二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.380 )
日時: 2012/12/21 14:53
名前: 姫佳 (ID: kImpvJe5)
参照: 今日から冬休み!!

第19話「潜入!踊り子大作戦!!」


天馬「ただいまー!!」
美咲「お帰り!」

天馬とフェイは野菜を買いに行っていた。

天馬「あれ?神童先輩と杏樹は?」
ワンダバ「神童か。神童は、特訓に行かせた。信長とのミキシマックスの為だ。杏樹は付添だ。信長が開く花見の宴、その時がミキシマックスのチャンスとなる。それまでに、信長のオーラを受け入れられる様、器を大きくしておかねばならないからな。」
天馬「そっか…。」
フェイ「じゃあ、こっちは踊り子大作戦の準備にかかろう。」
天馬「うん!」

ワンダバが花見の宴の会場の地図を出した。

ワンダバ「では、作戦を確認しよう。まず、花見の宴に我々は踊り子として乗り込む。信長が踊りに見惚れている間に、私がミキシマックスガンを5秒間当てて、信長からオーラを頂くという訳だ。」
直紀「問題は、どんな踊りなら信長の気を惹けるのかって事だな。」
錦「わし等の時代の踊りが良いぜよ!未来のだから、目新しくてうける筈ぜよ!」
ワンダバ「目新しいというなら、私の時代の踊りだ。」
錦「なら勝負で決めるぜよ!!」
ワンダバ「臨むところだ!!」

2人は踊りだした。

輝姫『リズム感ゼロ…;』
水鳥「どっちも却下だな…;」
葵「誰か経験者は?」
直紀「輝姫のおばさん、日本舞踊習ってなかった?」
輝姫『レベルが違うよ…。』
美咲「簡単で、皆に親しみある踊りの方が良いよねぇ…。」
葵「盆踊りとか?」
信助「盆踊りは良いかも!簡単で踊りやすいし、日本的だよね!」
天馬「だね!葵、踊れる?」
葵「何度か踊った事あるけど…。でも、細かい所までは…。」
天馬「覚えてる所だけで良いから教えて!分からない所は、皆で考えながらやろうよ!」

皆は踊り始めたが、全員動きがバラバラだ。

輝姫『私、杏樹達の方見てくるね。』←人前苦手
直紀「ああ。」


輝姫『杏樹!』
杏樹「輝姫…。」
輝姫『拓人先輩の調子はどう?』
杏樹「…色々と悩んでるみたい…。」
お勝「こんにちは。」
輝姫『お勝さん!どうしてここに?』
お勝「皆さんに、踊りを教えていたんです。」

お勝がお弁当を持ってきたので、休憩する事に。

お勝「どこか、具合が悪いのですか?」
神童「いや、そうじゃないんだ。」
お勝「そういう時ってありますよね。あの…、真っ白なお豆腐を食べると、心も真っ白になって元気が出るんですよ^^」

お勝は神童にお弁当を渡した。

神童「有難う。」
お勝「お二人もどうぞ。」
輝姫『有難うございます!杏樹、食べよっ!』
杏樹「…うん。」

皆はお豆腐を食べた。

神童「…お勝さんを見てて、豆腐屋さんって朝早くから夜遅くまで大変だなって思った。」
お勝「そんな事ないですよ。結構楽しいです。」
輝姫『でも、水は冷たそうだし、あんなに沢山だと重そうですよ?』
お勝「確かにお二人の仰る様に、仕事は大変です。でも真っ白なお豆腐ができた時、凄く良い気分になるんです。」
神童「良い気分に…?」
お勝「この真っ白なお豆腐を食べてくれた人は、皆美味しいって言ってくれるんです。その笑顔を見たら、大変だった事何かすっかりどこかに行ってしまって…、胸の辺りに温かいものが広がるんです。」
神童「素敵だね…。」
お勝「はい。拓人様もですよね?」
神童「えっ?」
お勝「私がお豆腐を好きな様に、拓人様はサッカーがお好きでしょう?」
神童「サッカーが好き…。」

