二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.542 )
日時: 2013/03/03 16:49
名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
参照: 初代イナイレ小説もう一回書きたい←

第40話「さよならと吠える声」


現在の得点は0‐8。相手の激しい攻撃に、雷門は限界寸前だ。そんな中、又も相手のシュートが決まり0‐9。その時、デスホーンがやって来た。

キュレム『あいつも操られてるぞ!』
輝姫「でも、今持ち場を離れる訳には…、」

相手がフェイからボールを奪った。倒れたフェイに、デスホーンが突っ込んでくる。その時、ビッグがデスホーンの顎を噛み、フェイを助けた。ビッグとデスホーンは睨み合っている。

輝姫「フェイ、ビッグは孤独を乗り越えたんだよ。次はフェイの番だよ!」
フェイ「ああ…。一緒に戦おう!!ビッグ!!」

試合再開。黄名子にボールが渡るが、相手に囲まれてしまった。天馬の指示で、錦にパスし様としたがカットされてしまった。その時、神童がスライディングでボールを奪い、太陽にパス。太陽はフェイにパスしたが、カットされてしまった。

黄名子「フェイ!フェイはやっぱり全力じゃない!ビッグにあんな事言ってたけど…、フェイ自身は本当に前に進めているの?!」
フェイ「…!!」
黄名子「化身アームドだってできる筈なのに…、何故やらないの?!フェイを押さえつけているのは何?!」

フェイは自分の幼少期を思い出していた。

フェイ「嫌い何だ…。自分の化身…。」
黄名子「うちは好きやんね!『光速闘士ロビン』は、可愛くて強い化身やんね!」
フェイ「黄名子…、何でその事を…。」
黄名子「ビッグだって、精一杯の勇気を振り絞って戦ってる!フェイはそれで良いの?!本当のフェイの力、見せてほしいやんね!!」

雷門のスローインから試合再開。が、あっという間にボールを奪われてしまった。が、皆は諦めずに立ち向かっていく。

黄名子「皆の姿が見える?!皆、サッカーを守ろうとしてる仲間やんね!!仲間は皆、全力で戦ってるやんね!!」
フェイ「仲間…、」
輝姫「フェイ!見せてよ!!貴方の本当の力!!」
フェイ「…分かった。」

フェイにパスが回り、ミキシマックスを解いた。そして光速闘士ロビンを出した。ビッグも化身を出し、デスホーンを追い払った。その時、フェイとビッグがミキシマックスした。そして、化身アームドした。

輝姫「凄い…!!化身アームドと、ミキシマックスの同時使用だ!!」

フェイはあっという間にDFを抜いた。王者の牙が決まり、1‐9で前半終了。

トーブ「スッゲー!!何かウホウホくっぞ!!」
天馬「フェイ!」
フェイ「…別に隠してた訳じゃないんだ。化身を使いたくない理由があって…、」
天馬「…そっか。でも凄いよ!フェイ!」
フェイ「有難う、天馬。」

後半、雷門は化身アームドで一気に攻め上がる事に。輝姫もキュレムと交代に、レシラムの化身アームドをした。そして、トーブと父ちゃんがミキシマックスした。

杏樹「ずっと気になっていたんですけど…、どうして輝姫は化身を使っても体力が消耗しないんでしょうか…?」
美咲「確かに!前半も、ず〜っとキュレム出しっぱなしだったよね!」
暗莉「…輝姫の化身は、皆自分の意思を持っている。だから、輝姫が体力を温存できる様に化身自身が調節しているんだ。」
葵「凄いんだね…。レシラムも、キュレムも…。」

後半開始。錦からトーブにパス。が、カットされてしまいボールは空中へ。その時、トーブがボールを奪った。まるで飛んでいるかの様に、トーブは空中で自由自在にボールを操る。トーブから神童、輝姫、フェイとパスが繋がる。天馬とフェイの合体技「エクストリームラビット」が決まり、2‐9。

輝姫「できたんだね!2人の必殺技!!」
天馬「うん!!」

試合再開と同時に、相手の動きが変わった。そして、アームドの力を奪った。

輝姫「そんな…!レシラムとのアームドまで破られる何て…!!」
太陽「輝姫!自分を見失っちゃ駄目だ!!」
輝姫「…!!そうだ…。キュレムはまだ、私に完全に心を開いてない…。今、絶望したら完全に呑み込まれる…!」

輝姫は、太陽の手を取り立ち上がった。

太陽「皆!敵の動きに惑わされたら守れない!全員一定間隔を保って、ゾーンDFをやろう!自分の受け持ちのエリアを、全力で守るんだ!!」
天馬「太陽…。」
太陽「天馬も一緒にやるよ!」
天馬「う、うん!」

輝姫は深呼吸をした。

輝姫「太陽、さっきは有難う!私、もう大丈だよ!!」
太陽「それでこそ輝姫だ!それじゃあ、輝姫は僕と一緒にこのエリアを守ろう!」
輝姫「うん!」

暗莉(輝姫…、お前はそこまで太陽を信頼しているんだな…。)

