二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.387 )
- 日時: 2012/11/01 19:21
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
えー告知したとおり、ハロウィン小説を描いていきます!
まずはヒロナオ編から描きますぜ!!
短編3(ヒロナオ)
タイトル:ハロウィン・パーティー(ナオ視点)
大学2年生になった秋、1つのイベントが行われる時期に入った。
そのイベントとは、ハロウィンのことである。紛れもなく、トキオ大学ではハロウィンパーティーみたいなものをやりたいという話が出ていたのだ。
「ハロウィンパーティー?」
「そう、仮装してやるんだけどね。男子も女子も全てハロウィンバーションでやろうっていう話になったのよね」
食堂で幼馴染の大空ヒロと話しながら、ハロウィンパーティーのことで持ちきりだったのを思い出した。
事の発端は、空手部のメンバーの1人である月島楓が思い出して話したことから始まった。
トキオ大学では、2年生のみでハロウィンパーティーが行われるのだという。そこで仮装して飲み会みたいなものとかもやるそうで悪戯することもできるのだ。
「そもそも、2年生だけでハロウィンパーティーってさ・・・・・・何かしっくり来ないんだよなぁー」
ヒロは頬をつきながら、ハロウィンパーティーの招待状を手に取りながら見つめた。
ハロウィンパーティーはカップルで仮装することもできるって聞いたから、どんなコスプレを着たら良いか悩んでいた。
「でも、何か楽しそうじゃない?」
「確かに楽しそうかもしれないけどさ、コスプレしてやるってことは楽しみながら遊んでやるってもんだろ?」
「うん。ヒロはどうする?」
ヒロにコスプレして参加するか否や聴いてみることにした。
少し経って、彼は悩んだ末に苦渋の決断を下すしかなかった。
「はぁ・・・・・ナオが言うなら、僕も一緒に出ようかな」
「何よ、乗り気じゃないじゃん」
「まあ、そう言うなって。僕も楽しみにしとこうかなってー」
「何それ、ヒロがまるでドラキュラじゃないじゃん」
私はすかさず、面倒くさそうに突っ込んで言い出す。
その言葉を聞いたヒロは私を見て、顔をしかめながら答えた。
「何だと!? 僕をバカにしてんの?」
「あら、コスプレはそんなに生易しいもんじゃないよ」
「よく言ってくれるじゃないか、僕はドラキュラバーションでいくよ!」
ヒロがドラキュラバーションでいくなら、私は何にしようかな。
そう思いながら考え込んでいたその時、すぐに閃いた。ヒロがドラキュラならば、私は魔女バーションでいこうと思ったのだ。
「よし、そうと決まれば・・・・・・・コスプレ専用のお店に行こうよ!」
「ええええええええええ!?」
ヒロを引っ張って、食堂を立ち去った。強引なところが私の性格上でもあるのだから、ヒロにはもう少し我慢してほしいのだ。
さっそく、アキハバラにあるコスプレ専門店に向かうことにする。
私に連れられたヒロは顔をしかめながらも、複雑な表情を表していた。
「ナオ、そんなに強引しなくても良かったんじゃ・・・・・・」
「それが良くないの! ヒロはコスプレするの好きじゃないの?」
「いや、僕もコスプレするのは好きだよ。でも、大学生になってコスプレするって言うのはおかしくないか?」
ヒロに突っ込まれた瞬間、ピキーンと体が急に固まった。
すかさず、ツッコミをかましたヒロの発言に思わず固まってしまうのは緊張感が漂うかもしれないという証拠。
「うっ、うるさいわ! そんなことはどうでも良いから、さっさと行く!!」
スタスタと歩き出す私を見て驚くが、ヒロは何も言わずに追いかけた。
いったい、何があったのかと思いながら考え込んでいるヒロ。
(ナオのヤツ、急にどうしたんだ?)
ハロウィンパーティーのことを聞いて、ウキウキしていたナオ(私)のことだから、何か考えがあるはずだと思っていた。
ヒロはそれでも、ナオのことを気遣って協力するしかなかったというのが現状だった。
コスプレ専門店に着き、私は魔女バーションのセットを買うことにした。
「あ、これはいけそうかも!」
全体的に黒バーションと紺バーションの魔女セットがあったので、どちらにするか迷った。
ヒロの勧めで、黒バーションが良いかということでやっと決まった。
「これでイケそうだね!」
「ああ、そうだな。さて、僕はドラキュラバーションだな」
ドラキュラバーション専用のセットを買いながら、ヒロは苦笑しつつも会計を済ませた。
まあ、ハロウィンバーションなら楽しまないとね!!
「ヒロ、トキオ大学に戻って着替えちゃおうよ!!」
「あ、そうだね。でも、酒とか出るって聞いたんだけど・・・・・・」
その言葉を聞いて、ヒロが酒を飲むと泥酔しやすいのを思い出した。
そういえば、ヒロは酒を飲んだら酔いつぶれてしまうことが多いのだ。
「あああああああああ! ヒロは酔いつぶれてしまいそうだよね」
「そうなんだよなぁ・・・・・・・そこが僕の悩みだよ」
「じゃあ、飲まない方が良いんじゃないの?」
「でも、帰る前にお菓子を用意しといた方が良いんじゃないか?」
「そうだね、その方が楽そうだよね!!」
帰る前にトキオシティのスーパーでお菓子を買っていくことにして戻ることになった。
ハロウィンパーティーが始まろうとしている、この時期。パーティーの時間は既に迫ろうとしていたのだった。