その時、神童は何かに気付いた様だ。

神童「有難う、お勝さん。」
お勝「ね?元気が出てきたでしょう?」
神童「ああ!」
お勝「私、お店に戻ります。頑張って下さいね!拓人様!」

お勝が帰った後、神童は又練習を始めた。化身アームドをし様としたが、失敗。そこへフェイもやって来て、練習再開。

杏樹「兄様…、さっきと表情が違う…。」
輝姫『きっと、何か掴んだんだよ。』

その時、輝姫が急に蹲った。

杏樹「輝姫…?どうしたの?!」

杏樹の叫び声に神童とフェイも気付き、其方を向く。輝姫は立ち上がり、フラフラな足取りでボールに近付こうとした。まるで、何かに操られている様に。

輝姫「!!」

ハッとした輝姫は力が抜けた様に倒れこむ。そこをフェイが支えた。

フェイ「…気を失ってるだけみたい。僕、輝姫を連れて帰るよ。」
神童「ああ。」

フェイは輝姫を抱え、歩き出した。

杏樹「輝姫…、急にどうしたんでしょうか…?」
神童「…分からない…。ただ…、」
杏樹「ただ?」
神童「輝姫が近付いてきた瞬間、恐ろしい気配を感じた…。まるで、世界全体を凍らせてしまう様な…。」

暗莉「…。」


翌朝、輝姫は目を覚ました。

直紀・杏樹「「輝姫!!」」

輝姫はゆっくりと起き上がる。

杏樹「輝姫、大丈夫?」
輝姫『…何が?』

杏樹と直樹は顔を見合わせた。

杏樹「昨日の事…、覚えてないの?」
輝姫『うん…。そんな事より、早く花見の宴の会場に行かなきゃ!皆、もう行っちゃってるんでしょ?』
直紀「あ、ああ…。」

3人は急いで小屋を出た。


太助「輝姫ー!!杏樹ー!!直紀さーん!!こっちこっちー!!」

太助は木の上にいた。3人も木に登る。

直紀「ここからなら、踊りもよく見えそうだな。」
輝姫『天馬達は?』
杏樹「あっ…、あそこの受付の列に並んでる。」

踊り子には面接があるらしく、それに合格できなければ入れないらしい。天馬達は中々合格できず、苦戦していた。

輝姫『あっ!!締め切られちゃった!!』
太助「何してんだよ天馬…。」

そこへ、藤吉郎がやって来た。藤吉郎の力を借り、何とか中に入る事ができた。

杏樹「良かった…。」
直紀「本題はここからだな…。」
太助「おっ、天馬達の番か…。頑張れよ!」

天馬達は、緊張で上手く踊れない様だ。

杏樹「これじゃあ、信長を魅了する所じゃないですね…。」
太助「何やってんだよ…;」
直紀「見てられないな…。」
輝姫『…これが本当に、皆の魅力なのかな…?』
全「「「えっ?」」」
輝姫『…皆の魅力は、踊りなんかじゃない!!』

輝姫は飛び降り、舞台に向かった。

藤吉郎「輝姫、どうした?」
輝姫『藤吉郎さん!これ、天馬に渡して下さい!』
藤吉郎「サッカーボール…?…そういう事か!!」

藤吉郎は天馬にボールを渡した。皆はサッカーを始めた。観客達も興味津々で見ている。

直紀「そうか…。天馬達の本当の魅力は、踊りではなくサッカーという事か。」
杏樹「輝姫はそれに気付き、サッカーボールを渡しに行ったんですね。」

ワンダバがミキシマックスをしたが、失敗。皆は武士達によって囲まれてしまった。

ベータ「曲者です〜!!」

ベータはワンダバを捕えた。

ベータ「奴等は、信長様の命を狙う不届き者です!!ほら!これが証拠!!」

ベータはミキシマックスガンを持ち上げた。

武士1「それではこれより、詮議を始める!」
武士2「面を上げよ!」

皆は顔を上げた。

信長「貴様等、やはり今川の手の者だったのか?わしを暗殺に来たのか?」

皆は黙った儘だ。

信長「言い訳もできぬか…。」
天馬「違います!!」
葵「天馬!」
天馬「暗殺何て、そんなんじゃありません!!」
信長「ほう…。では何故、宴に忍び込んだ?」

天馬は言葉に詰まった。

信長「一度目は花火職人を装い、我に近付いた。二度目は踊り子の姿にて忍び込んだ…。これでも他意が無かったと申すのか?」
天馬「で、ですからそれは…、」
水鳥「馬鹿…。先を考えてから答えろっての…。」
信長「答えられぬと言う事は、やはり…、」

