二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.845 )
- 日時: 2013/03/17 12:19
- 名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
- 参照: うたプリの先輩組が好き過ぎて辛い。藍ちゃんマジ天使←
第54話「輝姫と暗莉とセーナ」
輝姫「はぁっ、はぁっ…、」
特訓を始めて2時間。何とか人並みにはプレーできる様になった輝姫だが、それでは暗莉の足元にも及ばない。
暗莉「輝姫、お前の力はその程度か?…残念だな。」
輝姫「そ…、そんな事ない!!」
輝姫は立ち上がり、暗莉からボールを奪おうとする。暗莉はいとも簡単に輝姫の攻撃を避けた。
暗莉「そろそろ限界か…。」
輝姫「ま、まだまだ…、」
輝姫は何とか立ち上がる。
輝姫「明日の試合…、絶対に負けられないの…。だから…、何としてでも、明日までに11の力を手に入れてみせる!!」
その時、輝姫の背後にオーラを感じた。
輝姫「(この感じ…。今ならいけるかも!)白陽ポケモンレシラム!!」
輝姫に再び化身が宿った。
輝姫「行くよ!!レシラム!!」
輝姫はレシラムと共に暗莉に突っ込んだ。
暗莉「…。」
暗莉はレシラムをじっと見つめ、レシラムにシュートをぶつけた。レシラムはあっという間に消えてしまった。
輝姫「な、んで…?!」
暗莉「レシラムの力が弱っていたからだ。」
輝姫「弱ってた…?」
暗莉「お前は今、化身を『出せる』だけで『力』を使う事はできない。…化身がこんな様じゃ、時空最強何て夢の又夢だな。」
暗莉の厳しい、だが的確な事実が輝姫の胸に突き刺さる。
セーナ「暗莉ー!!」
そこへセーナが来た。
セーナ「そろそろ夕食だよ!今日はね、私の大好きなハンバーグなのー♪」
セーナは嬉しそうに暗莉に抱き着く。
輝姫「ま、待って!化身を出す事はできたんだから、力だってすぐ使える様になる!だから、もう少し付き合って!!」
輝姫がふら付きながら立ち上がり、そう訴えた。
セーナ「駄目だよ!暗莉は、これから私達と夕食食べるんだから!!」
セーナも負けじと輝姫を睨む。そんな中、暗莉は小さく溜息を吐いた。
暗莉「…今日はもう終わりにしよう。明日、早朝から練習するって事で良いか?」
輝姫は小さく頷いた。そして、暗莉とセーナはグラウンドを後にした。
美咲「きらちゃーん、そろそろ夕食…、って、どうしたのその傷?!」
呼びに来た美咲が、輝姫の姿を見て驚く。
輝姫「あー、ちょっと暗莉と特訓してて…、」
美咲「特訓するなら言ってよ!ドリンクとかタオルとか用意したのに!」
輝姫「御免…。でも、夕食の準備で忙しそうだったから…。」
美咲「とりあえず、救急箱取ってくるから!」
美咲はグラウンドを後にした。暫くして、直紀や杏樹達が来た。
杏樹「美咲から事情は聞きました。全く…、明日が試合だって事、分かってるんですか?」
杏樹は呆れた様に溜息を吐き、タオルとドリンクを輝姫に渡した。
輝姫「ご、御免なさい…。」
太陽「で、どうだった?」
輝姫「一応、人並みにはプレーできる様にはなったけど…。」
直紀「その様子だと…、暗莉に完敗した様だな。」
輝姫は小さく頷いた。
輝姫「暗莉は…、本当に凄い…。まるで、私のプレーを全て読まれてるみたい。」
太陽「それは…、」
「暗莉と君が幼馴染で、暗莉は君の事を妹みたいに思ってるからだよ。」
太陽はそう言おうと思ったけど、言葉が出てこなかった。
———もし、ここで過去を教えれば、輝姫は自分のプレーを取り戻すかもしれない。
———でも、もし辛い記憶が甦ったら?それで輝姫自身が壊れたら?
そう思うと言えなかった。
輝姫「太陽、どうしたの?」
太陽「えっと…、本当、どうして暗莉は輝姫の事よく知ってるんだろうね。」
輝姫「うん。不思議だよねー。」
輝姫は美咲に手当てされながら、ドリンクを飲んでいた。
その夜、太陽は直紀の部屋を訪れていた。
太陽「直にぃ、あのさ…、」
直紀「どうした?」
太陽「えっと…、」
いきなり「この儘、輝姫の記憶を取り戻さなくて良いの?」とは聞けず、太陽は言葉を濁す。
直紀「…輝姫の事、かな。」
太陽「えっ…、」
直紀「何年お前と付き合っていると思っているんだ?それに…、」
「そろそろ訊きに来ると思ってたしな。」と直紀は言い、ファイルを取り出した。
太陽「何これ?かなり分厚いけど…。」
太陽はペラペラとファイルを捲った。そこには、驚愕の事実が綴られていた。
太陽「何だよ…、これ…?!こんな事って…?!」
太陽は信じられないという表情で直紀を見た。
直紀「…僕も最初は信じられなかった。…でも、そこに書かれている事は全て事実何だ…。」
太陽「こんなの…、こんなのって残酷過ぎるよ…。」
太陽はファイルをギュッと握った。
セーナ「暗莉ー!!」
セーナはベッドに座っていた暗莉に抱き着いた。
暗莉「どうした?」
セーナ「今日は、暗莉と一緒にいる時間が少し短かった…。」
暗莉「特訓に付き合っていたからな…。」
暗莉はセーナの髪を優しく撫でた。
セーナ「…明日でお別れだね…。」
暗莉「あっ…、」
セーナ「ラグナロクが終わったら…、やっぱり過去に帰っちゃうんだよね…。」
暗莉「…僕は、この時代の人間じゃないからな。」
セーナ「…私ね、最近思うんだ。前は、サリューが望みが私の望みだったの。だから、サリューが創ろうとしている世界も、私が望んでる世界だった。でも…、」
セーナは暗莉を真っ直ぐ見た。
セーナ「暗莉と出会って、世界とかどうでも良くなっちゃったんだ。だって、私が望む世界は暗莉がいる世界だもん。」
暗莉「セーナ…。」
セーナ「なーんて、又暗莉の事困らせちゃったね。」
セーナは苦笑気味にそう言った。
暗莉「…僕の望みって何だろう…?」
セーナ「ん?何か言った?」
暗莉「いや、何でもない。」
暗莉はそう言い、セーナの頭を撫でた。
***
姫佳「さて、次回はフェイとの対決!!」
輝姫「ラグナロクも佳境に入ったね!」
姫佳「うん!アニメも気になるよね!!そして…、」
暗莉「そして?」
姫佳「4月からうたプリ2期始まる〜!!先輩組登場!!藍ちゃんマジ愛してるううう((蹴」
暗莉「あー、はいはい。」
姫佳「((ムッ何だよその反応!!先輩組の『QUARTET★NIGHT』聞いた事あるのか!!めっちゃカッコいいんだからn((ry」
輝姫「では、コメント待ってます☆」