、中2になった俺はヒロと出会ったんだ。その時にディテクターを巡る事件が起きてしまった」
「ディテクター!? 何だって、こんな時に起こるものだったの?」

流石の私も衝撃的な展開についていけず、目を丸くして驚きを隠せなかった。
1年後、中2になったバンたちを待ち受けていたのは・・・トキオシアデパートで起きたLBXの反乱だった。
それをきっかけに出会ったヒロやラン、ジェシカ、アスカという新たな仲間たちを得て、ディテクター事件に巻き込まれた。

「カズやアミが連れ去られた時はどうしようかなって思ったよ。でも、ヒロやランたちがいたから、何とか助け出せたんだけどさぁ・・・」

アミは中国にいた・・・しかもスレイプ・プレイヤーになっていたので、彼女を見た時は本当に驚いた。
ディテクターに連れ去られたはずのアミがそこにいたとは想像していなかったので、何者かによって洗脳されていたことは確かだったようだ。

「でも、アミに聞いても覚えていないって言うからさ。洗脳されたことは間違いない」
「洗脳って・・・許せない! こんなことしてまで、ディテクターは何をするつもりだったの?」

その怒りを感じていたようで、ディテクターに対する気持ちが出ていたのだろう。
カズはオーストラリアのキャンベルンで起きたLBXの反乱・・・その時にキャンベルン市内にある水族館にいたらしい。

「さぁな・・・でも、意外なことが起きたんだよね」
「意外なこと?」
「そう・・・カズはオーストラリアのキャンベルン市内にある水族館内にいたんだよ。スレイプ・プレイヤーにされたアスカのヴァンパイアキャットを倒してくれたんだ」

カズがバンたちを助けてくれたのは良かった。
でも、そこに現れたディテクターを見て驚くことが判明した。

「そこに現れたディテクター・・・その正体が明かされた瞬間、父さんだと知ったときは驚いたよ」
「ええええええ!? ディテクターがバンのお父さんだったの?」

私も想像していなかったようで、バンの父親がディテクターになっていたことを知らずにいたのだ。
そう、実は彼もその1人だった・・・父の考えることは分からなかったけど、オメガタインによる悪事を暴くために動いていたことやカズ・アミを含めた自分の友人たちを巻き込んで悪いことをしようとしていたことを聞いて激怒した。

「うん・・・俺の父さんはオメガタインによる悪事を暴くためにやっていたんだ。フューチャーホープ号にあるパラダイスというコントロールセンターを制圧しようとしたとき、そこに見覚えのある人物を見て驚いたんだ」

そこにやってきた人物は間違いなく、レックスだった。
車椅子に乗っており、全身に包帯を巻かれていた・・・そんな彼が生きていたとは思っていなかった。

「そこに現れた人物っていうのは、誰だったの?」
「レックスだよ・・・」

その言葉を聞いて、目が大きく見開かれた。
レックスが生きていたことに戸惑いを隠せなかった。
それはバンも同じだった・・・まさか、レックスが生きていたとは想像していなかったからだ。

「レックスが生きてた?」
「うん・・・どういうことなのか分からなくてさ、レックスを見た時は本当に驚いたよ。でも、キラードロイドという変わったLBXを操っていたのが、レックスだったんだよ」

キラードロイドを操っていた人物はレックスだった。
その彼が生きていたとは思っていなかったので、動揺を隠せずにいた。

「そのフューチャーホープ号には、ヒロのお母さんもいたんだよ」
「ヒロにお母さんがいたの?」
「うん・・・イギリスにある研究所で働いていたって言ってたらしいんだけど、実際はオメガタインによって働かされていたということになってたんだ」

フューチャーホープ号の研究室にいた大空遥・・・つまり、ヒロのお母さんだ。
この人はアダムとイブを開発した研究者だったらしく、ある男に騙されて利用されていたことが分かった。

「ある男に騙されて、その研究を行っていたらしいんだ」
「ある男?」

そう、大統領府に黒幕がいることに気付いたのだ。
その黒幕とは・・・ガータイン副大統領だった!

「A国の副大統領!?」

黒幕がガーダイン副大統領っていうのは本当に信じられなかった。
その事実を聞いたバンたちも目を丸くして驚いたらしいし、正直にはっきり言って分からなかった。

「ガーダインはピジョップという名前の部下を率いて、オメガタインの総帥であるアラン・ウォーゼンを抹殺したんだ」
「オメガタインって・・・」
「そう、レックスはそこで働いていたそうだ・・・ヒロのお母さんもレックスのことを知っていたらしくて、詳しく聞かせてもらった」

ヒロの母親・大空遥さんから話を聞いた。
レックスはキラードロイドというLBXを開発し、自分を売るためにやってきたのだという。
アラン・ウォーゼンの元で働き、キラードロイドを操っていたということになるのだ。

「じゃあ、ガーダイン副大統領はいったい、何を企てたの?」
「あぁ、副大統領はパラダイスの再起動を実行するため・・・A国内にある宇宙基地センターから発信させ、カイオス長官とクラウディア大統領を囮にさせることで爆発に巻き込ませようとしたんだ」

ジェシカの父親・カイオス長官とクラウディア大統領を巻き込ませ、死のうとした可能性も有り得る。
その事を知ったバンたちは絶対に許せないと思い、ダックシャトルでそこに向かった。

「酷い・・・こんなことしてまで何を考えているのか分からないよ」
「そうだよな・・・俺たちも想像していなかったんだ、レックスが生きていたことも気になってた」

なぜ、レックスが生きていたのか・・・そこはバンも気になっていたと明かす。
まさか、フューチャーホープ号でレックスと再会することになろうとは思っていなかった。
何もかも信じたくなかった・・・でも、彼はいつか改心してくれることを信じていた。

「レックスは世界を破滅にさせようとする考え方を変えようとしなかった。その計画を改変させ、パラダイスを利用して企てたんだろうな」

正直にハッキリ言って複雑な気持ちでいた。
バンも嫌だった・・・レックスが変わり果てた姿で生きていたことにはショックを受けた。

「でも、パラダイスで最終決戦が行われたんですけどね」

ヒロが言うには、パラダイスで真の正体が明かされたらしい。
最終決戦の場となるパラダイスでレックス=Dr.マミーの正体が判明した。

「ああ。Dr.マミーの正体は檜山真実だったんだ」
「檜山真実って・・・・・・まさか!」
「そのまさかだよ、あの人はレックスの妹だったのさ」

レックスの妹・檜山真実は兄・檜山蓮(レックス)の意志を継いで世界征服しようとしたらしい。
ゼウスという最強のLBXを繰り出してきた。バンはイカロス・ゼロ、ヒロはイカロス・フォースを駆使しながら戦うことになったのだ。