二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.488 )
日時: 2012/11/13 11:08
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会

(ストーリーモード:立向居)

河川敷の上に現れた2人の少女を見て驚きを隠せなかった。
目の前に知っている人がいたのだから、動揺を隠せずに居たのだ。

「シュリとオリビア!? 何でここに?」

そう言いながら、2人を見上げる。オリビアとシュリは無言で頷きながら、階段を降りた。
俺たちのところまでやってきたのと同時に歩み寄りながら呟く。

「立向居はん、久しぶりやなぁ」
「立向居殿、本当にお久しゅうございます」

シュリとオリビアを見て、満足そうに頷いた。その時、キョウヘイが首を傾げて言う。

「この人たちは誰なんですか?」
「ああ、自己紹介がまだだったね。ほら、2人とも自己紹介してやれ」

俺はシュリとオリビアを見て、自己紹介するように促す。
2人はコクリと頷きながら、1人ずつ自己紹介することにした。

「私は優樹菜・オリビア・プリンスと申します。よろしくお願い致します」

髪型は肘にぎりぎり届かないマリンブルーの髪。
昔は低い位置でツインテールにしていたが、現在はショートヘアーになっている。
両目を見る限り、アメジストのような色をした状態であり、カワイイ系と綺麗系の中間の顔立ちだ。

「オリビアは礼儀正しいから、すぐに仲良くなれると思うよ」
「はい、立向居殿も良い人ですからね。仲良くさせていただいてます」

オリビアはコクリと頷きながら、満足そうに俺を見つめる。
彼女の服装を見てみると・・・上半身は白のプリントTシャツ、その上に黒のベストを身につけている。
そして、下半身は淡い水色のショートパンツを履いている。しかもシューズは特注の黒いスパイクだ。

「じゃあ、次はシュリだな」
「うちは葉月・シュリアンヌ・プリンス。オリビアはうちの年子の妹どす。シュリと呼んでくださいまし」

シュリは信助たちに向かって挨拶しながら、笑顔を見せた。身長はオリビアより低いのだろうか。
髪型は絹のように滑らかな黒髪であり、しっとり艶めくきれいな肌をしていて、他の色が邪魔をしない黒い目の日本美人である。
服装はオレンジの着物を着ており、赤の帯を絞めて、銀のかんざしを髪にさしている。

