二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ コラボ作品 ( No.39 )
日時: 2012/10/24 16:34
名前: 黎 (ID: kgjUD18D)

番外編。エンジェルという名の茅の以下略。

タイムスリップ編2〜兄に対するストーカー疑惑〜

「すいれーん。俺ちょっと出かけてくるッスから。…そのアルバムの中身のぞかないでくださいッスよ。」
「わかってるよ。そんな意地悪い人でもないし。」
 はあ、と水蓮はため息をつきながらテーブルの上に置いてあるアルバムを横目で見た。
「絶対ッ!見ちゃダメっすよ!」
「早くいけーーーーーーッ!」
 しつこい黄瀬を水蓮はその背中をぐいぐい押して家から追い出した。
「…まったく。」
 トイレに行こうとした水蓮。
「あっ。」
 テーブルの角にぶつかってしまい、バサバサと派手な音を立ててアルバムが落ちて行った。
「・・・あっちゃー・・・。おとしちゃった・・・。」
 きまり悪い顔をして水蓮はアルバムを拾い上げる。
「え・・・。」
 水蓮は慄然とした。
 たまたまではあるが、アルバムの中身を見てしまったのであった。
 その中身は殲滅者の小さいころの写真やら、何やら、たくさんの殲滅者の写真がたくさんあった。
「や…やだ…!何でこんなにたくさん・・・ッ!?…まさか・・・涼兄・・・。」
 パサッとアルバムを落としてしまう水蓮。
「本当にストーカーに・・・ッ!?」
 思わず顔を青ざめる。
「…でも、信じてあげなきゃ・・・ッ!」
 さっきの思いを振り払うように首をブンブン水蓮は降った。
「そうよ…。私トイレに・・・。」
 トイレに向かい、ドアを開ける。
「・・・・は?」
 そこに、いつもの白い物体と紙はなく。
 代わりに、一面広がる草原が。
「ええっ!?」
 思わず草原に飛び出す水蓮。
 振り向くと、トイレのドアはもうなかった。
「ちょ・・・ッ!なんで!?何!?このハイジみたいな空間は!?」
 水蓮のハイジの基準はわからないが、目を回した水蓮。
「どこがハイジだっ!木でできた小屋ねーだろーがよッ!」
「きゃあッ!」
 ターザンのように降りてきた少年のような茶髪の子に頭をけられて倒れてしまう水蓮。
「そして、ヤギもいねえッ!」
 茶髪の子は堂々と仁王立ちしながらそう言った。
「・・・ルーチェ、さん?」
 水蓮は蹴られた頭を押さえながら茶髪の子をみつめた。