二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.39 )
日時: 2012/10/10 20:28
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第4章の続き

(ストーリーモード:バン)

あれ、奈良警部じゃなかったのか・・・・・・おかしいな、テレビを見た時は確かに出ていた。

(この女性、何か気になるな・・・・・・)

なりすましていた可能性もあると見て考える。
奈良警部は何らかの罠に陥ったとしか思えない。

「カレン選手は奈良さんに代わり、出場することにいたしました」

アナウンスを聞いたのと同時に目を丸くして驚く俺たち。
カレンが奈良警部の代わりに出場だって?

(いや、それはありえない・・・・・・)

違和感を感じるけど、今は決勝戦に集中するしかない。
その時、ゴゴゴ・・・・・・と派手な物音がしたかと思いきや、決勝のバトルフィールドが目の前に現れた。

「あっ、これは・・・・・・」

決勝の舞台は現代都市。そのフィールドの中で戦うことになる。
バトルロワイヤルならば、Cブロック代表として頑張らなきゃいけない。

(ヒロは寝ちまってるから、俺が代わりに出たんだよな)

まあ、ヒロの分まで頑張らなきゃダメだと思いながら考え込んだ。
そんなことよりも決勝に挑戦するしかないのだから!!

「いけ、Gレックス!!」
「行くんだ、グラディエーター!!」
「行くぞ、イカロス・ゼロ!!」
「行ってきな、ブラックパンドラ!!」

それぞれ繰り出した4体のLBXは、そのフィールド上に立った。
バトルロワイヤル制による決勝戦がついにスタート!!


【バトルスタート!】

Gレックスはイカロス・ゼロに向かって襲い掛かる。
そのタイミングを見計らった瞬間、俺はカカカッとCCMを打ち込んだ。

「くっ!!」

イカロス・ゼロは羽をパタパタしながらも攻撃をかわした。
槍と盾を持ちながらかわしていくのだが、そうはいかない。

「俺の力を甘く見てるよな?」
「何だと?」
「チャンピオンだからってなめんなよ?」

そう言いながら、積極的にCCMを打ち込んだ。
イカロス・ゼロはGレックスの背後に回りこんだかと思いきや、槍でGレックスの胸部を突き刺す。

「あっ・・・・・・!」

ダメージを受けたGレックスはブレイクオーバーして倒れ込んだ。
まずは1人目を倒した・・・・・・金居は悔しがっていたが、満足そうに納得しているかのような表情をして頷く。

(よし、残るは-----------------------)

カレンと藤原の2人だ。2人のLBXを見る限り、なかなか手強い感じだ。
ならば、こっちから行くしかない・・・・・・そうと決まれば、さっそく実行開始だ。

「行くぞ、イカロス・ゼロ!!」

イカロス・ゼロを操作しながら、慎重に追い詰めていく。
カレンは見計らったのを機に、イカロス・ゼロが襲い掛かったというタイミングを見破る。

「なっ、かわした!?」

ブラックパンドラ、何か微妙な感じだけど・・・・・・なかなか手応えがありそうだ。
イカロス・ゼロと戦えるのなら、全力を出し切るしかない。
その時、藤原の声が聞こえた。

「そうはいかねーぞ!!」

グラディエーターが襲い掛かってきたので、一瞬の隙を見逃さすにCCMを打ち込んだ。
イカロス・ゼロはスピードを上げて、攻撃をかわした。

「なっ!?」

藤原は目を丸くして驚きを隠せない。
そう、イカロス・ゼロは俺の新型LBXでもある。
俺の大切なものだから、負けるわけにはいかないのだ。

「そうはさせないよ!」

そう言い放った瞬間、藤原を捉える。
CCMを打ち込みながら、イカロス・ゼロを操作していく。
イカロス・ゼロは槍と盾を持ちながら、フィールドの中を走り出す。

「速い!!」

藤原はイカロス・ゼロのスピードに全くついていけず、動揺を隠せない。
その隙を突いた瞬間、イカロス・ゼロは槍でグラディエーターを倒した。
すると、グラディエーターはブレイクオーバーして倒れ込んだ。

「負けた・・・・・・・」

藤原は呆然とした目で見つめながらうなだれた。
決勝で残ったのは、俺とカレンの2人だ。

「山野バン、勝負しなさいよ!!」
「ああ、望むところだ!!」

カレンとの対決、果たして優勝はどちらの手に渡るのか?