二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.6 )
- 日時: 2012/10/09 23:03
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
ケンカが収まったかと思いきや、ナオに突っ込まれた。
「このバカ、ヒロ!!」
バコンッ!!
怒りの拳骨による一撃必殺が繰り出されて、頭にタクティカルヒットした。
「いってぇ----------------------」
「ヒロ、あんたさぁ・・・・・・ケンカはダメじゃない!!」
「だって、向こうが突っかかってきたんだからさぁ・・・・・・」
ヒックと呻きながら、顔をしかめた。
ナオに説教されるなんて・・・・・・嫌だけど、そこはしょうがない。
隣に居た青年を見た瞬間、お礼を言おうと思った。
「さっきは助けてくれてありがとうございました」
「いや、別に良いんだ。無事でよかったよ」
青年は苦笑しながら、僕たちが座っていた席の向かい側に座る。
その青年の名前を聞いてなかったので、話を聞くことにした。
「そういえば、自己紹介するの遅れたね」
「うん、僕は河東ハヅキって言うんだ。トキオ大学の3年生だ」
トキオ大学の3年?
僕らより先輩だったなんて、想像していなかった。
学部のこととか聞いてなかった気がする。
「ハヅキさんって言うんですか。僕は大空ヒロって言います」
「私は小野奈緒美です。ヒロの幼馴染ですが、私のことはナオって呼んでください」
自己紹介した後、気になったことがあった。
なぜ、ハヅキさんがここにやってきた理由を尋ねる。
「そういえば、ハヅキさんはどうして、ここに来たんですか?」
「ああ・・・・・・この居酒屋にLBXバトルできるスペースが設置されているって聞いて、LBXバトルやってみようかと思ったんだ」
LBXバトルができるんだという話は幼馴染で同級生の荒幡直登から聞いていた。
僕とナオはLBXバトルに興味を持っていたが、しばらくやっていないこともあって悩んでいた。
「そしたら、悪質な連中が荒らしに来たっていう騒ぎが出ていて・・・・・・君たちがケンカに加わったところを目撃したんだ」
ハヅキさんは苦笑しながら、僕たちを見て思い出す。
日本酒を嗜みながら飲んでいる彼を見つめながら、溜息をついた。
「バンさんに話そうか悩むなぁ・・・・・・」
「なんだ、バンのこと知っているのか?」
ハヅキさんの口から放たれた瞬間、バンさんのことを知っていそうな予感がしてならなかった。
トキオ大学の3年生ということは、バンさんと同級生っていうことになるのか。
「バンさんのこと知っているんですか?」
「ああ、知ってるよ!! 教育学部の特別支援コースに入ってるから、会えば話すことが多いね」
教育学部の特別支援コースに入っているということは船津直紀さんとも知り合いということになるのか。
どうりで知り合いがまた増えちゃったというわけだ。
「なるほどね・・・・・・・」
「1週間後の夜、ここでLBXバトル大会が開かれることは知ってる?」
「大会?」
LBXバトル大会?
ハヅキが言うには、ゼネラルレギュレーションによるダブルバトルが行われるそうだ。
そのダブルバトルは2VS2によるもので、強いて言えばアメリカで行われたBCエクストラスに似ている。
「大会があったなんて知らなかった・・・・・・」
「僕も知らなかった・・・・・・・」
確かに知らなかったので、LBXバトルさえあれば叩きのめしてやろうじゃないか。
そう思った瞬間、ハヅキさんの口から意外な言葉が出た。
「ヒロ、バンと一緒に出たらどうだ?」
「ば、バンさんと一緒に!?」
そんな無茶な・・・・・・・バンさんとはしばらくコンビを組んでいないから、一緒に出るのはどうかと思う。
それでも、ケンカしたことが原因に繋がるのならば・・・・・・せっかくだから出ることにしようかと思った。
「じゃあ、バンさんを誘ってみます」
「うん、そうした方が良いよ」
その会話を聞きながら、様子を見ていたナオはあんぐりと口を開いていた。
開いた口が塞がらないというのは、この事だろう。
「ちょ、ヒロ・・・・・・」
「とりあえず、出るよ!!」
やる気が漲ってきたので、ヤツらを叩きのめしたいという思いが次第に強くなった。
-----------というわけで、LBXバトル大会に参戦するハメになってしまったのだ。