二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.67 )
日時: 2012/10/11 21:10
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは?

(ストーリーモード:リン)

2週間経ったある日、ミソラ学園高校で部活を終えた。
気付けば、もうすでに夜になっていたが・・・・・・空手部のチームメイトであり、親友の望月優に誘われる。

「リン、帰る前に例の場所を探検しない!?」
「--------------探検?」

いったい、何を言い出すかと思えば、いきなり探検か。
優の考えていることは何となく理解できたので、物凄く分かりやすい。
性格からして、いつも明るく天真爛漫なところもあるのに、なぜか好奇心旺盛だ。

「うん、トキオシティの裏通りにある廃墟ビルよ!」
「と、トキオシティ!?」

トキオシティの裏通りといえば、夜になると不気味になるっていう噂が流れている。
そこに行って、何をしようというのかと思いきや、優はバックからあるものを取り出した。

「これを使って探検すんのよ!!」

優が出したものは懐中電灯だった。
私の分も買っておいたのだろう、もう1つの懐中電灯も用意しておいてあった。

(優のヤツ、何を企んでるんだか・・・・・・)

そこまで言うなら、帰る前に立ち寄るのも悪くないか。

「しょうがないな、もう・・・・・・どうなっても知らないからね?」
「ニシシ、そうこなくっちゃ!!」

ニヤリと笑いながら、優は懐中電灯をバックに入れた。
仕方なく、私も懐中電灯を入れておくことにした。

(バン兄さんには何か言ったらいいかな・・・・・・)

とりあえず、自力で帰った後が問題だなぁーと思いながら考える。
兄のバンはたまに自宅の2階にある部屋で酒を飲んで寝ていることが多いので、起こすわけにはいかない。
弟の健太や直太はキャッキャッと2人でふざけ合いながら仲良く遊んでいる。

(そうとなれば、叱られるのも時間の問題だわ)

優に誘われたから、探検しに行ったと言えば呆れられるだろう。
それでも、兄のバンには知られたくなかったから行くしかないと思ったのだ。

「よし、行こうか!」
「え、リン・・・・・・」
「優、今回の探検には特別に付き合ってやるわ」

優の手を引っ張りながら、ミソラタウン駅に向かって歩き出そうとしたその時だった。

「あれ、リンじゃないの」

後ろを振り返ると、バン兄さんの幼馴染・人見晴香さんが立っていた。
隣には、見知らぬ男性が一緒に立っている。ハルの知り合いだろう。
特徴は黒と白を半分にした髪型を整いながら、両目が赤い瞳になっている。

「こ、こんばんは・・・・・・」
「こんなところで何してんの、あんたたち」

ハルさんが私と優のところまで歩み寄ってくる。
その様子を見かねた青年がハルに話しかけた。

「ハル、知り合いか?」
「うん。私の後輩でバンの妹がいるのよ」
「へぇーバン君の妹か・・・・・・ってあれ?」

青年はハルの前にいた2人の少女がいないことに気付く。

「消えた!?」

ハルは隙を突かれて、すぐに逃げ出したのだと推測できた。

「バン君に知らせたほうが良いんじゃないか?」
「よし、じゃあバンの家に行こう!」

ハルは青年と一緒に駆け出して、バンの家に向かった。