二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.424 )
- 日時: 2012/12/27 23:57
- 名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
- 参照: 黒バスの小説を書くかどうか本気で迷ってます
第25話「炎の中のサッカー!」
天馬「これが『シノン城』…。」
霧野「シャルル王子の城か…。
剣城「フランスの運命が懸った対面だな…。」
フェイ「ジャンヌ…。」
ジャンヌは心配そうな表情をしている。
輝姫『ジャンヌさんなら大丈夫ですよ!』
ジャンヌ「はい…!」
〜中庭〜
ジャンヌ「私…、疑われているんですね…。」
黄名子「あんなの気にする事ないやんね!」
ジャンヌ「一刻も早く、オルレアンに援軍を送らなければならないというのに…。」
霧野「ここで不安な顔をしていたら、上手くいくものもいかなくなるぞ。」
輝姫『ジャンヌさんは英雄です!自信を持って下さい!神のお告げでもそう言ってたんでしょ?』
ジャンヌ「蘭丸…、輝姫…。そうですね!」
男「ジャンヌ、王太子様がお呼びだ。」
ジャンヌ「分かりました。」
天馬「良かったね!ジャンヌ!」
男「お前達はここで待っていろ。」
天馬達がジャンヌについて行こうとした時、男に止められた。
霧野「俺も従者として従います!」
男「…1人だけなら…、まぁ良かろう。」
霧野「有難うございます!」
輝姫『ジャンヌさん!頑張って下さい!!』
ジャンヌと霧野は中へ入った。
〜数十分後〜
信助「ジャンヌ、大丈夫かな…。」
フェイ「シャルル王子は、疑り深い人だったって言うし…。」
天馬「疑り深い?」
剣城「フランスの貴族にも、敵が大勢いたらしい。」
輝姫『ジャンヌさんなら大丈夫だよ!蘭丸先輩も一緒だし!』
天馬「そうだね!じゃあ待ってる間、サッカーしようよ!俺達がめげてたら、ジャンヌだって頑張れない!」
信助「天馬の言う通りだよ!」
天馬「よ〜し!!いくぞ!!」
天馬はボールを蹴った。その後、黄名子の提案で試合する事に。
輝姫(良いなぁ。楽しそう。)
輝姫はじっと見つめていた。
『力が欲しくないか?』
その時、どこからか声が聞こえた。輝姫は驚いて立ち上がる。
天馬「どうしたの?」
輝姫『今、声が聞こえなかった?』
天馬「聞こえなかったけど…。皆は?」
皆も首を振る。
輝姫(空耳かなぁ…。)
『我に全てを預けよ。そうすれば、絶対に負けない力を身につける事ができる。』
輝姫(…!!貴方は誰?!)
『我の質問に答えよ。力が欲しいか?』
輝姫は直感的に怖い、と思った。
輝姫(正体も分からない奴に力を求める程、お人好しじゃないわ!!)
『そうか…。まあいい。だが、お前は必ず我の力を求めるだろう。』
「おい。」
後ろから声がしたので驚いて振り返ると、男が立っていた。
「あれは何をしているのだ?」
輝姫『サッカーの事ですか?』
「サッカー?」
輝姫『やってみます?』
輝姫は男を皆の所へ連れて行った。試合が始まった。男は始め苦戦していたが、段々慣れてきた様だ。そして、男のシュートが入った。
「気に入ったぞ、サッカー。」
黄名子「良かったやんね!」
信助「お城を勝手に歩き回って良いの?」
「世が許す。」
輝姫『あの人、随分威張ってるね…。』
天馬「うん…。」
やがて、扉の前に来た。
天馬「そっちは不味いよ!」
黄名子「怒られちゃう!」
「気にするな。」
男は部屋に入った。そこにはジャンヌと霧野がいた。ジャンヌは男に駆け寄る。ジャンヌは男を見つめ、やがて跪いた。
ジャンヌ「お目に掛れて光栄です!シャルル様!」
フェイ「えっ?!シャルル王子?!」
シャルル「長旅ご苦労であった。ジャンヌ・ダルク。」
ジャンヌ「はい!」
シャルル王子は、ジャンヌが神の声を本当に聴いたのかを確かめる為、兵士に変装させていたらしい。
シャルル「世を即位させる?」
ジャンヌ「シャルル様はフランスの王となり、平和を齎すお方です。」
シャルル「それも神のお告げか?」
ジャンヌ「は、はい!」
シャルル「我等はイングランドの攻撃の前になすすべもなく、フランスの町も敵の手に落ちた。一体どうやって世を即位させるというのだ?」
ジャンヌ「そ、それは…、」
ジャンヌは輝姫と霧野を見た。2人は頷く。
ジャンヌ「確かに、パリの都を始めとして、多くの領土がイングランドに支配されています。でも、そのせいで敵の兵力は分散しているんです。」
シャルル「ほう…。」
ジャンヌ「兵力を集中し、勇気を持って戦えば、必ず勝てます!でもオルレアンが落ちてしまったら…、どうなるか分かりません。お願いです!!一刻も早くオルレアンに援軍を!!」
シャルル「ライール、ジルドレ。手勢を引き、オルレアンに迎え!!」
ジャンヌ「シャルル様…!!」
シャルル「ジャンヌ、そなたのフランスへの思い、受け止めたぞ。」
ジャンヌ「有難うございます…!!」
