二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.499 )
日時: 2013/01/16 17:48
名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
参照: 今日は推薦入試の為、学校お休み!!

第36話「新たな真実」


輝姫、太陽、天馬、フェイの4人は直紀の家にいた。

直紀「皆、折角の休みなのにすまないな。」
輝姫「ううん。で、大切な話って何?」
直紀「その前に1つ、僕は太陽が雷門に入ってから抜けたよね。それは、ある事を調べる為だったんだ。」
太陽「ある事って?」
直紀「輝姫の過去だ。」
輝姫「私の…、過去…?」
直紀「ああ。輝姫が声を失った時の事は覚えているよね?」

皆は頷く。

直紀「僕は、輝姫の過去に原因があるんじゃないかと思って、改めて輝姫の過去を調べているんだ。そしたら…、驚愕の事実が発覚した。輝姫、落ち着いて聞いてくれ。」
輝姫「な、何…?」
直紀「君の両親は…、君の本当の両親じゃない。」

全員は驚愕のあまり、声を失った。

フェイ「直紀さん、どういう事ですか?」

最初に落ち着きを取り戻したフェイが言った。

直紀「この写真を見てくれ。」

直紀はポケットから1枚の写真を取り出した。

太陽「伯父さんと小母さんだよね…?」
直紀「ああ。これは、輝姫が生まれる1か月前に撮られたものだ。何かに気付かないか?」
太陽「…!!小母さんのお腹が大きくない!!」
直紀「その通り。これは、輝姫の家の倉庫の一番奥にあったんだ。」
輝姫「じゃあ…、じゃあ、私は誰の子供なの?!私の本当のお父さんとお母さんはどこ?!」
直紀「それは…、まだ分かっていない…。どうやら、伯父さんと小母さんは、君の本当の両親の事を全て消している様何だ。だから、この写真が見つかっただけでも奇跡何だよ。」
太陽「どうしてそんな事を…?」
直紀「分からない…。ただ1つ言える事は、輝姫にこの事実を知られてはいけない、という事だけだ。」
天馬「知られちゃ不味い事でもあったんでしょうか?」
直紀「恐らくな…。でも、全て消し去るというのは不可能だ。もう1つ重要な手掛りを見つけた。」
輝姫「重要な手掛り…?」
直紀「ああ。君が幼い頃住んでたという家が見つかったんだ。…どうする?行ってみる?」

輝姫は考えた。

輝姫「…私、行ってみる!小さい頃の事、よく覚えてないし…。それに、キュレムに私の事を知って貰うきっかけにもなるかも!」
直紀「よし!じゃあ行こう!」


輝姫の家は、電車で1時間程の所にあった。

天馬「風が気持ちい〜!!」
輝姫「うん。でも、何か懐かしい感じ…。」
太陽「何か思い出せそう?」
輝姫「…ううん。」
直紀「輝姫の家は…、あっちの方だな。」


30分程歩いて、木造の平屋に着いた。

天馬「うわ〜!!立派なお屋敷だね〜!!」
太陽「昔の日本家屋って感じだね!」
フェイ「こんな建物、まだ残ってたんだ…。」
輝姫「ここが…、私が住んでた家…。」

皆は感嘆の声を上げながら中に入る。

輝姫「…直にぃ?どうしたの?」
直紀「…いや、何でもない。(…おかしい。ここは、もう何年も使っていない筈…。それなのに、家が綺麗過ぎる…。庭も手入れされているし…。)」