その時、神童が立ち上がった。

神童「信長様!俺達は、時を超えてやって来ました!」

全員は驚愕した。

信長「時を超えて、だと?」
神童「はい。ずっとずっと未来から、この時代よりももっと先の世から来たのです。」
武士3「戯けが!!もう少しマシな言い訳をするんだな!!親方様、この様な奴等、詮議をするまでもない!全員死罪と致しましょう!!」
全「「「死罪?!」」」
武士3「その者達を引っ立てろ!!」

武士達が皆の周りを囲もうしたその時、どこからか稲妻を纏ったボールが飛んできた。武士達は驚いて逃げ出す。

暗莉「…面倒な事に巻き込まれたな。」
輝姫『暗莉!』

輝姫は暗莉に近付く。

暗莉「…お前を死罪に何かさせない。…絶対にな。」

暗莉はそう呟き、信長の傍に近寄った。

武士3「貴様!!何者だ!!」
暗莉「…耳障りだ。沈まれ。」

暗莉が指を鳴らすと、周りにいた兵士達が力なく座り込んだ。

信長「…貴様、面白い力を持っておるな。」
暗莉「彼等も持っていますよ。どうか、彼等の話に耳を傾けて下さい。」
信長「そうか…。貴様、今の説明では納得ができぬ。先の世とは、もっと分かる様に説明してみせよ。」
神童「分かる様にですか…。」

神童は少し考えた。

神童「先の世とは…、今から数百年の時が過ぎた、ここよりもずっと進歩した日本の事です。俺達は、船で海を渡る様に、時の流れを超えてこの時代にやって来たのです。」
信長「…それで、どうなっておる?未来の日本は。」
神童「どうなって…?…戦が無く、豊かで平和な世です。」
信長「ほう…。日本は良くなっておるのだな。」
神童「はい!」
信長「貴様達が本当に先の世から来たというのなら、これから起こる事も分かるのか?」
神童「はい。この時代の大きな出来事なら。」
信長「では訊こう。わしは…、織田信長は天下を取れるのか?」

皆は神童を見た。

信長「…どうした?答えよ。」
神童「残念ながら…、信長様が天下を取られることはありません。」

皆は驚愕した。

錦「神童!」
藤吉郎「そんな…。信長様が、取れない何て…、」
信長「…それは本当か?」
暗莉「はい。」
信長「そうか…。それは残念である。」
美咲「私達…、助かったみたいだね…。」
輝姫『うん…。(あの信長と対等に話ができる何て…!!)』

輝姫は暗莉を見つめた。その時、武士達が次々と薙ぎ払われた。

エイナム「我等は今川義元様の家臣。決闘の申し込みに来た!」
水鳥「あいつ等は…!」
天馬「プロトコル・オメガ!!」
エイナム「書状を読み上げる。」
レイザ「織田信長殿、まろは今、蹴鞠戦という玉蹴りで勝負をする遊戯にはまっておじゃる。ここは一つ、この蹴鞠戦で勝負をしてみないでおじゃるか?戦にしか能のない信長殿には、無理な相談でおじゃるかのう。」
信長「蹴鞠戦…。」
神童「信長様!俺達にやらせて下さい!蹴鞠戦なら、俺達の得意とするものです!」
藤吉郎「指揮は私にお任せを!!必ずや勝って、今川の群を撃ってご覧にいれます!!」

暗莉も頷いた。

信長「良かろう!貴様、名は?」
藤吉郎「木下…、木下藤吉郎にございます!!」
エイナム「試合は1週間後、7日の後。」

男「うつけ祭りの日か…!!」

天馬「うつけ祭り?」
ワンダバ「信長が年に一度開く、騒ぎのあまり怪我人まで出るという祭りだ。その騒ぎに乗じて、私達を叩き潰す積りだろう。」
フェイ「その時代の事件か人物を使った方が、ルート変更はタイムパラドックスを残し難い。」
輝姫『だから、祭りの最中にやるんだね…。』
エイナム「楽しみにしているぞ。」

プロトコル・オメガは消えた。




***
姫佳「部活行って、続き書きました!!ところで、昨日は何の日か知ってる?」
太陽「何?」
姫佳「知らんのか!!私の嫁、赤司様の誕生日だよ!!」
全「「「知るか!!!」」」
姫佳「あっ、後、輝姫のもう1体の化身ですが・・・、皆さんもう気がついてるかと思いますが、言わないで下さいね!!一応、ネタバレになりますので;」
輝姫『では、コメ待ってます!』