二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.828 )
- 日時: 2013/03/16 16:28
- 名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
- 参照: もうすぐ春休みー♪
「信愛のホワイトデー」
練習を終え、更衣室に直行。ユニフォームから制服に素早く着替える。石鹸の香りの制汗剤をつけ、髪型をチェック。
輝姫「よし!完璧!」
鞄を持って、更衣室を出る。ミーティングルームでは、先輩達が話し合いをしていた。
輝姫「お疲れ様でした!お先に失礼します!」
一礼し、私はサッカー塔を後にした。向かうは愛しの人が待ってる駅。
駅に着く直前、手鏡を出して最終チェック。そして、愛しの彼が待つ入口へ向かう。
輝姫「あっ!いたいた!」
特徴的なオレンジの髪が見え、私は駆け寄った。
輝姫「太陽!お待たせっ!…っ?!」
私はその光景を見て、思わず躊躇った。太陽が…、知らない女の子と腕を組んでいるから…。
私は驚きとショックのあまり、その場に立ち尽くした。
太陽「あっ!輝姫!」
太陽の声で我に返る。
「誰?この子。」
腕を組んでいる女の子が、苛立ちの声で太陽に尋ねた。
太陽「僕の彼女。」
太陽は素っ気なくと言い、女の子を無理矢理離した。
輝姫「えっと…、彼女は…?」
太陽「僕のクラスに転校してきた、マネージャーの桜城さん。」
「悠って呼んでよ!席隣何だし!」
桜城さんは太陽に抱き着いた。席が隣同士でマネージャー…。そう思うと、胸が痛んだ。
悠「貴女、その制服…、雷門中よね?」
輝姫「えっ?は、はい…。」
桜城さんに話しかけられ、私は戸惑いながらも答えた。
悠「貴女…、雷門中サッカー部のマネージャーなの?」
太陽「違うよ。輝姫は選手。」
悠「選手…?!ホーリーロードで敵だった貴女が、どうして太陽と一緒に帰る訳?!」
輝姫「えっ…?」
そ、そんな事言われても…;
太陽「雷門は敵じゃないよ。それに、輝姫はホーリーロードに出てないんだ。」
悠「ふ〜ん…。太陽!早く帰ろっ!」
桜城さんは、太陽の手を引いて歩き出した。太陽が手招きしてくれたので、私は2人の後ろをついて行った。
私は2人の数m後ろをついて行く。…何だか、1人で帰ってるみたい…。
直紀「輝姫!太陽!」
そんな時、後ろから直にぃの声がした。
直紀「今帰り?」
輝姫「う、うん…。」
そして、直にぃは桜城さんの存在に気付いた。
直紀「その制服…、新雲学園?」
悠「はい!今日転校してきた、桜城悠です!太陽君と家が隣同士なので、私が通学路を覚えるまで一緒に帰って貰ってるんです!」
桜城さんは元気良く挨拶した。私と態度が違う…。
直紀「僕は船津直紀。輝姫と太陽の兄…、かな?とりあえず、宜しくね。」
直にぃと桜城さんは握手を交わした。結局、その日は太陽とあまり喋れず、家に帰った。
翌朝、私が学校に行こうとすると、家の前には桜城さんが、腕を組んで立っていた。
悠「今日は貴女に宣戦布告を言いに来たの。」
輝姫「宣戦布告…?」
悠「私、太陽の事好きなの。だから、貴女から奪ってあげる。」
輝姫「!!」
耳元でそう囁く桜城さん。私は驚きのあまり、呆然としていた。
悠「私は彼と同じ部活で席も隣…。仲良くなるチャンス何て幾らでもあるわ。でも…、貴女が会えるのは1日10分程度だけ。」
輝姫「…、」
悠「それに、私は明るいし顔も良い。貴女も顔はまあまあ良いけど…、性格が駄目ね。あんなに人見知りじゃあ…、ねぇ。やっぱり、人間明るい方が印象良いでしょ?だから…、」
「別れるなら、ショックが小さい今の内よ?」
そう囁かれた瞬間、私は走り出していた。
美咲「きーらーちゃん!!おっはよー!!」
輝姫「…おはよう…。」
美咲「どうしたの?今日、体調悪いの?」
輝姫「そ、そんな事ないよ…。」
今朝の桜城さんの言葉が、頭から離れなかった。
杏樹「…輝姫、ちょっと良いですか?」
輝姫「えっ?でも、もうすぐHRはじまr杏樹「良いから。」