暗莉はズキズキと痛む胸を抑え、彼等を見ていた。その表情は、嬉しそうでありながらも、どこか切ない表情だった。

白竜(暗莉…。お前が輝姫を見つめている時の表情は、俺が知らないお前何だな…。)

その暗莉を、白竜も複雑な気持ちで見つめていた。

レイ・ルクがシュートを打った。もちもち黄粉餅、ラ・フラムが破られたが、信助が新必殺技「大国謳歌」で止めた。ゾーンDFの効果はあったが、消耗が激しかった様だ。

輝姫「信助、私にボールくれる?」
信助「えっ?い、良いけど…。」
太陽「何か考えがあるんだね?」
輝姫「うん。成功するか分からないけど…、でも、成功したら確実に点は取れます!!」
神童「…分かった。頼んだぞ、輝姫!」
輝姫「はい!!」

信助から輝姫にパス。

輝姫「行くよ!境界ポケモンキュレム!!」
レイ「無駄だ。お前の化身は、我々には通用しない。」
輝姫「考えが甘いわよ!!白陽ポケモンレシラム!!」

何と、輝姫は2体の化身を同時に出した。スタジアムに衝撃が走る。

輝姫「キュレム、レシラム!貴方達の力、私に貸して!!」
キュレム『…仕方あるまい。我も、奴等には借りがあるからな。』
レシラム『…輝姫が仰るのなら仕方ありませんね。輝姫の望みを叶える事が、私の使命ですから。』

そして、キュレムとレシラムが融合した。

輝姫「氷炎ポケモンホワイトキュレム!!」

輝姫が目にも止まらぬ速さでゴールを奪い、3‐9。そして、相手は急に立ち去った。

神童「どういう事だ…?」
信助「一先ず、追っ払ったって事かな…。」
剣城「いや…、見逃して貰ったというべき状況だな。」
天馬「でも、俺達だって十分に…、」
神童「ああ…。敵の最強チーム相手に何とか戦えた。もっと特訓してレベルアップすれば、サッカーや円堂監督もきっと取り戻せる筈だ。」
天馬「そう…、ですよね…。」

その時、ドサッという音がした。驚いて振り返ると、輝姫が倒れていた。皆は急いで輝姫に駆け寄る。

太陽「輝姫!大丈夫?!」
輝姫「体に…、力が、入らないや…、」
暗莉「お前は馬鹿か!!」

その時、暗莉が叫んだ。

暗莉「幾ら勝つ為とはいえ、あんな事…!!キュレムは力を借りる事が嫌いなんだぞ?!もし、あの時キュレムが怒りでもしたら…、お前はどうする積りだったんだ!!」
輝姫「御免なs暗莉「お願いだから…、もう僕の前から消えるな…!!」

暗莉は震える体で輝姫を抱きしめ、消えそうな声でそう言った。

太陽「暗莉…。」

直後、輝姫を太陽に預けた。

輝姫「御免…。今、凄くしんどくて…、」
太陽「お疲れ様。ゆっくり休んで。」

輝姫は小さく頷き、眠りについた。


その後、アルノ博士がトーブの家族が見つかったと伝えたが、トーブは帰らず雷門に残る事になった。ビッグに別れを告げ、皆は現代に帰って行った。


〜現代〜

———温かい…。この温もりは…、太陽?

———違う。でも、私はこの温もりを知っている…。

———貴方は誰…?

輝姫「んっ…、」

輝姫が目を覚ますと、自分の部屋にいた。

直紀「起きた?太陽がここまで運んでくれたんだよ。」
輝姫「太陽が…?」
直紀「今、皆を呼んで来る。」

直紀は部屋を出た。

輝姫「あれは…、夢…、だったのかなぁ…。」

輝姫はふとブレスレットを見た。それは、月ではなく太陽のブレスレットだった。

輝姫「えっ?!な、何で?!」
暗莉「…勝手に変えてすまなかった。」

そこへ、雷門イレブンが入ってきた。

輝姫「暗莉、どういう事?」
暗莉「お前に月は何となく似合わないのでな…。僕の太陽のブレスレットと交換させて貰った。…嫌だったか?」
輝姫「ううん!寧ろ、こっちの方が嬉しい!!有難う暗莉!!」

輝姫は目を輝かせた。




***
姫佳「遂に恐竜時代編完結です!因みに、氷炎ポケモンは私が勝手に名付けましたw」
輝姫「次回から空想世界編だね!!」
暗莉「アーサー王と、マスタードラゴンの話だな。」
姫佳「時空最強イレブンも9と10!!いよいよ時空最強イレブンも完成間近!!」
輝姫「空想世界は、どんなお話何ですか?」
姫佳「ここでは輝姫、暗莉、太陽、白竜の4人にスポットを当てたいと思います!今回のお話で、其々心境があったでしょ?それについてかな。…あっ、太陽は次回だけど。」
輝姫「では、コメ待ってます!!」