二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.582 )
日時: 2013/02/11 16:12
名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
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第43話「アーサー王とマスタードラゴン」


〜嘆きの洞窟〜

輝姫と黄名子は、鳥籠に閉じ込められていた。

黄名子「ねぇ、マスタードラゴン。貴方、本当は良いドラゴンやんね?アーサー王の友達だって。」

その時、マスタードラゴンが雄叫びを上げた。

黄名子「脅かしたって無駄無駄!お人好しだって、あの時の眼を見れば分かるやんね!それに、絵本にも描いてあった。黒い騎士に操られてるって。大丈夫!もうすぐ皆が来て、元に戻してくれるやんね!」

マスタードラゴンは、又雄叫びを上げた。

輝姫「皆…、まだ来ないのかな…?」

『———ら———は、——−と———だ。———』


輝姫「あっ…!!」

突然、輝姫が頭を抱え込んだ。

黄名子「輝姫?!どうしたの?!大丈夫?!」
輝姫「前…、にも…、こんな事…、あった…、」
黄名子「輝姫!!しっかりして!!輝姫!!」


その頃、円卓の騎士は嘆きの洞窟に向かっていた。

錦「洞窟までは、まだ遠いんか…?」
水鳥「足が痛くなってきたぜ…。」
輝「もう頭がクラクラします…。」
トーブ「何やってんだ!こんなんでへこたれてだらしないぞ!元気出すっぞ!!」

その時、トーブのお腹が鳴った。

トーブ「腹減ったぞ…。」
狩屋「俺は喉が渇いた…。」
倉間「妖精なら、食べ物とか飲み物とか出せないのか?」
茜「無理。ビビアンにそんな魔力ない。」
杏樹「エクスカリバーを復活させるだけの役って事ですか?」
茜「多分。」

皆は疲れてその場に座り込んだ。そんな中、暗莉は歩き続ける。

神童「皆!気合を入れるんだ!!駄目だと思ったら歩けなくなるぞ!!」
太陽「そうです!皆、立ち上がって下さい!!」

皆は立ち上がり、歩き出した。その時、躓いた葵が後ろに傾いた。天馬がいち早く気付き、葵を助けた。

天馬「大丈夫?」
葵「うん!」
天馬「無理するなよ。」
葵「でも、早く助けに行かなくちゃ。輝姫ちゃんと黄名子ちゃん、私の身代わりになって捕まったんだもの。」
天馬「葵のせいじゃないよ。輝姫と黄名子は、仲間として当然の事をしたんだ。葵だって、同じ立場だったら同じ事をしただろ?だから、今度は俺達が輝姫と黄名子を助けるんだ。」
葵「うん。」

信助「後一息…。」
錦「やっぱきついぜよ…。」
茜「もしかして…、」
美咲「どうかしたんですか?」
茜「これは試練。」
剣城「試練?」
茜「嘆きの洞窟を目指す騎士達の苦しい旅。行く手を毒蛇が遮る。」

その時、目の前に大量の毒蛇が現れた。

暗莉「邪魔だ。退け。」

暗莉が指を鳴らすと、毒蛇達が退いた。皆は恐る恐る先へと進んだ。

杏樹「あの時と同じ…。」
太陽「あの時?」

杏樹は戦国時代での出来事を話した。

太陽「そんな事が…。」
杏樹「…暗莉、さっきからどこか焦っていませんか?」
美咲「きらちゃんが攫われたんだから、焦るのは当たり前じゃない?」
杏樹「そんな感じとは違う気がします…。」

茜「次の試練は…、」
水鳥「ま、待て!!」
茜「騎士達の行く手を阻む燃え盛る炎…。」

その時、皆の周りに炎が現れた。アーサー王はエクスカリバーをで炎を退け、道を作った。皆は急いで道を渡る。

信助「うわっ!!」

その時、信助に炎が降り掛りそうになった。天馬が信助を庇う様に、炎の方へ出る。

天馬「大丈夫?もう少しだ!」
信助「うん!」

こうして、何とか向こう側に渡る事ができた。

信助「天馬、顔に煤がついてるよ。」
天馬「信助だって!」

2人は笑い合う。

トーブ「丸焼けになるかと思ったぞ…。」
霧野「確かに、これは騎士に与えられた試練かもしれないな。」
倉間「参ったな…。」
茜「次の試練h水鳥「そこまでだ!」

水鳥は茜が持っていた絵本を取り上げた。

水鳥「お前が絵本を広げると、余計な試練が降り掛る様な気がする。」
茜「確かにそうかも。」
水鳥「だろ?」
茜「でも…、次の試練気になる。」
水鳥「だから止めろって!!(怒)」

