二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.516 )
- 日時: 2013/01/24 23:35
- 名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
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第38話「見たか!恐竜の王!!」
トーブは険しい崖を軽々と登って行く。
トーブ「お〜い!!こっちだぞ〜!!」
皆は肩で息をしながら、何とか追いつく。
狩屋「疲れってものを知らねぇのかよ…。」
トーブ「ロックスターはあの洞窟に住んでるんだ!」
信助「やっと着いたぁ…。」
霧野「ティラノサウルスを超える恐竜のオーラ…。何としても、手に入れないとな。」
神童「ああ!」
皆もトーブの後に続く。
トーブ「お〜い!!ロックスター!!お前に会いたいって奴、連れて来たぞ〜!!」
その時、雄叫びと大きな足音が聞こえた。
トーブ「そんな所にいたのか〜!」
輝姫「これがロックスター…!」
暗莉「大きいな…。」
その時、ロックスターが皆を襲ってきた。
トーブ「おい!どうしたんだ?!こいつ等は敵じゃない!!良い奴だぞ!!」
その時、トーブが尻尾で投げ飛ばされた。その後も皆を襲ってくる。
トーブ「おかしいぞ…?!ロックスターは、友達を襲ったりする様な奴じゃない…。」
その時、トーブが化身を出してロックスターに突っ込んだ。
トーブ「落ち着け!!落ち着くんだ!!」
トーブが必死に呼びかけるが、ロックスターはトーブを投げ飛ばした。
トーブ「いつもなら、これで落ち着かせる事ができるのに…。」
キュレム『どうやら、奴は操られている様だな。』
輝姫「操られてる…?」
キュレム『だが、あれ位の超音波なら止められる。』
輝姫「本当?!」
輝姫はキュレムの作戦を聞いた。
輝姫「太陽!天馬!力を貸して!」
輝姫から天馬、太陽、輝姫へとパスが繋がる。
輝姫「行くよ!境界ポケモンキュレム!!」
輝姫のシュートが決まり、超音波が解けた。
トーブ「ロックスターが大人しくなった!お前等、何やったんだ?!」
輝姫「サッカーだよ!」
トーブ「サッカー?すっげー!!サッカーってすっげーぞ!!」
美咲「でも、何があったのかな本当は、優しい恐竜何だよね?」
輝姫「何者かに操られてたってキュレムが言ってたよ。」
トーブはロックスターに話を訊いてみた。
トーブ「変な奴が来て、そのサッカーに似たのをぶつけられたらしい。」
全員は目を見開いた。
杏樹「エルドラドのルートエージェントが先回りして、ロックスターを洗脳したんですね…。」
霧野「どこまでも邪魔をする積りか…!」
水鳥「懲りない奴等だな…。」
その時、ロックスターが項垂れた。
暗莉「弱ってるみたいだな…。」
輝姫「弱ってる?」
トーブ「自分はもう長くない、って言ってる。」
全員は驚愕した。
信助「何とかならないの?!」
トーブ「仕方ない。生き物は、皆そうやって死んでいくんだ。それが万物の掟だ。」
その時、ロックスターがトーブに話しかけた。
トーブ「何だ?ビッグの事か?…うん。分かってっぞ。」
天馬「ビッグ?」
その時、洞窟から可愛らしい声が聞こえた。
輝姫「恐竜の子供だ!」
トーブ「あいつが『ビッグ』、ロックスターの子供だぞ。ロックスターは、ビッグの事を1人前にする為に頑張ってたんだ。でも、最後まで育てられそうになくて、心配だって言ってる。」
信助「可哀想…。」
ワンダバ「しかし困ったな…。ロックスターがここまで弱っていては、ミキシマックスができないぞ…。」
その時、又雄叫びが聞こえた。そして、トリケラトプスが襲ってきた。
トーブ「何しに来た!!デスホーン!!」
天馬「デスホーン?」
トーブ「あいつは獣の谷の暴れん坊で、ここら辺のボスの座を狙ってる。弱ったロックスターを襲う気だな!!」
ロックスターとデスホーンは睨み合っている。
トーブ「無理だ!!ロックスター!!」
太陽「子供を守ろうとしているのか…!」
黄名子「子供を守るのが親の役目!ロックスターの手伝い、するやんね!」
天馬「うん!」
皆はデスホーンにシュートをぶつけるが、ビクともしない。その時、デスホーンがビッグに襲いかかってきた。そこをロックスターが投げ飛ばした。デスホーンは逃げて行った。その時、ロックスターが倒れた。
