二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.31 )
- 日時: 2012/10/29 23:27
- 名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: DNzgYQrN)
- 参照: 文化祭の振り替え休日で月・火お休み☆
第1話「サッカーが消えた!?」
輝姫「はぁ、はぁ…。」
輝姫はゆっくりと深呼吸をする。
輝姫「夢…、かぁ…。」
輝姫は今日、38度の高熱を出して学校を休んでいた。ティアラ達は今、仕事で家にいない。
輝姫「そういえば今日…、天馬が沖縄から帰ってくる日だ…。」
輝姫は体温計で熱を計った。
輝姫「37度5分…。朝より下がってる!ちょっと天馬に会うだけだし…、大丈夫だよね。」
輝姫はカーディガンを着た。リュミは心配そうな目で輝姫を見つめる。
輝姫「熱も下がったし、ティアラ姉達が帰ってくる前に戻れば大丈夫だよ!ね?」
輝姫はリュミを抱き、家を出た。
〜河川敷〜
天馬「皆…、どうしてサッカーのことを忘れちゃったんだろう…。」
天馬は1人、階段に座って泣いていた。なんと、雷門中からサッカー部が消えていたのだ。更に、部員の皆は天馬の事を覚えていなかった。
輝姫「…天馬?」
天馬「えっ?」
天馬が振り向くと、輝姫が立っていた。
輝姫「何でここに…?練習は?」
天馬「それが…、」
天馬は今迄の事を話した。
輝姫「Σえぇっ?!じゃあ皆、天馬の事もサッカーの事も覚えてないの?!」
天馬「うん…。」
輝姫「そんな…、」
輝姫は悲しそうに俯いた。
天馬「…ところで、輝姫はこんな所で何してるの?」
輝姫「それが…、熱が出ちゃって学校休んでたの。」
天馬「じゃあ、すぐ家に帰らないと!!ぶり返したら大変じゃないか!!」
輝姫「大丈夫だよ!朝より下がったし!それに、今はそんな状況じゃないでしょ?!サッカーが消えたかもしれないんだよ?!」
「NO。サッカーは消えていない。」
後ろから声がしたので、2人は驚いて振り向く。そこには、紫の髪をした少年が立っていた。
「サッカーの消去は、不完全だ。」
天馬「君は…?」
「松風天馬、白炎輝姫。これよりお前達からもサッカーを消去する。」
輝姫「サッカーを…、消去…?」
「私は『アルファ』、我が使命はサッカーの消去。残る痕跡は、松風天馬、白炎輝姫、お前達だけだ。」
天馬「痕跡…?俺と輝姫だけ…?」
輝姫「まさか…、あいつが皆からサッカーを消したんじゃ…!」
天馬「えっ?!」
アルファ「そうだ。」
天馬「許せない…!!サッカーを消すなんて!!皆を元に戻せ!!サッカーを返せ!!」
アルファ「NO!我々の行うべきはその逆、サッカーの完全消去。」
天馬「そんなこと…、させない!!」
アルファ「拒否はできない。」
その時、どこからか不思議なボールが現れた。アルファがボタンを押すと、ボールが赤い光に包みこまれる。そして、それを天馬と輝姫に放った。
2人が気付くと、目の前には海が広がっていた。
輝姫「ここは…?」
天馬「…!!ここって、もしかして…!!」
その時、女性と少年が歩いてきた。
天馬「そんな…!!母さん…?!それに俺?!」
輝姫「あっ…!あそこに子犬が挟まってる!!」
幼い天馬は木材置き場に近付いていく。
天馬「サスケ…!!あの時だ…。夢を見てるのか…?!俺…。…違う…!夢何かじゃない!!」
アルファ「理解しなくてもよい。受け止めるんだ。目の前で起こる現実を。これより、お前にとってのサッカーは消去する。」
天馬母「天馬!!」
叫び声の方を向くと、天馬の方へ木材が倒れてきていた。その時、アルファが黄色い光を放ったボールを放つ。すると、天馬を助ける筈のボールが違う方向へ飛び、天馬は木材の下敷きになった。母親は泣き崩れている。