「シュリがお姉さんで、オリビアが妹ということだ。みんな、仲良くしてやれ」

そう言いながら頷いた俺はみんなを見回しながら紹介した。
信助たちやキョウヘイたちは顔を見合わせていたが、ようやく自己紹介する気になったようだ。

「じゃあ、まずは雷門チームからだ」

俺の言葉を聞いたのか、信助・天馬・マサキ・太陽の4人組が前に出た。
信助が人懐っこく話しかけたのをきっかけに、4人の自己紹介が始まる。

「僕は西園信助! こちらこそよろしくね」
「俺は松風天馬、よろしく!」
「俺は狩屋マサキ。よろしく・・・・・・」
「僕は雨宮太陽、よろしく!」

雷門チームに続いて、青峰兄弟&黄瀬の自己紹介。

「俺は青峰太陽! よろしくな!!」
「俺、青峰大輝。太陽の弟だけど、よろしくな」
「俺は黄瀬涼太。青峰っち・・・・・つまり、大輝の同級生っス。よろしくっス」

7人の自己紹介が終わった時点で輝姫の自己紹介を始める。
輝姫はオドオドしながら、オリビア&シュリを見て話しかけた。

「は、初めまして! 私は・・・は、白炎輝姫です!! よろしくね!!」

彼女は恥ずかしがり屋なので、仕方がないのだろう。
輝姫の自己紹介が済ませた後、最後はキョウヘイたちの自己紹介だ。

「俺はキョウヘイ、よろしくね!」
「あたしはメイ! よろしくね!!」
「俺はヒュウ、よろしくなッ!」

ヒュウの自己紹介が終わった後、キョウヘイは一言を加えていった。

「ヒュウ兄は俺の幼馴染なんだ。仲良くしてくれよな!」

キョウヘイはヒュウと幼馴染であることを強調する。
メイとの関係は友人みたいなものだということが伺えた。

「俺の隣に居るのは、兄貴だよ」
「俺は立向居直毅ってんだ。よろしくな」

酒が入っているボトルを飲み干した後、手を上げて挨拶した。
そういうのが兄貴らしいけど、そうはいかない。2人が来た理由を聞こう。

「そういえば、久しぶりだな。何で2人がいるの?」
「話し声が聞こえたから、一部始終を聞かせてもろうたで」
「姉上の言うとおりです。私たちも気になって聞いていたのですが・・・・・・早間綺羅っていう少年のことで何かありましたか?」

シュリとオリビアは話の内容を聞いたらしく、たまたま通りかかったそうだ。
その時に何か気になることでもあったのか、声をかけてきたらしい。

「早間綺羅っていう少年とLBXバトルしたのは、キョウヘイたちなんだ」
「キョウヘイはんたちが?」

シュリが目を見張りながら、驚きを隠せなかった。
キョウヘイはコクリと頷きながら、LBXの名前を思い出して答える。

「ああ、ダークケートスっていうLBXを操っていたな」
「ダークケートス!?」

シュリが驚きながら、目を見張った。その名前を聞いた瞬間、オリビアも顔を顰めた。
その様子だと何か知っていそうな予感がする。

「2人とも何か知っているのか?」
「ええ、あの早間綺羅という少年・・・・・・只者ではありませぬ」
「只者じゃないって・・・・・・どうして、そこまで言い切れるんだ?」

オリビアが言い放ったのを聞いた瞬間、何か対峙したことでもあるのか。
シュリがオリビアを見かねて、タイミングをとってから話してくれた。

「うちらもあの少年を見かけたんや」
「見かけた!? どこで?」

キョウヘイが目を丸くして、驚きを隠せないかのような感じで戸惑う。
シュリが言うには、1週間前の夜にトキオシティで見かけたという。

「様子がおかしかったから、声をかけようとしたんやけど・・・・・・」
「はい、何か威圧感を感じていたかのように見えておりました」

威圧感ねぇ、どうりで何か引っかかると思ったわけだ。
キョウヘイたちの話を聞く限り、ダークケートスはキラのLBXだろう。
それとも、キラはリンちゃんの知り合いであることを装っているのかもしれない。

「うーむ、何か気になるな。リンちゃんの知り合いか何かだと分かるような気がするんだけど・・・・・・」

そう言いながら呟いた瞬間、脳裏に何かが過ぎった。
もしかして、リンの身に何かあったのか・・・・・・ハルなら知っていそうだ。

「ハルに聞いてみるしかないようだな」
「でも、ハルさんがここに来ない限りじゃ・・・・・・」

輝姫が河川敷の上を見上げながら、顔を顰める。
確かに輝姫の言うとおりだ。何か嫌な予感がしそうでならない。
できることなら、バンにも会っておきたいところだが・・・・・・ちょっと気が引けたのか、なかなか会う気になれないでいた。

「うーん、参ったな・・・・・・・」
「とりあえず、帰った方がいいんとちゃいますか?」

シュリに言われて、時間を見ると・・・夕方になっていた。
そこに映った光景を見て、綺麗な夕焼けを見つめる。

「綺麗だな・・・・・・」
「そうですね」

みんなで夕焼けを見つめた後、お互いに頷き合いながらも笑顔を見せた。
それぞれ、帰り道が異なることもあってか・・・・・・別れの時が来た。

「じゃあ、みんな・・・・・・気をつけて帰るんだぞ」

そう言いながら、信助たち・キョウヘイたち・青峰太陽たちのグループを見て呟く。

「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」

みんなは元気そうに手を上げて、挨拶する。
こうして、サッカーバトルは終わった。そして、立向居は帰路についたのだった。