霧野「やったな!ジャンヌ!」
ジャンヌ「はい!」
輝姫『とうとうここまで来ましたね。』
ジャンヌ「まだまだこれからです。私、もっと頑張らないと…。」
美咲「皆〜!!お帰り〜!!」
皆が出迎えてくれた。
直紀「輝姫、お疲れ様。」
輝姫『ただいま!』
浜野「ちゅーか、凄い軍勢!!」
輝「本物の騎士ですね!!」
〜オルレアン〜
住民達は、ジャンヌを快く出迎えた。
杏樹「皆、やつれてますね…。」
直紀「長い労働で、食料も底をついてるって言ってたからな…。」
男「ジャンヌ様!よくぞ援軍をお連れ下さいました!」
ジャンヌ「あの、遅くなって御免なさい!さぞ辛かった事でしょう。」
男「有難うございます!」
霧野「ジャンヌ…。」
ジャンヌ「皆さん!今すぐ総攻撃をかけましょう!!」
男「総攻撃…、ですか?」
ジャンヌ「オルレアンに援軍が来たのを見て、イングランドの兵は浮き足立っています。敵を叩くなら今です!!」
騎士は戦は自分達に任せておけ、と言い去って行った。
ジャンヌ「私では、この人達を動かせない…。」
ジャンヌは1人、城の外で蹲っていた。
ジャンヌ「今戦わなければ、チャンスを失ってしまう…。」
霧野「怖くないのかい?」
ジャンヌ「…私が逃げたら、フランスの人々の苦しみは終わらない…。」
輝姫『ジャンヌさん…。』
ジャンヌ「私は選ばれたんです。…でも、私何かにできるんでしょうか…。」
霧野「ジャンヌは凄いよ。苦しむ人達を救いに、たった1人で立ち上がり、王太子の心を動かしたんだから。君には、君にしかできない事がある。だからこそジャンヌ、君が選ばれたんじゃないかな。」
ジャンヌ「私だけにしかできない事?」
霧野「俺にも、俺にしかできない事、あると良いんだけど…。」
ジャンヌ「蘭丸…。」
その時、輝姫はふと階段の方を見た。
輝姫(今のは…、黄名子…?)
輝姫と霧野は食事をしている騎士の所にいた。
霧野「騎士は誇り高いと聞いていましたが、どうやら違った様ですね。」
男「何だと?!」
輝姫『敵が目の前にいるのに、貴方方は何もし様としないじゃないですか!!』
霧野「もしかして、負けると思っているのですか?」
男「煩い!!敵は消耗し兵も少ない。護りを固めておれば、その内逃げ出す!」
輝姫『相手にも援軍が来たらどうするんですか?!』
男「それは…、」
騎士は黙り込んだ。そこへ、ジャンヌが手勢を率いてイングランドの砦に攻め込んだという知らせが。
霧野「何だって?!」
そこへ、皆も駆け付けた。皆が後に続くのを待つ、とジャンヌは伝言を残した。
杏樹「まさか…、自分を犠牲にして皆をやる気にさせる積りじゃ…!」
霧野「俺が余計な事を言ったから…!止めなきゃ!!」
美咲「蘭丸先輩!!」
皆はジャンヌの元へ向かおうとしたが、そこに謎の男が立ち塞がった。
フェイ「お前は…?」
天馬「誰だ…?」
「俺は『ザナーク・アバロニク』、名もなき小市民だ。」
浜野「ちゅーか、名前あるじゃん。」
直紀「何しに来たんだ?!」
ザナーク「俺と遊んでくれる奴を探しにな。」
霧野「邪魔するな!!俺はジャンヌを助けなきゃならないんだ!!」
そこにプロトコル・オメガ3.0が現れた。
ザナーク「向こう岸に渡るには2つ方法がある。サッカーで俺に勝つか、それとも泳ぐか…。最も、泳いだら邪魔するがな。」
輝姫『そんな…!!』
ザナーク「それじゃあ、スタンバイして貰うぜ!」
ザナークがボールを操ると、フィールドが現れた。
ザナーク「聞かれる前に説明するぜ。ここからは試合が終わるまで出られない。ほらほら、早くしないと歴史が変わっちまうぜ?」
ワンダバ「よぉし!ザナークとやら!大監督クラーク・ワンダバット様が迎え撃つ!!」
シャルル「監督とは何だ?」
茜「監督は、全ての人に指示を出す一番偉い人。」
シャルル「つまり王という事か!ならばこの試合、王太子シャルルが監督を務めるぞ!!」
試合が始まった。相手はパスを回す。神童と剣城が抜かれ、ガンマの化身「迅狼リュカオン」のシュートが決まり、0‐1。
杏樹「動きが完全に読まれてる…!」
直紀「これが、ザナークとミキシマックスしか力か…!!」
そんな中、ジャンヌは1人戦場で怯えていた。
輝姫(ジャンヌさん…。)
輝姫はジャンヌの無事を祈っていた。
輝姫(私に…、もっと力があれば…!!)
『やはりな…。お前は我の力を必要としている。…だが、今のお前では我の力を出し切れない。力を蓄える為、後半まで眠っていて貰おうか…。』
その瞬間、輝姫は意識を手放した。それに気づいた直紀が、急いで支える。
直紀「これは…、まさか!!」
杏樹「輝姫の力が…、目覚める…!!」
***
姫佳「次回、ジャンヌ編完結です!!」
輝姫『私、どうなっちゃうの?!』
姫佳「後半から大暴れするよ!((キリッ」←
太陽「それ、後で絶対に輝姫が大変な目に遭うよね?」
姫佳「倒れるだけです。」
輝姫『ネタバレ!』
姫佳「では、コメ待ってます☆」