暫く歩き、皆は原っぱで休憩する事に。

葵「どうしたの?」
暗莉「…元気ないな。」
天馬「葵…、暗莉…。」
葵「ここの所、天馬ず〜っと考え込んでるよね。」
天馬「そうかな…?」
暗莉「フェイも心配してたぞ。」
葵「『この儘、自分がキャプテンでい続けて良いんだろうか?』…そんな感じ?」
天馬「Σえっ?どうして…、」
葵「幼馴染だもん。その位分かるよ。」
天馬「そっか…。」
葵「天馬っていつもそうだよね。自分の事、全然見えてない。」
天馬「どういう事?」
葵「その儘だよ。」

葵はクスッと笑い、暗莉の方を向いた。

葵「暗莉ちゃんと輝姫ちゃんも、私達みたいな幼馴染とか?」
暗莉「僕達の関係はそんなものじゃない!!」

暗莉が叫んだので、皆は驚いた。

暗莉「あっ…。ご、御免…。」

暗莉は少し離れた湖に向かった。

暗莉「はぁ…。」

暗莉は蹲り、溜息を吐いた。

白竜「大声出す何て、お前らしくないぞ。」
太陽「隣、座ってもいいかな?」
暗莉「白竜…。太陽…。…ああ。」

白竜と太陽は暗莉の横に座った。

暗莉「…輝姫は、家族何だ。」
太陽・白竜「「えっ?」」
暗莉「小さい頃から家が隣同士で…、家族同然に育ったんだ。」
太陽「…そっか。だから、暗莉は輝姫の事をよく知ってたんだね。」
暗莉「…太陽の方が、よく知ってるじゃないか。」
太陽「そんな事ないよ。輝姫の過去とか、全然知らなかったし…。」
暗莉「でも、僕の知らない輝姫を、君は沢山知ってる。…初めて見た時、すぐに分かった。輝姫と太陽は、お互いに愛し合ってるんだって。輝姫のあんな愛おしそうな顔、初めて見たし。」

輝姫は幸せ者だな、と暗莉は微笑みながら言った。

アーサー「出発だ!!」
暗莉「輝姫が待ってる。先に行こう。」

アーサー「着いたぞ!龍の谷だ。」
神童「嘆きの洞窟は、この谷にあるんですね。」
アーサー「マスタードラゴンは、そこにいる筈だ。」


〜嘆きの洞窟〜

アーサー「皆、離れるな。ここはかつて、数多の冒険者の命を奪った『嘆きの洞窟』。迷ったら最後、永久に日の光を見る事はできない。」
信助「Σえぇっ?!;」
狩屋「そんな大変な洞窟何ですか?!;」
天馬「皆、足元と頭に気をつけて。」

皆は恐る恐る先へ進む。

白竜「暗莉、大丈夫か?呼吸が荒いぞ。」
暗莉「…ああ…。少し…、昔のトラウマを思い出してな…。」
太陽「そのトラウマって…、輝姫にも関係ある事?」

暗莉は小さく頷いた。

太陽「そうか…。だから暗莉は急いでたんだね。」
暗莉「…『あの事』を思い出したら、輝姫の精神が破壊されるかもしれない。」

その時、光が見えた。

杏樹「ここがマスタードラゴンがいる場所…。」
アーサー「見よ。」

そこには、マスタードラゴンと鳥籠に閉じ込められた輝姫と黄名子がいた。2人は眠っていた。マスタードラゴンも眠っている。

葵「輝姫ちゃん!黄名子ちゃん!」
黄名子「皆!輝姫!皆が来てくれたやんね!」
輝姫「皆…?」
太陽「輝姫!!」
暗莉「大丈夫か?!」
輝姫「貴方達…、誰…?」

輝姫の言葉に、全員は言葉を失った。

「アーサー王と円卓の騎士よ。待っていた。」

その時、どこからか声が聞こえてきた。
天馬「お前は…!!」
「我は『ダークドラゴンナイト』。アーサー王の王国は、やがて我が物となろう。」
アーサー「貴様の企み、このアーサー王が砕く!!」
「目覚めよ。マスタードラゴン!邪悪な我が僕!」