家の中を全体回ってみたが、輝姫の記憶は戻らなかった。

輝姫「御免なさい…。折角連れてきて貰ったのに…。」
直紀「気にすんなって。」

直紀は輝姫の頭を優しく撫でた。

天馬「輝姫ー!!見てみて!こっちに子供用のサッカーゴールがあるよ!!」

輝姫は天馬の方に駆け寄った。

フェイ「随分と使った形跡があるね…。」
太陽「きっと、輝姫が小さい頃に使ってた物だよ!」
輝姫「そうかも…。…でも、何も思い出せない…。」

輝姫は悲しそうに呟いた。

天馬「じゃあ、ミニゲームしようよ!!」
全「「「ミニゲーム?」」」
天馬「俺とフェイ、輝姫と太陽のチームで対決するんだ!先にゴールを決めた方が勝ち!!」
直紀「良いんじゃないか?実際にやってみれば、何か思い出すかもしれない。」
輝姫「うん!やろう!ミニゲーム!!」

4人はミニゲームを始めた。暫く、4人はボールの奪い合いをしていた。

太陽「輝姫!!」

太陽から輝姫にセンタリング。輝姫のシュートが決まり、ゲーム終了。

輝姫「やったあ!!私達の勝ちだね!!」

輝姫と太陽はタッチを交わす。

「うん。凄く良いゲームだったね!」

その時、見知らぬ声が聞こえた。皆が振り返ると、そこには執事服を着た男性が立っていた。

直紀「貴方は…?」
「俺はこの家の管理者さ。週に一度、この家を掃除しに来てるんだ。」
輝姫「あっ…。か、勝手に上がっちゃってすみませんでした!!」
「気にしないで。この家は空き家みたいなものだからね。ところで君達、雷門中の生徒だよね?」
天馬「えっ?俺達の事、知ってるんですか?」
「勿論だよ。ホーリーロードを見てたからね。でも、雷門中の生徒がどうしてこんな田舎に?」
輝姫「私、幼い頃この家に住んでたらしいんです。でも私、どんな家か覚えてなくて…。」
「!!そうか…。君がこの家の…。会えて嬉しいよ。…あっ、自己紹介が遅れたね。俺は『フィディオ・アルデナ』。今はクラリス家で執事をやっているんだ。」

その時、2人のサッカー馬鹿の瞳が輝いた。

輝姫・天馬「「フィディオさんって、あの『イタリアの白い流星』のフィディオさんですよn太陽・フェイ「「ストップ;」」

〜リビング〜

直紀「じゃあフィディオさんは、この家の持ち主が現れるまでずっと管理を?」
フィディオ「ああ。理由はちょっと教えられないんだけどね。」
輝姫「そう…、ですか…。」

輝姫は残念そうに呟いた。

輝姫「…あっ、じゃあお掃除手伝ってもいいですか?」
フィディオ「えっ?良いのかい?」
輝姫「自宅を掃除するのは当然ですよ^^」
フィディオ「じゃあ…、手伝って貰おうかな。」

という訳で、掃除する事になった。

太陽「改めて見ると…、長〜い廊下だね…。」
天馬「でも、これ雑巾掛けしたら良いトレーニングになるんじゃない?」
フェイ「そうだね!」
輝姫「どうせなら、競争しよ!!先に5周した人が勝ちね!」

直紀の合図で、皆が一斉にスタートした。

フィディオ「雑巾掛けでトレーニングか…。面白い子達だねw」
直紀「それ程サッカーが好き何ですよ。」
輝姫「ゴール!!やった〜!!1番〜!!」
天馬「もう少しで追い抜けたのにー!!」
太陽「輝姫、速過ぎ!!」
フェイ「負けた儘じゃ悔しいから、もう1回しよう!!」
輝姫「良いよ!今度も負けないもんね〜!!」
直紀「お前等…、真面目に掃除しろ;」

暫くして掃除が終わった。

輝姫「疲れたぁ〜。」

輝姫が畳に寝転がる。

太陽「フィディオさんは、いつもこんな広い家を1人で掃除してるんですか?」
フィディオ「最近はそうだね。前までは、3人でやってたんだけど。」
輝姫「そういえば、フィディオさんって結婚してるんですか?」
フィディオ「ああ。一応ね。」
輝姫「相手は誰何ですか?」
フィディオ「御免ね。それはトップシークレット何だ。」
輝姫「え〜…。…もしかして、執事として仕えているお嬢様とか?!w」
フィディオ「…そんな事ないよ。(この子、意外と鋭いな…;)」
輝姫「ですよね〜。そんな漫画みたいな話、ある訳ないか〜。」

