二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.463 )
- 日時: 2012/11/11 12:00
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着!
(ストーリーモード:立向居)
俺はチームのメンバー3人と円陣を組んだ。
「信助に負けないようにしなきゃな! 俺たちも本気で行くぞ!!」
キャプテンらしく、思いっきり叫んだ。
「「「おおっ!」」」
青峰太陽・大輝の兄弟、立向居直毅が思いっきり叫ぶ。3人とも気合が入っているみたいだ。
そこで俺はGK、青峰兄弟にはFWを務めることになった。黄瀬はオールラウンダーということで、MF・DFの両方を任せることにした。
「俺はGKをやるから、太陽と大輝はFWをやれ。直毅はMF・DFをやってくれるか」
「えー何で俺が2つもやらなきゃいけないんだよー?」
直毅は文句を言いつつも、コクリと素直に頷いた。
太陽が直毅の頭を殴って、文句を言い放つ。
「直毅君、勇気が言ってくれたんだからよ。そう言うなっての!」
「何するんだ、太陽! 殴るなんて止めろよー」
「うるせぇ、ゴタゴタ言ってねーでサッカーバトルやろうぜ」
「あっ、ちょっと・・・・・・」
直毅が太陽の後を追いかけ、位置に着いた。
ゴールのところに居た俺と青峰大輝は顔を見合わせながらも思わず苦笑した。
「まあ、しょうがねーか。太陽も直毅と一緒にやれるのがと楽しみで仕方なかったんじゃねーの?」
確かに直毅と太陽は大学進学してから、サッカー部のチームメイトだった。
それで、俺も直毅を誘ってやるのも良いかなって思っていたのだ。
「まあ、仕方ないかもしれないな。とりあえず、サッカーバトルやろうか」
「そうだな、位置についてやらねーとな」
「ああ! 気合を入れて頑張らないとな!」
俺はパンッと両手で頬を叩いて、気合を入れた。
キックオフの時間が迫ってきて、これから試合が始まろうとしている。
【西園 信助チーム】 【立向居 勇気チーム】
GK:西園 信助 GK:立向居 勇気
DF:狩屋 マサキ DF:立向居 直毅
MF:雨宮 太陽 FW:青峰 太陽
FW:松風 天馬 FW:青峰 大輝
両チームはそれぞれの位置に着いた。後攻は西園信助チーム。
ボールを持つのは、雨宮太陽と松風天馬の2人。
「さて、そろそろ本気を出すか」
「そうだな、太陽。俺たちの力を見せ付けようぜ!」
同時にキックオフ開始の合図が鳴った。天馬の左足からボールが太陽に渡されたのと同時に開始された。
「じゃあ、こっちからいくぞ!」
太陽が走りこみながら、ボールを蹴っていく。その反対に直毅と大輝が走る。
その守備攻撃を見切ったのか、太陽はジャンプして、ボールをキープした。
「なっ・・・・・・!?」
大輝と直毅は目を丸くして驚いた。太陽の本気によるテクニックを見せ付けられた。
太陽は得意のパックステップでボールを操りながら、2人をかわしていく。
同時に天馬の姿が見え、太陽は天馬にセンタリングしながらパスする。
「天馬、任せたよ!」
「おおっ、ナイスパス!!」
そこで待ち構えていた青峰太陽が天馬の近くまで迫ってきた。
その時、天馬は必殺技を発動する。
【そよかぜステップ】
そよ風のように、颯爽と守備をすり抜けるドリブル技。天馬はそれを発動したことで、相手を置き去りにした。
「なっ・・・・・・!?」
青峰太陽は呆然とした表情で後ろに回された天馬を見る。
天馬の実力もなかなかのものだ。だが、ここからはゴールさせない!
「さぁ、来い!」
天馬に向かって叫ぶ。しかし、天馬はそこまで来ていた雨宮太陽にパックパスする。
そのボールを受け取った雨宮太陽は満足そうに頷き、コクリと無言で頷いた。
「それじゃあ、行きますよ。勇気先輩、僕の化身シュートを受け止められるかな?」
「よく言うぜ、望むところだ。かかってこい!」
俺もそろそろ、化身を出してゴールキーパー技を使って食い止めるつもりだ。
すると、太陽は思いっきり叫びながら発動した。
「うぉぉぉっ!」
背中から現れた化身の姿を見て驚く。神々しい輝きを放つ4本腕の化身。
天上で燃え滾り、地上に光を降り注ぐ・・・つまり、太陽の超エネルギーで敵を討つのだろう。
「すげぇ・・・・・・これが雨宮太陽の化身か」
「本気を出しますよ! それでは行きます!!」
雨宮太陽は烈火のごとく、化身必殺技を発動する!
【サンシャインフォース】
宇宙を超えて届く太陽の光。それを可能にする太陽の超パワー!
むき出しの太陽エネルギーで放つ、宇宙規模の爆熱シュートだ!!
「ハァァァッ!」
太陽はボールを蹴って、強烈なシュートを放つ。
その様子を見ていた俺も受けてたって、化身発動した。
「うぉぉぉっ!」
必殺技を発動し、その背中から魔王のようなものが現れる。
【マオウ・ザ・ハンド】
両手をクロスさせて発動する技、これはFFIの時に使ったことがある。
それを発動して、両手で受け止める。
「ぐ、ぐっ・・・・・・・」
なんてパワーだ・・・・・・・自分で受け止められるかも分からない。
その瞬間、バウンドしてボールはゴールに突き刺さった。
「やられたな・・・・・・・」
太陽の実力を見て、すぐに納得した。
両手がまるで痺れてきたかのような感覚。
まさに雨宮太陽は『10年に一度の天才』と称される人物だ。
「やった、勝ったよ!」
「ふぅー僕のシュートを受けとめられるか分かんなかったな」
後半戦は終了し、1−0で西園信助チームの勝利。
その健闘を称えながら、仲良く話していたその時だった。
「あっ、いたいた!」
聞きなれた声がして、振り返るとサンパイザーを被った少年がいた。
その背後には、少年の友達だと思われる男女2人組。
「キョウヘイじゃないか。どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもないですよ! そんなことより大変です!!」
「大変って、何があったんだ?」
キョウヘイたちが言う、大変なことっていうのはいったい?
そう思いながら、訝しげに聞いていたその時だ。キョウヘイが興奮しまくりに話し始めた。
「昨夜、バンさんを見かけたんです!」
「バン? あいつは学校に来てないはずじゃ・・・・・・なぁ、太陽?」
トキオ大学で一緒の後輩・青峰太陽に問いかける。
太陽もコクリと無言で頷き、バンが来てないことは間違いないはずだ。
キョウヘイがバンを見かけたって・・・・・・いったい、どういうことなのか?