暗莉「今の一撃で、力を使い果たしたか…。」
黄名子「しっかりするやんね!!ロックスター!!」
トーブがロックスターに話しかける。そして、ロックスターは息を引き取った。
輝姫「そんな…。ロックスターが…!」
美咲「こんなの…、可哀想だよ…。」
トーブ「…仕方ないぞ。万物の掟だ。」
夕方、トーブはロックスターのお墓を作った。
トーブ「偉いぞ!!ロックスター!!よく頑張ったな!!ビッグの事は、おらが面倒見る!!だから…、だから心配すんな!!」
水鳥「万物の掟だなんて言ってたけど…、やっぱり悲しいんだな…。」
葵「ロックスターは…、友達だったんですもんね…。」
トーブ「天馬!!おらにもサッカー教えてくれ!!」
天馬「えっ?!」
トーブ「おらは、父ちゃんやロックスターみたいにでかい爪も牙もねぇ。でも、強くなんなきゃいけねぇんだ!!強くなって、ビッグを守んなきゃいけねぇんだ!!」
天馬「トーブ…。…うん!分かった!!」
暗莉「ロックスター、お前は自分の役目をちゃんと終えた…。本当に偉かったな。」
暗莉はお墓の前で、悲しそうにそう呟いた。
暗莉「お前は本当に立派だ…。…あんな奴等よりも…。」
輝姫「暗莉…?」
〜トーブの家〜
皆が寝静まった頃、輝姫は両親が死んだ時の事を思い出していた。
太陽「眠れないの?」
輝姫「あっ…、御免ね。起こしちゃったかな…?」
太陽「そんな事ないよ。…伯父さんと小母さんの事?」
輝姫「うん…。2人は私の本当の親じゃなかったけど…、私にとっての親はあの2人何だよね…。」
その時、輝姫は暗莉とフェイがいない事に気付いた。偶然起きた天馬と白竜と2人を探す事に。
2人はビッグと崖に座っていた。
フェイ「君は…、1人ぼっちになってしまったんだね…。」
ビッグは頷く。
フェイ「僕と同じだ…。僕の親は、僕を置いて出て行った…。」
皆は目を見開く。
フェイ「何故だか分からないけど…、多分、僕の事が嫌いだったんだと思う。でも…、君は僕とは違う。きっと、君の母さんは天国で君の事を見守ってくれてる。だから君は…、僕よりずっとマシ…。」
ビッグは悲しそうに鳴いた。
フェイ「…ううん、何でもない。ビッグ、君はめげちゃ駄目だよ。」
ビッグは微笑んだ。
天馬「フェイ…。」
フェイ「皆…。」
天馬「ご、御免!偶々聞こえちゃって…、」
暗莉「…フェイ、さっきの話だけど…。」
フェイ「うん。」
暗莉「…君の親は、君を残して出て行った…。という事は、一応親の記憶はある訳だ。」
フェイ「うん…。」
暗莉「…そうか。」
暗莉は悲しそうに微笑んだ。
暗莉「…羨ましいな。僕には、親の記憶が1つもない。」
白竜「どういう事だ?」
暗莉「…僕の親は、僕を産んだ直後に自殺したらしい。」
全員は驚愕した。
暗莉「…変な話だろう?産んだ直後に自殺するなら、どうして僕を産んだのかって…。産むんだったら、親としての役目果たせっての。」
暗莉の切なそうに微笑んだ顔を、輝姫は忘れる事ができなかった。
〜翌日〜
早速練習が始まった。剣城から天馬へのパスを、トーブがカット。
トーブ「どうだ!やったぞ剣城!」
信助「凄い身体能力だ…!流石、野生人…。」
剣城「やるじゃないか。」
トーブとビッグは喜んでいる。対照的に、輝姫は浮かない顔だ。
暗莉「…僕の過去が、そんなに忘れられないか?」
輝姫「…!!うん…。どうしてだか分からないけど…、忘れられないの…。多分…、他の皆とは違う、何か特別な感情があるっていうか…。」
暗莉「…そうか…。」
暗莉はボールを持って来た。
暗莉「来い。相手してやる。」
輝姫「えっ?」
暗莉「僕の事で気が散っているのなら、僕の責任だからな。」
暗莉はそう言ってドリブルを始めた。輝姫も慌てて追いかける。
輝姫「行くよ!境界ポケモンキュレム!!」
暗莉「化身か…。来い!黒陰ポケモンゼクロム!!」
2人は化身でぶつかり合う。勝ったのは暗莉だ。
暗莉「…まだキュレムの力を、完全に使いこなしていない様だな。」
輝姫「うん…。」
暗莉「パーフェクト・カスケイドに勝つ為には、キュレムの力が必須だぞ。更に、状況に応じて2体の化身を使い分ける事も重要だ。」
輝姫「分かった!」
そこへ、アルノ博士がやって来た。
