二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.457 )
- 日時: 2012/11/09 19:29
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第19章の続き
(ストーリーモード:立向居)
GKとして見ていたが、太陽の運動神経は類まれなるものではない。
なぜなら、太陽は状況によって異なる能力を発揮することができる。
「それはどうかな?」
「勇気さん、どういうことっスか?」
「黄瀬、おまえはまだ気づいてないだろうけど・・・・・・太陽は運動神経が良いだけじゃない。なぜなら----------」
俺が呟いたのと同時に状況が一変に変わる。
青峰太陽VS雨宮太陽のサッカーバトルはどうなるのかも見逃せない。
2人の対決はなかなか見られないものだからこそ分かる、真剣勝負だと言えるのだ。
「何か面白くなりそうっスね」
「ああ。黄瀬、太陽の背後に回れ」
「えっ、何でっスか?」
「あいつのサポートをできるだけやれ」
「やれだというなら、俺は何でもやります」
黄瀬は笑いながら、太陽の元へ駆け寄っていく。
彼の背中を見守りながら、俺はGKとしてゴールを守ることを誓った。
(あとは任せたぞ、太陽・・・・・・)
太陽の運動能力にかけるしかなかったのだ。
運動神経抜群の2人に任せるしかないし、俺たちは何としても勝たないといけない。
一方、青峰太陽VS雨宮太陽のサッカーバトルはポールをキープできるか否やにかかっていた。
「くっ・・・・・・」
青峰太陽は顔をしかめながら、両足を駆使しつつも上手くキープしようとする。
それでも諦めずに食いしばる雨宮太陽は果敢に奪い取ろうとする姿勢を見せていた。
「そうはいくか!」
たぁぁぁぁ------------------っと叫びながら、右足を駆使して果敢にスライティングタックルを仕掛ける。
咄嗟に気づいた青峰太陽は右足で空中へ向かって、思いっきり蹴った。
「それっ!」
同時に青峰太陽は思いっきりジャンプして、ヘディングでボールをぶつけてパスした。
その先には、黄瀬涼太が待ち構えていたかのように受け取った。
「太陽っち、ナイスパス!」
右足で受け取ったかと思えば、ゴール前で待機しながら駆け寄る青峰大輝。
その様子を見かねたのと同時にセンタリングして、ボールを渡す。
「青峰っち、任せたっスよ!」
「おう、サンキューな、黄瀬!」
果敢にゴールへ向かって走り出す大輝。
その様子を見ていた信助が両手でパンと叩いてから、思いっきり叫んだ。
「来い!」
信助の声を聞いて納得した大輝は左足を振り上げて蹴った。
同時にボールは強烈にまっすぐゴールへと向かっていく。
「いっけえええええ------------------------!」
信助はすぐに何かを発動した。
「うおおおおおおおおおおおっ!」
背中から現れた化身---------------それは護星神タイタニアスだった。
『絶対に守る!』という思いが具現化したものであり、超巨大な腕を持つ化身である。
全身に底知れぬパワーが漲ってくる。その様子を見た大輝は目を丸くして驚く。
「なんだ、あれは!?」
彼の化身を見るのは初めてだったりする。その時、信助は化身必殺技を発動した。
【マジン・ザ・ハンド】
武闘家のように構えて、パワーを溜める。同時に振りかぶって、豪快に張り手を繰り出した。
片腕のみで防ぐパワーはまさに、魔神のごとく!
「マジで受け止めやがった・・・・・・」
青峰大輝と太陽は顔を見合わせながら、目を丸くしていた。
信助は右手でボールを持って、ニヤリと笑った。
「大輝、ここからが本当の勝負だよ!」
「へっ、よく言ってくれるぜ。だったら、こっちも果敢に仕掛けるからな!」
「ああ、そのつもりで思いっきりかかってこい!」
大輝と信助はお互いに健闘を誓いながら笑いあった。
その様子を見ていた青峰太陽も満足そうに頷く。
「ああ、俺たちも負けないようにして頑張るからな!」
「うん、太陽もね! さぁ、行くぞ!!」
信助はボールを放って、右足を振り上げて蹴った。
そのボールは松風天馬のところに届き、それを受け取る。
「信助、ナイスパス!」
狩屋とパスしながら走り出す天馬。
天馬の様子を見ながら、ゴールを守りつつも構える。
(天馬、かかってこいよ!)
その思いを胸に入れ、プレーに集中するべく守りきろうと決意する。
前半は攻防による死闘が続いたが、45分になって終了した。
あとがき
さて、第19章が終わりました。この後、第20章に入ります。
さぁ、運命の後半戦で決着! 勝者はどちらの手に渡るのか?
お楽しみに!!