二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.58 )
- 日時: 2012/10/11 16:02
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第6章 由美が語る、25年前に起きた惨劇とは?
(ストーリーモード:バン)
警視庁の応接室で由美さんと話していたときにカレン・キャベルンに関する話を聞かされて驚いた。
「25年前の・・・・・・惨劇?」
25年前に何があったのか知りたい。
カレンはある事件で何か繋がりがあると見て、日本にやってきたということが分かってきた。
「ええ、イタリアのミラノで起きた事件ね」
「イタリアのミラノで起きたんですか、その事件?」
ハルが突っ込みながら言い切ったが、そこで何が起きたのか気になる。
由美さんは俺たちを見据えながら話してくれた。
「ええ、イタリアのマフィアが組織として動いている場所でカレンの父親が殺されて亡くなったの」
「亡くなったって・・・・・・じゃあ、その父親を殺した犯人を追いかけているってことになるんですか?」
「そうとも言えるわね・・・・・・ただ、その殺した犯人がちょっと厄介なのよ」
殺した犯人がちょっと厄介なのは分かるけれど、いったい何が起きたのか。
由美さんの話によると、犯人は爆弾を仕掛けるといったものに関して強いらしい。
つまり、犯人は爆弾を仕掛けることしか考えていないという人物だということが判明した。
「ば、爆弾!?」
「ええ、しかも難易度が高い爆弾を仕掛けていたの。その爆弾がマフィアの組織として動いている場所に仕掛けられていたことが判明して、イタリア警察が掴んだ手掛かりは父親の手に残されていたのよ」
難易度が高い爆弾を仕掛け、その父親の手に残されていたのが黒く焦げた電池だったという。
「ちょっと待って、由美さん」
話を聞いていて、ちょっと引っかかったことがある。
その爆弾が高度なものだとして、父親の手に残されていたというものは黒く漕げていた電池だった。
「もしかして、その爆弾は懐中電灯に入れておいたものじゃないんですか?」
「何で分かるの、バン君?」
由美さんが目を丸くして驚きを隠せなかった。
俺の推理が正しいのだとしたら、犯人は懐中電灯に爆弾を仕込んだのではないかと思っていたのだ。
「何となくだけど・・・・・・その犯人は、あらかじめ用意しておいた懐中電灯に電池を入れて起動させようとしたんじゃないかな」
そう考えれば、何もかも辻褄が合う。
犯人がもし、起動させるスイッチを仕掛けたとしてもおかしくない。
つまり、手の込んだ仕掛けを仕組んだことになるのだろうか。
「その父親が懐中電灯を見つけて、つけた瞬間に爆発が起きた。それで、その仕掛けに気付くことができなかったかもしれない・・・・・・だから、死ぬ前に黒い電池を掴んで握った可能性がある」
そこで起きた惨劇、つまりマフィアを巡る騒動によるものではないか。
イタリアではマフィアという組織がいくつもの存在しているのだから、騒ぎが起きてもおかしくないはずだ。
「つまり、イタリアで起きた惨劇はマフィアの組織の者による事件だった・・・・・・そういうことでしょ、由美さん?」
あんぐりと口を開いていた由美さんは呆然と見つめていた。
ハルも開いた口が塞がらなくて、ジッと見つめながらビックリしている。
「え、どうしたの?」
「バン、そこまで分かるなんて・・・・・・凄いじゃん!」
ハルは感嘆したように、俺の背中をバシッと叩く。
叩き方が相変わらず強いし、背中が痛くなってくる。
「いってぇ・・・・・・そんなことないって」
「バン君、そこまで分かるとは凄いね! その通りよ」
由美さんも満足そうに頷きながら、腕を組んだ。
何か気になることでもあるのだろうか。