その時、マスタードラゴンが目を覚ました。

黄名子「駄目やんね…!」
「マスタードラゴンよ。愚かなる騎士共の肉を食らうがいい。」
アーサー「賢者の知恵を持つマスタードラゴンよ。お前は民を愛し、慈しんできた筈!どうしてしまったのだ?!」

マスタードラゴンは、アーサー王に襲い掛ってきた。

剣城「完全に正気を失っている!」
天馬「どうすればいいんだ?!」
アーサー「黒い騎士よ!!お前が操っているのだな!!」
「行け。アーサー王を抹殺せよ。」

その後も、マスタードラゴンはアーサー王に襲い掛る。

アーサー「思い出せ!!マスタードラゴンよ!お前が人より気高く、賢き魂を持つ者である事を!!」

マスタードラゴンはアーサー王を睨み続ける。

アーサー「言葉は通じぬか…。」

アーサー王はエクスカリバーを抜いた。

黄名子「止めて!!マスタードラゴンは、本当は良いドラゴンやんね!!」
天馬「黄名子…。」
アーサー「分かっている。だが、マスタードラゴンが民の災いとなるならば、私は躊躇う事なくエクスカリバーを振るう!」
黄名子「そんな…!大人しくするやんね!!マスタードラゴン!!」

マスタードラゴンは、アーサー王を睨み続ける。

アーサー「聞こえるぞ。そなたの嘆き!」

その時、マスタードラゴンが再びアーサー王に襲い掛ってきた。アーサー王は、エクスカリバーで立ち向かう。激闘の末、アーサー王がエクスカリバーでマスタードラゴンを倒した。マスタードラゴンは、湖の中へ。直後、鳥籠も解けた。

天馬「これが…、アーサー王…!!」
神童「絶対的な勇気、揺るぎない実行力…。」
錦「本物の英雄ぜよ…!!」

黄名子「マスタードラゴン!!」

黄名子は一目散にマスタードラゴンの元へ。暗莉と太陽は輝姫の所に向かった。

太陽「輝姫!大丈夫?!」

輝姫は怯えていた。

太陽「輝姫…?!」
美咲「きらちゃんどうしたの?!もう恐くないんだよ?!」

皆が必死に呼びかけるが、輝姫は応じない。

黄名子「…あれ?」

その時、黄名子はポケットに違和感を感じた。ポケットを漁ると、輝姫のブレスレットが出てきた。

黄名子「暗莉ー!!受け取るやんねー!!」

黄名子は暗莉にブレスレットを投げた。暗莉は輝姫の腕にブレスレットをうけた。

輝姫「…暗莉…?太陽…?」
太陽「輝姫!!僕達の事、分かるんだね?!」
輝姫「う…、うわ〜ん!!怖かったよ〜!!」

輝姫は暗莉と太陽に抱き着いた。

太陽「遅くなって御免ね。でも、もう大丈夫だよ。」

太陽は輝姫の背中を優しく撫でた。暗莉も輝姫の頭を撫でる。

暗莉「許さない…!!輝姫をこんな目に遭わせたお前を!!正体を現せ!!」

黒い騎士の正体は、レイ・ルクだった。直後、パーフェクト・カスケイドが現れた。

レイ「我々は、対戦を要求する。」
アーサー「良いだろう。お前達の挑戦、我が円卓の騎士が受けて立つ!良いな?」

全員は力強く頷いた。





***
姫佳「うわ〜、どうしよう、これ。なんかグダグダ何ですけど〜。あり得ない〜。」
暗莉「気持ちが入ってないぞ。」
姫佳「とりあえず、次回は再び雷門VSパーフェクト・カスケイドの試合をお送りしま〜す。」
輝姫「私の化身アームドは?」
姫佳「大丈夫大丈夫〜。その内出すからさ〜。」
太陽「段々ウザくなってきたんだけど…。」
姫佳「んじゃ、コメ待ってま〜すw」