二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.747 )
日時: 2013/03/03 21:25
名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
参照: 明日からテスト再開という名の現実←

第50話「フェイの目覚め」


天馬「フェイ!どうしたの?あんなミスする何て、フェイらしくないよ!」
フェイ「ミス?…違う。ゴールを入れたのさ。」
輝姫「でも、味方のゴールだよ?」
フェイ「味方じゃない。」
輝姫・天馬「「えっ?」」
フェイ「僕はもう天馬達の味方じゃないんだ。」

雷門に衝撃が走る。

輝姫「何…、言ってるの…?」

フェイは去って行った。

輝姫「フェイ…。まさか、敵のスパイだったの…?」
天馬「そんな筈ない…。フェイが敵だ何て…、絶対にそんな筈ない!」

後半開始。皆はフェイの一件で動揺し、いつものプレーができない。そんな中、相手のシュートが決まり0‐5。

ティアラ「この試合…、負けるね。」
マーク「5点取られたんじゃ、もう終わりだろうな…。」
ラティア「…でも、只負けるだけじゃないでしょう?有人…。」
フィディオ「どういう事だ?」
ラティア「有人は、勝つ為の指示はもう出さない。1点取る為の指示を出すのよ。」
マーク「成程…。次の勝利の為、布石を打ったという訳か…。」
ラティア「でも、負ける事に代わりはないわ。」
フィディオ「…博打って言いたいのか?」
ラティア「まあね。負ける事に代わりはないし。」
ティアラ「…勝負に絶対はないからね。次の試合、エルドラドが負ける可能性もある訳だし。」
ラティア「でも…、そう簡単に終わったら面白くないわよね…?」

ラティアは白猫のビアンを撫でながら微笑んだ。

試合再開。エルドラドチームは、三国を残した全員攻撃を仕掛けた。そして、再び錦に激しい攻撃が。剣城が相手の隙をつき、錦からパスを貰う。剣城が化身アームドシュートを打つが、大きく反れてしまった。が、それは黄名子へのパスだった。

美咲「黄名子ちゃんが化身アームドした!!」
直紀「これでシュートが決まれば…!!」

黄名子のシュートが決まり、1‐5。勢いがついたエルドラドチームは、一進一退の攻防を続ける。その時、試合が終了した。

暗莉「…勝ったな。」
セーナ「…うん。」
白竜「…あまり嬉しそうじゃないな?」
セーナ「…私、あのチーム嫌いだから。…まぁ、何の力もない私が言える事じゃないんだけどね。」

セーナは悲しそうな顔でそう言った。

暗莉「セーナ…。」

輝姫・天馬「「フェイ!!」」
フェイ「輝姫…。天馬…。」
天馬「どうしてだよ?!俺達とサッカーを取り戻すんじゃなかったの?!」
フェイ「…御免。思い出したんだ。僕が何故、君の時代にやってきたのか…。何故、エルドラドと戦ってきたのかを。」
輝姫「どういう事?!」
フェイ「輝姫、天馬、僕が戦ってきた理由はね…、」
輝姫「サッカーが好きだからでしょ?!」
フェイ「悪いけど…、違う。僕は、僕等を認めない奴等と戦わなきゃならない。それが僕達の宿命何だ。」
SARU「僕から説明してあげよう。」

そこへ、SARUとセーナがやって来た。

SARU「フェイは、僕達と同じセカンドステージチルドレン何だよ。」

輝姫と天馬に衝撃が走る。

SARU「だからフェイは、僕達の仲間だ。」
天馬「どういう事だよ?!」
SARU「サッカーの存在を守る為に、僕が君達の時代に送り込んだのさ。」
輝姫「送り込んだ…?」
SARU「正確には、ちょっと複雑何だけどね…。」

SARUは、フェイのセカンドステージチルドレンの記憶を消し、タイムマシンの発明者であるアルノ博士の元に送った。歴史を変える事に異議を唱えていたアルノ博士は、エルドラドのやる事に反発し、フェイを輝姫達の時代に送り、サッカーを守ろうとした。

SARU「フェイは嘘を吐ける奴じゃない。君達と心を通じ合わせて貰う為には、記憶を消すのが一番だってね。」
輝姫「そんな…!!」
天馬「フェイ、言ったよね?!未来にだって、サッカーが好きな人はいるって言ったよね?!フェイは…、サッカーが大好き何だよね?!嘘を吐いたんじゃないよね?!」
SARU「嘘何か吐かないさ。記憶を消された彼の心に残ったのは、サッカーを好きだったという純粋な気持ちのみ。だから、君達の元に現れた時は、純粋なサッカー少年だった筈だよ。」

そして、フェイはSARUとセーナと共に去って行った。

アルノ「輝姫ちゃん、天馬君。」
輝姫・天馬「「アルノ博士…。」」
アルノ「わしは気付いておった。最初からフェイの正体も、SARUに送り込まれた事もな。」
輝姫「じゃあ、どうして…?」
アルノ「フェイの目が透き通っていたからじゃ。フェイならきっと、自分がなすべき事に気付いてくれると信じておる。あいつは、セカンドステージチルドレン全てを、いや、世界を救う鍵になるかもしれん。…だから、何もしらないフェイや輝姫ちゃん達には申し訳ないと思ったが、わしはSARUの策略に乗ったのじゃ。」
天馬「フェイ…。」
輝姫「私…、信じます。フェイはきっと戻って来るって!」
天馬「俺もです!」
アルノ「輝姫ちゃん…、天馬君…。」


サカマキ「各チームの監督、キャプテンが揃いました。」

そこには、輝姫と直紀もいた。

トウドウ「フェイ・ルーンに関しては、我々の調査不足だ。むざむざ敵をチームに招き入れてしまうとは…。」
輝姫「フェイは敵何かじゃありません!」
直紀「輝姫…。」
トウドウ「…まあいい。それより、君達に話しておく事がある。遂に完成したのだ。セカンドステージチルドレンの力を消す『SSC制御ワクチン』が。」

全員に衝撃が走る。

サカマキ「この先は、私が説明しよう。」

エルドラドの科学研究所において、セカンドステージチルドレンの遺伝子を制御し、抑え込むワクチンを開発していた。これで、彼等の特殊な力を消す事ができるのだ。

直紀「そんな物が…。」
サカマキ「だが、彼等がワクチンを受け入れるとは思えない。…それが、彼等を救う事にもなるというのにな。」
剣城「どういう事ですか?」
サカマキ「前にも言った様に、彼等は大きな力を持つ代わりに長くは生きられない。しかしワクチンを打てば、力は失うが寿命を普通の子供達と同じに戻す事ができる。」
天馬「じゃあ、それを使えばフェイも…!」
サカマキ「ああ。だが、彼等が力を手放す事はないだろう。」
トウドウ「SARUは、自分達の寿命の事を分かったうえでこの反乱を起こしている。今のあいつの頭にあるのは、世界を自分達のものにするという野望だけだ。」
輝姫「そんな…。」

部屋に沈黙が走る。

神童「勝てば良いだけだ。」
天馬「神童先輩…。」
神童「そうすれば、フェイも救える。」

剣城も頷いた。

輝姫・天馬「「はい!!」」




***
姫佳「ラグナロク1回戦終了!!」
輝姫「負けちゃったね…。それに、フェイもいなくなっちゃったし…。」
姫佳「あれは本当に衝撃的だったなぁ…。という訳で、次回からは2回戦!!」
暗莉「の前に、遂に11人目の時空最強イレブンが選ばれるんだろう?」
姫佳「そうそう!因みに、ここからはオリジナル街道驀進します!!」←
輝姫「では、コメント待ってます☆」