私は杏樹に連れられ、屋上に来た。その時、HRが始まるチャイムが鳴った。
杏樹「輝姫…、何か悩み事があるんですよね?」
輝姫「えっ…、」
杏樹「態度を見れば分かりますよ。…太陽の事ですか?」
輝姫「!!」
杏樹…、やっぱり鋭いなぁ…。
輝姫「…実は…、」
私は桜城さんの事を話した。
杏樹「成程…。それは大変でしたね…。」
輝姫「…桜城さんは、可愛いし明るいし…。私とは正反対で…、」
杏樹「何言ってるんですか。輝姫にも良い所は沢山ありますよ。少なくとも…、私は桜城さんより輝姫の方が魅力的だと思います。」
輝姫「杏樹…。」
杏樹「それに…、もうすぐホワイトデー。答えはもうすぐ見つかりますよ。」
私は杏樹の言葉に、首を傾げた。
杏樹「1時間目が始まります。教室に戻りましょう。」
私は杏樹の言葉の意味が分からない儘、教室に帰った。
杏樹の言葉の意味を分からず迎えたホワイトデー。今日まで、私と太陽は一度も会っていない。
悠「あら、偶然ね。」
帰り道、私は桜城さんと会った。
悠「見て、このクッキー。太陽から貰ったのよ。私、転校してきた日に遅めのバレンタインチョコをあげたの。」
桜城さんは、可愛らしいラッピングを施したクッキーを見せた。
悠「貴女もバレンタインにチョコあげたんでしょ?お返しは貰ったの?」
私は俯いた。
悠「貰えなかったの?可哀想〜。」
輝姫「…っ、」
私はその場から走り出した。
———大丈夫。太陽は絶対に私を裏切ったりしない。
そう思いたいのに…、どうして涙が止まらないんだろう…。
翌日、練習を終えた私は溜息を吐きながら学校を出た。
太陽「輝姫!!」
その時、太陽が私に駆け寄って来た。
輝姫「たい…、よう…?な、何でここに…?ていうか、桜城さんは…?」
太陽「練習が少し早く終わったから、ここで輝姫が出てくるのを待ってたんだ。桜城さんは置いてきた。」
輝姫「そっか…。…ところで太陽、桜城さんにホワイトデーのお返しあげたって…、」
太陽「うん。チョコくれた皆に、クッキー配ったんだ。」
…配った?
輝姫「…義理って事…?」
太陽「当たり前じゃん。彼女いるのに、本命あげないって。」
その言葉を聞いた瞬間、私は太陽に抱き着いた。
太陽「わっ!!輝姫、どうしたの?」
輝姫「よか…、った…。私…、桜城さんから、太陽がクッキーくれたって聞いて…、でも、私だけお返し貰えなくて…、」
太陽「そっか…。御免ね。先に連絡しとけば良かったね。」
輝姫「えっ?」
太陽は私を離し、黄色のラッピングペーパーで包まれた箱を取り出した。
輝姫「…開けても良い?」
太陽「うん。」
私はリボンを解き、箱を開けた。中には向日葵のコサージュが入っていた。
輝姫「向日葵…。私が一番好きな花…。」
太陽、覚えててくれたんだ…。
太陽「向日葵をモチーフにしたアクセサリーをあげたかったんだけど、中々見つからなくて…。杏樹に相談したら、近くに可愛い雑貨屋ができるって聞いてさ。その雑貨屋の開店日が今日だったって訳。」
あっ…、杏樹が言ってた意味ってこういう事だったんだ…。
太陽「貸して。つけてあげる。」
太陽はコサージュを私の髪につけた。
太陽「…うん。凄く似合ってる。髪下ろしてるから、大人っぽく見えるね。」
大人っぽい、何て中々言われないから、恥ずかしくなっちゃう。
太陽「…色々と辛い思いさせて御免ね。でも、桜城さんはクラスメイトでマネージャー。輝姫は大切な幼馴染で、ライバルで、そして…、」
「守ってあげたい大切な恋人だよ。」
その言葉を聞いた瞬間、嬉しさと恥ずかしさが同時に込み上げてきた。
太陽、私も同じだよ。私は恥ずかしがり屋だから、言葉じゃ言えないけど…。
———私も貴方を世界一愛しています。
***
姫佳「3時間かけてこのクオリティーは何じゃー!!」
太陽「それはこっちが言いたいよ。」
輝姫「まぁ、今年はホワイトデーの短編忘れなかった分、良かったんじゃないんですか?」
姫佳「良かった。大分良かった。無印の時何か、バレンタイン書いてホワイトデー書かないという失態犯したからね。」((エ
輝姫「では、コメント待ってます☆」