二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.43 )
- 日時: 2012/10/10 21:16
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に?
(ストーリーモード:バン)
決勝戦は藤原と金居が破れ、残ったのはバンとカレンの2人。
今から2人によるLBXバトル対決が始まろうとしている。
「山野バン、絶対に負けないからね!」
「ああ、望むところだ! かかってこい!!」
ここまで来たら勝負するしかない。
どっちが優勝するかはまだ分からないのに、ワクワクさせてくれそうな予感がした。
ヒロの分まで勝たないといけないのに、負けるわけにはいかない。
(あの女性、いったい何者なのか知らないけど・・・・・・決勝戦が終わったら話を聞かせてもらうか)
そう思いながら見つめていたその時、何か違和感を感じた。
ブラックパンドラはもしかして、カレン自身が作ったオリジナルものではないか。
(そう考えれば、何かありそうだぞ・・・・・・)
嫌な予感がしそうな気がするのは確かだし、今は集中しないといけない。
「行くぞ!」
再び、戦いの火蓋が切って落とされた。
【LBXバトルスタート!】
ブラックパンドラは両手にブラックデスペレイドエッジというナックルの武器を構えながら、イカロス・ゼロに襲い掛かってきた。
「そうは行くか!!」
カカカッとCCMを素早く打ち込んだ。
イカロス・ゼロのスピードが素早くなり、ブラックパンドラの猛追を凌いでかわす。
「くっ、思ったより以上にやるねぇ・・・・・・」
顔をしかめながら呟くカレン。
彼女を見て思わず、CCMを打ち込みながら操作していく。
イカロス・ゼロは槍と盾を構えながら、ブラックパンドラの猛追を凌いだ後にフッと姿を消した。
「なっ、消えた!?」
カレンはどこにいるのか検討がつかず、途方に暮れていた。
(危ないところだった、一瞬でやられそうになるぜ)
イカロス・ゼロは現代都市内にあるビルの屋上に立っていた。
その様子を伺いながら、CCMでブラックパンドラを捉える。
(隙を突くなら・・・・・・・今だ!)
カカカッとCCMを打ち込みながら、タイミングを窺った。
その瞬間、ブラックパンドラの背後に回りこんだ。
「なっ、速い!」
「だったら、そろそろ行くぜ!!」
CCMを打ち込みながら、イカロス・ゼロを操作した。
その時、必殺ファンクションを発動する。
「必殺ファンクション!」
CCMの画面に必殺ファンクションが現れる。
【ホーリーランス】
槍先に溜めたエネルギーを使い、イカロス・ゼロはジャンプして一気に解き放った。
隙を突かれてしまったブラックパンドラ・・・・・・その胸部に突き刺さる。
「あっ!」
そのダメージを受けたブラックパンドラはブレイクオーバーして倒れ込んだ。
「優勝は・・・・・・・山野バンだ!」
アナウンスの声がしたのと同時にワァァァ-----------------------と歓声がどよめく。
カレンはうなだれたまま、顔を顰める。
「よっしゃあ!」
右手で拳を突き上げて、ガッツポーズした。
その時、バトルスペースの入り口側から聞き覚えのある声が聞こえた。
「カレン・キャベルン、そこまでだ!」
そこに現れたのは、警視庁で働いている奈良雄図だった。
奈良警部、こんなところで何をやってるんだ?
「奈良警部、何やってるんですか?」
「おお、バンじゃないか!」
奈良警部は溜息をつき、カレンを見て捉えた。
同時に警視庁の手帳を見せて言い放つ。
「カレン・キャベルン、イタリア警察から逮捕容疑が出ている」
「ククク、バレてしまっては仕方がない。このヴィーナスを捕らえることができるかな?」
「なんだと!?」
奈良警部が言い放ったのと同時に何か放った。
すると、いきなり光が現れて、ピカッと明るくなった。
両手で覆いながら、顔を顰める。
(これは・・・・・・閃光弾!?)
光が消えた瞬間、カレンの姿が見えないことに気付いた。
何が起きようとしているのか、俺たちにはまだ分からない。
「くそ、逃がしたか!」
奈良警部は悔しそうに顔をしかめながら、その場を立ち去った。