いや、実際あるんですけどねw

フィディオ「…あっ、そうだ。輝姫、君に見せたいものがあるんだ。ついて来て。」

フィディオが皆を連れて来たのは、物置だった。明かりを点け、中に入る。

フィディオ「ここなら、君の過去に関係ある物が見つかるかもしれないと思ってね。…まぁ、俺が見つけたのはあれだけだけど。」

フィディオが指した方向には、沢山の日記が。輝姫はその内の1冊を手に取った。

フェイ「字が掠れてて、殆ど読めないね…。」
太陽「うん…。それにこれは…、シミ?」
直紀「…兎に角、すぐには解読できなさそうだな。フィディオさん、この日記、全部持って帰って良いですか?」
フィディオ「ああ。勿論だよ。」

その後、倉庫の隅々まで探したが、何も出てこなかった。

輝姫「…ん?」
太陽「どうしたの?」
輝姫「棚の下で、何か光ってる…。」

輝姫は手を伸ばし、埃を掃った。

輝姫「これは…、ビーズアクセ?」

それは、月のビーズがついたブレスレットだった。

天馬「輝姫が作ったんじゃない?」
輝姫「そうなのかな…。」
フィディオ「持って帰りなよ。折角見つけたんだし。」
輝姫「じゃあ…、お言葉に甘えて。」

輝姫は右腕にブレスレットをつけた。

輝姫「今日は色々とお世話になりました!」
フィディオ「又何か見つかったら、連絡するよ。」
直紀「宜しくお願いします。それじゃあ。」

皆は稲妻町に帰って行った。


〜クラリス家〜

フィディオ「ただいま。」
「お帰り。今日は随分と遅かったのね?」
フィディオ「ああ。輝姫達と会ってね。」
「まぁ、あの子達と?」
フィディオ「ああ。とても素直で良い子達だったよ。」
「フフッ。でしょう?」
フィディオ「後、輝姫は意外と鋭かったなぁ…。俺達の関係、ばれるところだった;」
「いっその事ばらしちゃえば良かったのに。」
フィディオ「どこで聞かれてるか分からないからね。もしこの事が世間に知れたら…、」
「…分かってるわ。私達は一緒にいられない…。」

女性は溜息を吐いた。

「もしばれたら…、ここから飛び降りましょうか。」
フィディオ「そういう事を軽々しく言っちゃ駄目だろ。」
「御免なさい。…でも、」

女性はフィディオに抱き着いた。

「貴方と別れる位なら、死んだ方がマシだわ。だって…、貴方が傍にいない世界何て、生きていても何の意味もないもの。私、相当貴方に依存してるわね。」

女性はクスクス笑った。

フィディオ「俺だって同じ気持ちさ。…愛してるよ。
















                             ———ラティア。」

その声に答える様に、女性、いや、ラティアは微笑んだ。




***
姫佳「では、ご紹介しま〜す!!」
ラティア「皆様、お久しぶりの方も初めましての方もこんにちは。初代イナイレの主人公『ラティア・クラリス』こと『ラティア・アルデナ』です♪」
姫佳「くそぉ!!ラティアめ!!やはり、私の嫁と結婚しやがったn((蹴by暗莉」
暗莉「ラティア姉に口出しする奴は、誰であろうと許さない。」
姫佳「何それ?!ラティアの言う事は絶対ですか?!何だよそれ!!赤司様じゃねぇk暗莉「知るか。」
輝姫「え〜っと…、次回から恐竜時代編に突入です!!」
姫佳「恐竜時代編では、暗莉の過去が明らかになる予定です!!」
暗莉「え、輝姫の次は僕?」
ラティア「それじゃあ、コメ待ってるわね^^」