二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.69 )
日時: 2012/10/11 21:43
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第7章の続き

(ストーリーモード:リン)

その頃、リンと優はミソラタウン駅に着いて電車に乗ったところだった。

「ハァハァ・・・・・・」
「間に合ったね!」

ハルさんにバレてしまいそうになりかけたが、その場所については何も言えないでいたのだ。
もし、バン兄さんに知られたら怒られてしまうのは間違いない。

「どうなることかと思ったけど、廃墟ビルを探検しちゃおうよ!!」
「良いけど、今回はあんたに付き合うだけだからね!!」

優に付き合うことにしたので、バン兄さんたちに心配かけてしまうのは確かだった。
それでも、私はCCMを持ってるから連絡できると思うんだけど・・・・・・まあ、みんなに知られたくないからっていうのもあるのだ。

「そうこなきゃね!!」

優はくぅーと背伸びしながら、ワクワクしている。
これから自由な夜の時間が始まると言っていいだろう。





トキオシティ駅に到着したのと同時に優の案内で廃墟ビルに続く道を通りながら、慎重に歩いていく。
裏通りに通じるかと思われる場所を特定し、廃墟ビルの場所について調べておいたのだ。

「あ、見えてきた!」

一番奥に佇む、不気味な姿を現した建物が建っている。
しかも、そのビルを見る限り・・・・・・廃墟を思わせる風格な感じが漂う。

「何か怖いけど・・・・・・」
「とりあえず、入ってみようか!!」

懐中電灯を取り出した瞬間、ライトをつけた。
周りを見る限り、何もない状態になっているようだ。
流石に長居はできないかもしれないが、できるだけ捜索しながら探検することにした。

「んー・・・・・・何か不気味だな、怖いけどね」
「あら、リン・・・・・・幽霊が出るとは限らないんじゃないの?」
「何をっ! そんなこと言ってる場合があったら・・・・・・」

そう言いかけた瞬間、ヒュッと風が靡くかのように吹いた。
どこからか風が来ているように感じてしまうのは、気のせいだろうか。

「さっき、風が吹いてきたよね?」
「これは何かあるかもよ!!」

優がワクワクしながら、腕を振り回して言う。
いや、何か嫌な予感がしそうでならない・・・・・・それどころか、物音が聞こえてくる。

「ちょっと待って、優・・・・・・」

シッと人差し指を立てながら、声を出さないようにして指示する。
どこからか、不気味な物音が聞こえてきた。

『カツーン、コツーン・・・・・・』

物音を聞いたのと同時に顔を青ざめながら、ゆっくり聞きたてる。
何かが迫ってきそうな予感・・・・・・それを感じるのに、時間はかからなかった。

「逃げよう!!」

ダダダダッと走り出しながら、通路を駆け抜ける。
開いている部屋を見つけ、その場所に入って閉めた。

『バタンッ!』

ドアが閉まったのと同時に背を預けて、様子を伺う。
誰かが来そうな予感はしていたけど、何か嫌な予感が的中しそうだ。

「あ、あんなところに頑丈そうなドアがある!」

優が指差した方向を見ると、1つの大きなドアが存在していたことに気付いた。
見るからに頑丈そうなので、試しにドアを押して開けてみることにした。

『ギギギーッ・・・・・・・』

大きな音がしたかと思いきや、目の前に現れたのは地下室に通じるかと思われる階段。
この先に何が待っているか分からないので、慎重に踏み入れた。