二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.554 )
- 日時: 2012/11/17 13:03
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは?
(ナレーション:レッド)
優実と美咲はミソラタウンの町外れにある幽霊屋敷を探検するためにやってきた。
2階にある1つの部屋で見つけたドアを見て、驚きを隠せなかった。
「これは・・・・・・」
「地下室に通じるんじゃないのォ?」
優実は試しに地下室のドアを触る。触ってみると、固いというよりは頑丈そうだ。
しかも、このドアを開けるには力を入れておく必要があるようで・・・・・・・2人は顔を見合わせる。
「うーむ、地下室に通じるとは限らないよね」
「とりあえず、ドアを開けて入った方が良さそうだよねぇー」
「よし、2人で思いっきり開けるよー!!」
2人は力を入れて、押し込むようにして開ける。
「「うおおおおおお!」」
一気に開け放たれたかと思いきや、足が滑ってしまった。
「「へっ?」」
2人同時にゴロゴロと転がる。トンネルのようだと気づいた時はもう既に遅し。
美咲と優実は滑り台みたいなトンネルを滑りながら、思いっきり叫ぶ。
「「うわぁぁぁぁぁ------------------------------!!」」
トンネルの出口が見えてきたかと思ったら、一気にポンッと宙に舞った。
ようやく、その場に留まった2人は思わず顔を顰める。
「いったぁ〜」
「うぅ・・・・・・ここはどこォ?」
懐中電灯を照らし出そうとしたその時、何か光るものを見つけた。
水晶に近い・・・・・・というよりは、何か氷柱のようなものだろう。
「うわぁ・・・・・・・」
「おぉ、綺麗・・・・・・・・」
水晶の氷柱を見て、2人は満足そうに頷く。
ダイヤモンドダストを見ているかのよう・・・・・・思わず見とれてしまい、頬を赤く染めた。
「マジで綺麗だよね・・・・・・」
「うん、そうだね」
優実は周りを見回しながら、首を傾げつつも呟いていた。
ここはどこだろうと思いながら、部屋の周りを捜索する。
「うーん・・・・・・・」
懐中電灯を持ったまま、洞窟みたいなところを探検しながら探す。
この屋敷には何かが隠されているような気がしてならない。とはいえ、捜索しながら探すのも面倒だ。
「うーん、どうする?」
「何かが隠されているよね、絶対!」
「とりあえず、慎重に歩いて探そう・・・・・・ぅん?」
優実が呟いたかと思いきや、物音に気づく。さっき、2階で聞いた音と似ている。
冷や汗がタラリと頬に伝う。その違和感を感じながら、2人は一気に走り出して逃げ切ろうと決めた。
「とりあえず、一気に逃げよう!」
「分かったよォ、逃げれば良いでしょ!!」
一目散に駆け出して、思いっきり逃げ切った。
しばらくして、一気に抜けると・・・・・・洞窟の中だった。
出口がどこにあるかも分からないので、慎重に走りながらも上に通じる階段を駆け上った。
「どこに行くの?」
「黙ってて、美咲ちゃん!」
優実はイライラしながらも探検するにつれて、だんだんと嫌気がさしてきた。
美咲は嫌気がさすのも頷けるし、しょうがないかと思いながら苦笑する。
「しょうがないかぁー」
「ん? 何か言った?」
「いや、別に・・・・・・」
美咲の呟きを聞いて、首を傾げた。
もう少しで近づくかと思えば、壁に四角いものがたくさんあることに気づいた。
「多分、その入り口に通じる階段のスイッチがあるはずだよ」
「なるほどね・・・・・・あれかなぁ?」
美咲が指差したその先には、1つ違いの四角いものがあった。その大きさは周りにある壁のものと比べて違う。
「じゃあ、これだな!」
優実は左手で懐中電灯を持ちながら、右手で四角いものを押す。
バコンッと音がして、ゴゴゴ・・・・・・と何かが開く音がした。
「開いた! よし、一気に逃げよう!!」
一気に階段を駆け上がったその先には、1階の書斎だった。
書斎のどこかに事件の謎を解く手掛かりが残っているはずだ。
「よし、スイッチを押して・・・・・・・元に戻そうか」
スイッチを押して、元に戻そうかと思っていたその時。玄関の方から聞きなれない声が聞こえた。
「そこまでだ、ガキ共」
「・・・・・・っ!?」
周りを囲まれ、目の前に誰かがいることに気づく。
リーダー格とも言える青年がボキボキと指を鳴らして呟いた。
「キラとかいうガキのこと探してたんだろォ?」
「そんなことは・・・・・・・」
ないと言う美咲の話を遮りながら、冷静に状況を把握する。
集団というより、何なんだ・・・・・・少なくとも、20人くらいはザッといる。
さっき、玄関のエントランスホールで感じた違和感はこれだと分かる。
「くっ・・・・・・」
そいつらは複数のLBXを繰り出してきた。
私たちも対抗しようとするが、運悪く持ってきていない。
「ヤバい、どうしよう・・・・・・・」
「優実、このままじゃまずいよ」
その複数のLBXを相手するのは多すぎる。しかし、この状況を打破できるはずもなく、その場に佇むしかなかった。
集団を纏めるリーダー格の青年が指示して言った。
「おまえら、邪魔なガキをぶちかませ!」
「ラジャー!」
複数のLBXが武器を持って襲い掛かってきた。同時に2人は思わず目を閉じる。
(やられる----------------------!)
目を閉じた瞬間、シーンと静かになった。首を傾げながら、恐る恐る目を開けた。
「・・・・・・?」
よく見てみると、いつの間にか知らない間にLBXが全滅していたのだ。
その視線の先には、2体のLBXがいる。イカロス・フォース、あと1体はイカロス・ゼロに似たような感じだ。
「2人とも大丈夫か?」
「ただいま、ヒーロー参上! なんてね・・・・・・へへへ」
聞き覚えのある声を聞いて、2人の青年を見た。
長月レオンと大空ヒロの幼馴染コンビがCCMを持ちながら構えている。
「どうして、ここに?」
「後で話すよ」
この後、2人が現れた理由が明かされる!!