二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 『イナGO』-アドニス〜リベロ永久欠番〜 ( No.86 )
日時: 2012/11/29 19:19
名前: 瀬梨 (ID: hoeZ6M68)
参照: http://元:優騎那

第29話 『雷門の守護神』(太陽side)

「キーパー三国に代わって、西園!!」

雷門はGKを変えてきた。
5番がいたポジションには2番が入る。
三国っていう先輩が負傷したわけでもないこの交代……ある意味不気味だ。
鬼道監督の意図が見えない。

雷門ボールで試合再開。
尊がいつの間にか流砂に乗ってカットしてた。
ボールは僕に回ってくる。

「今度こそ抜かせない!」

天馬が太陽のディフェンスに来た。

「絶対勝たなきゃいけないんだ!!」
「勝つのは僕だ!!」
「本当のサッカーを取り戻すんだ!!」

奪われまいとして、奪おうとして、双方本気になっていく。

僕には今この一瞬が……全てなんだよ!

「こんなところで止まるわけにはいかないんだ……!!」

尊のファイトリックを頂戴して天馬を抜いた。
雷門ディフェンスをかいくぐる。
一瞬動きを止めるフェイントから根淵先輩にパス。
根淵先輩はノーマルシュートを打つ。
西園は化身を召還しようとしたけど、化身は兆ししか出てこない。
パンチングでセーブした。

「ならこいつだ!!"海帝"ネプチューン!!!」

根淵先輩が化身を出した。
西園も化身を呼び出そうとするが、うまくいかない。

「ヘヴィアクアランス!!!」

激流を武器に雷門ゴールに根淵先輩のシュートが襲いかかる。

「"護星神"タイタニアス!!!」

西園がヘヴィアクアランスを止めた。
このファインセーブから雷門のオフェンスがかなり元気になった。
ガンガン攻め込んでくる。
指揮者が演奏者を導くように、相手のキャプテンが"神のタクト"で選手達を指揮する。

ついに佐田先輩と一騎打ちに。

「"奏者"マエストロ!!!ハーモニクス!!!」

雷門一点返した。
僕が戦いたかったのは……この雷門だよ!!
尊にギリギリのゲームをさせて!

光の速さでも追いつけないドリブルで尊が前線に駆け上がった。
ヒールパスで僕につなげた。

「やれるか?」
「決めてみせる!尊に勝利を捧げるよ!」

尊はそう言われて嬉しくて仕方ないのか、ニィと笑った。
僕の体が壊れても、世界最高のアシストをしてくれる。
相棒として。

「"太陽神"アポロ!!」

僕は限界を超えて化身を出した。
2度以上化身シュートを打てば、僕の病状は悪化する。
それでも……ここでやらないで、後になって悔やむよりはましだ。

「サンシャインフォース!!!」

焦がされるほどの情熱に満ちたシュートはどフリーで放たれた。

「"護星神"タイタニアス!!マジン・ザ・ハンド!!!」

止めた。
僕のサンシャインフォースを本当に止めた……。
流石だよ雷門。
頼もしい新守護神の誕生だ。

これじゃ尊とハイタッチできないね。