二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.775 )
- 日時: 2012/11/27 22:58
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
短編6の続き(ハル視点)
数分後、自宅に到着した。バンが急に泊まりたいと言い出す。
その真意はどこから来るものなのか分からなかったが、別にいいと思って答える。
「うん、いいけど・・・・・・何で?」
「母さんが怒るかもしれねぇから、こっちでいいよなぁ〜?」
「お母さん、厳しいもんね。そこはしょうがないかぁー」
靴を脱いで上がった後、2階に通じる階段を上る。
2階に着き、部屋に着いた。バンはフラフラとおぼつかない足取りで私のベッドにダイブして伏せた。
「ちょっとバン! そこ、私のベッドだよ!!」
「良いじゃん、ここで寝かしてよー」
「小言を言ってる暇があったら、そっちのソファベッドで寝なさいよ!」
私の部屋にやってくるときはこんな感じだ。いつも酔っ払って眠りこけるバンはたまに起きない時もあった。
今はそれほどでもないのだが、眠りこけているはずのバンは起きている。
「ハル、何で泣いてたんだ?」
「へっ!? なななっ、何のことォー?」
居酒屋にいたとき、バンは酔い潰れて眠りこけていたはずだ。
もしかして、私と光一の会話を聞いてたのかと思いながら気づく。
だが、その時はもう既に遅し。バンは上半身を起こしながら、目の前にいる私を見つめていた。
「しらばっくれんなよ。眠りこけてたって思ってんだろォ?」
「もしかして聞いてた?」
「・・・・・・まあな」
バンは眠そうに欠伸しながら言う。最初から聞いてたことになるのか。
もしかして、バンは眠りこけつつも会話を聞いていたのだろうか。
「バン、どの辺から聞いてた?」
「んー・・・・・・・光ちゃんが俺のこと言ってたあたりだったかな」
それって、最初から聞いていたということになる。狸寝入りでもしていたのだろう。
私のことを気遣ってくれるのは、幼馴染のバン。彼と一緒にいるのが大好きだった。
「最初からじゃん・・・・・・」
「まぁ、俺もそう思うけどさ。ハルはいつも強がってるよな」
「バン、私に言いたいことがあるなら言ってくれれば・・・・・・」
ドシーン!
バンに押し倒され、ベッドに横たわったかと思えば抱きしめられる始末。
酔っているのかと思っていたら、バンの腕の中にいた。
「--------ったく、いつも心配かけさせやがって。俺がどれだけ心配してたか分かる?」
「ぅん・・・・・・」
「俺さ、おまえが明るく振舞ってんの分かってんだよ」
「ごめん・・・・・・」
「まぁ良いよな。光ちゃんもそう言ってたし、俺もサポートするよ」
「ありがとう、バン・・・・・・いつも気遣ってくれるからさぁー」
そう言って、睡魔に襲われながらも目を閉じた。意識がまどろんでくる中、深い眠りに落ちたのだった。
The End----------------------