アルファ「分岐点、インタラプトの補正完了。」
その時、信じられない事に時が止まっていた。2人は信じられない光景に息を飲む。
アルファ「心配無用だ。死んではいない。全治1ヵ月…、そんなところだ。」
天馬「何だって…?!」
アルファ「だが、これでお前にとってのサッカーは消えた。」
天馬「何を…、?!」
その時、天馬が急に頭を抱えて座りこんだ。
輝姫「天馬?!どうしたの?!」
天馬「あれ…?サッカーって…、俺…、」
輝姫「天馬に何をしたの?!」
アルファ「頭から不必要な物が無くなる。それだけの事だ。…次はお前の番だ。」
輝姫「!!」
天馬「待てよ…!!俺は…、サッカーが好きだ…!!」
アルファ「何?」
天馬「俺は、サッカーが大好きなんだ…!!大好きで、大切な物なんだ!!大好きで大切な物は、絶対に守らなきゃ!!」
輝姫「天馬!!大丈夫?!」
天馬「ああ…。だから…、俺はサッカーを忘れない!!サッカーは絶対に渡さない!!」
その時、アルファに通信が入った。
アルファ「…Yes。では、その様に。…この事態を解決する新しい方法が提案された。場所を変える。」
アルファは青い光に包まれたボールを放った。
輝姫「ここは…、サッカーグラウンド?!」
アルファ「実に適切な場所だ。」
その時、突然10人の少年少女が現れた。皆、アルファと同じ格好をしている。
アルファ「喜べ。ここからお前達の好きなサッカーの時間となる。」
天馬「お前達はサッカープレーヤーなのか?!」
アルファ「そんな次元の低い存在ではない。我々は時間に介入する事を許された『ルートエージェント』。タイムルートの補正、サッカーという物がこの世から消えていくルートを生み出すのが、我等の使命。」
天馬「サッカーがこの世から消えるルートだって?!」
アルファ「Yes。サッカーは、我々が消去する!!」
天馬「輝姫、熱あるんだろ?下がってて!!」
輝姫「う、うん…。」
輝姫は少し離れた所に移動する。
天馬「サッカーは消させない!!魔人ペガサスアーク!!」
アルファ「化身か…。次元が低い!!」
アルファが放ったシュートが天馬に向かってくる。天馬は打ち返そうとしたが、化身が消されてしまった。
輝姫「嘘…?!天馬の化身が…、あんな簡単に消されるなんて…!!」
天馬「これ位…!!」
アルファ「そうかな…?」
その時、天馬の周りを選手達が囲んだ。そして、天馬に次々とシュートが襲いかかる。遂に天馬は倒れこんだ。
輝姫「天馬!!」
アルファ「さぁ…、どう感じた?」
その時、天馬の体が震えだした。
アルファ「感じたか?サッカーの恐ろしさを…。サッカーは、痛い、辛い、重い、苦痛、邪悪、不必要…。そう、サッカーは不必要…。」
輝姫「天馬!!そんな言葉に惑わされないで!!」
アルファ「次はお前の番だ、白炎輝姫。」
輝姫「…?!」
天馬「なっ…?!」
アルファ「…だが、お前は色々と厄介な存在。だから、お前にはこいつ以上の恐怖を味わって貰う。」
輝姫の背筋が凍る。
天馬「止めろ…!!輝姫に何する積りだ!!」
アルファ「貴様には関係ない。」
アルファはボールを操作する。
輝姫「止めて…!!サッカーを奪わないで…!!これ以上、私から大切な物を奪わないで!!!」
輝姫の泣き叫ぶ声に耳を傾ける様子もなく、アルファはボールを蹴った。
***
姫佳「な、長かった〜…。」
輝姫「なんか、1話から飛んでもない事になってるんですけど…;」
姫佳「イナクロは1話からとんでもない事になってるんだよ!!」((エ
太陽「それより、また輝姫が酷い目に遭ってるんだけど?(怒)」
姫佳「これは物語の都合上、そうなってしまうんでs((蹴by太陽」
姫佳「で、では、コメント待ってます!!」