アルノ「フェイ、トーブの事が分かったぞ。」
話によれば、トーブはタイムマシンが開発されたばかりの時代の人間らしい。その頃は、タイムジャンプの技術もまだ未熟で、事故が多発していたらしい。トーブはその事故で、白亜紀に飛ばされた様だ。そして、父ちゃんが住んでいる巣に紛れ込み、子供として育てられた。
アルノ「…と、言う訳じゃ。」
天馬「トーブは未来の人間だったんだ…!!」
アルノ「今、時間管理局が彼の本当の両親を探しておる。生きているか分からんが…。」
水鳥「でも生きてたら…、アルノ博士?!」
美咲「又いない…;」
信助「トーブ…、本当のお父さんとお母さんに会えると良いね…。」
輝姫「…そう、だね…。」
杏樹「輝姫?どうしたの?」
輝姫「ううん!何でもない!」
「目標を捕捉。」
その時、どこからか声が聞こえた。驚いて上を見上げると、少年が立っていた。
トーブ「何だ?!どうなってんだ?!」
皆はサッカーフィールドにいた。
トーブ「お前だな!!ロックスターをあんな目に遭わせたのは!!臭いで分かっぞ!!」
ビッグも警戒している。
「ロックスター死亡。この事象によって、君達の目的は達成不可能になる。諦める事が懸命。」
錦「何を言っとるがぜよ!!」
そこへ男性が現れた。
「やはり潰すしかない様だな、レイ・ルク。」
ワンダバ「エルドラドの刺客だな!!名を名乗れ!!」
「敵の要請、現在の状況に支障なし。返答する。私は『レイ・ルク』、エルドラド所属のチーム『パーフェクト・カスケイド』のキャプテン。」
フェイ「パーフェクト・カスケイド?!」
神童「アルノ博士が言っていた、エルドラドの最強エージェント!!」
天馬「じゃあ、あいつ等を倒せば円堂監督とサッカーを取り戻せる!!」
トーブ「天馬!!おらにもやらせてくれ!!」
信助「トーブが?!」
トーブ「友達を酷い目に遭わせる奴は、絶対許さねぇ!!」
天馬「…よし!頼むよトーブ!」
試合が始まった。相手のスピードに雷門はついて行けない。相手のシュートが決まり、0‐1。
試合再開。剣城がボールを奪われ、シュートが決まり0‐2。その後も相手はどんどん点を取れ、点差は11点。
黄名子のもちもち黄粉餅が抜かれ、トーブが化身「太古の戦士ジャガウォック」で止め様としたが、抜かれてしまった。
輝姫「行くよ!境界ポケモンキュレム!!」
輝姫がボールを奪おうとしたが、あっという間に抜かれてしまった。
輝姫「そんな…!!」
太陽「キュレムの力でも通用しない何て…!!」
シュートが決まり0‐19で試合終了。相手がマインドコントロール派を出そうとした瞬間、沢山の恐竜達がやって来て、皆は逃げる事ができた。
アルノ「危ない所じゃったなぁ!」
天馬「アルノ博士!」
皆は洞窟にいた。
神童「危ない所だった…。アルノ博士が助けてくれなかったら、俺達はレイ・ルクにマインドコントロールを…。」
天馬「パーフェクト・カスケイド…。」
太陽「あんなに差をつけられる何て…、」
速水「もう無理ですよ〜…。あんな人達を相手に戦う何て…。」
トーブ「いーや!おらは燃えてきたぞ!!あんな強い奴等倒せたら、すっげーウホウホだと思うんだ!なぁ、天馬!おら、もっともっと強くなりてぇ!!んで、絶対勝つぞー!!あいつ等に!!」
天馬「トーブ…!!」
神童「あの気持ち、俺達も見習わないな。」
天馬「そうだよ…!パーフェクト・カスケイドに勝てなきゃ、サッカーは取り戻せないんだ!ここで諦めるもんか!!」
フェイ「それに、まだ7番目と8番目のミキシマックスもできていない。」
霧野「ああ。7の力『自由自在に空間を活かす空を制する「フライングDF」』。」
黄名子「8の力『 太古の力を宿し、その牙の力は海を割る「ダイナミックMF」』やんね!」
フェイ「まだまだ僕等は強くなれる筈だ!」
皆も頷いた。
天馬「よぉし!!皆!!特訓だ!!」
輝姫「絶対に使いこなせる様にならなくちゃ…!!キュレムの力!!」
***
姫佳「今回は暗莉の過去と、遂に登場したパーフェクト・カスケイドの話でした!」
輝姫「暗莉の過去が…(泣)」
暗莉「いや、そんな泣く程じゃ…。だって、僕本当に覚えてないし…;」
姫佳「さて、次回はパーフェクト・カスケイドにリベンジを果たす為、猛特訓します!!そこで、またまた暗莉の驚くべき秘密が明らかに?!」
輝姫「では、コメ待ってます☆」