二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.897 )
日時: 2013/03/23 12:31
名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
参照: 春休みの目標「二次元に浸る!!」以上!!←

第57話「3回戦決着!」


試合再開。ガルがパスを繋ぐが、ミキシトランスした太陽がパスカット。太陽は天馬にパス。天馬がフェイを抜き浜野、速水へとパスを繋ぎ、一気に攻め上がる。その時、フェイが突然立ち止まった。

セーナ「サリュー、どうしてフェイはこっちを見てるの?」

SARUはセーナの質問には答えず、微笑んでセーナの頭を撫でるだけだった。

速水から輝姫にパスが繋がる。

天馬「輝姫!もう1点行くぞ!」
輝姫「了解!」

輝姫からレイザ、天馬へとパスが繋がり、激しい攻防が続く。そんな中、フェイは立ち止まった儘だ。

美咲「どうしたんでしょうか…?」
杏樹「さっきの天馬との競り合いから、棒立ちの儘ですね…。」
直紀「まさか…!」

直紀は上を見上げた。

直紀「SARUがフェイに何かしたんじゃ…?!」
杏樹「そんな…!一体何を…?!」

SARU『さぁ、次のステージに移るよ。フェイ、確認しておきたいんだ。君が本当に、僕達の元へ帰って来たのかどうか。』

SARUはテレパシーでフェイにそう言った。直後、フェイの目付きが変わった。そして、フェイから青い波動が放たれた。その途端、皆が苦しみ始めた。

葵「皆、どうしたんでしょうか?!」
影山「倒れて行くのは、天馬君達だけだよ?!」
ワンダバ「これは『念動波』だ!!」

そこへワンダバが駆けてきた。

豪炎寺「念動波?!」
ワンダバ「セカンドステージチルドレンの特殊能力の1つ。敵の頭脳にプレッシャーを与える攻撃だ!」
杏樹「プレッシャーって…?!それじゃあ、皆は…?!」
ワンダバ「壊されてしまうぞ…!早く止めなくては!!」
美咲「でも、どうやって…?!」
直紀「恐らく、念動波を出している本人を止めれば止まるだろう。ワンダバ、誰が出しているんだ?!」
ワンダバ「…恐らくフェイだ…。」

全員は驚愕した。

ティアラ「あーらら、力使っちゃった。これ、反則じゃないの?」
ラティア「試合は続行しているし…、良いんじゃない?それより…、」

ラティアは暗莉に目を向けた。

ラティア「止めに行かなくて良いの?この儘じゃ、輝姫が壊されるわよ?」
暗莉「…試合は試合だろ…。部外者の僕が、手を出す権利はない…。」

暗莉は小さく呟いた後、部屋を出た。白竜も後を追う。

白竜「暗莉!本当に止めなくて良いのか?!」
暗莉「…ああ。」
白竜「今ここで輝姫が壊れたら、今迄やって来た事が全部無駄になるんだぞ?!命を懸けて時を超えた事も、輝姫を護って来た事も…!!」
暗莉「分からないんだ…。どうするのが最善の策なのか…、」
白竜「暗莉…?」
暗莉「確かに、ここでフェイを止めれば輝姫は助かる…。でも、それでフェーダが負ければ…、セーナ達は…、」

暗莉はギュッと拳を握った。

暗莉「輝姫を護るのが僕の使命…。輝姫の望みは僕の望み…。…でも、セーナも同じ位大切な存在何だ…。もう二度と、セーナに辛い思いはして欲しくない…。僕は…、どうすれば…!!」

フェイが念動波の威力を強め、更に皆を苦しめる。その時、輝姫に異変が起きた。

輝姫(又この感じ…。でも…、いつもよりはっきりしてる…。)

輝姫の脳裏に映像が次々と流れる。

天馬「こんなの…、フェイがやりたいサッカーじゃない…!!そうだろ?!」
フェイ「天馬…、」

躊躇したフェイに、SARUが指令を出す。

SARU『やるんだフェイ!僕達は、そいつ等と分かり合う事何てできないんだ。僕達とは違う存在、僕達の敵だ!』

その時、支援者Xが動き出した。

セーナ「だ、駄目っ!!」

その時、セーナが扉の前に立ち塞がった。

SARU「セーナ…?」
支援者X「…退いて貰おう。」
セーナ「い、嫌っ!!貴方、フェイの所へ行こうとしてるんでしょ?!フェイを止め様としてるんでしょ?!そ、そんな事、絶対にさせない!!」

セーナは震える声でそう怒鳴った。

セーナ「私には何の力も無くて、皆に護って貰ってばかり…。でも、貴方を止める位はできる…。フェーダの邪魔は…、サリューの邪魔は絶対にさせない!!」
SARU「セーナ…。」

その時、支援者Xは懐からスタンガンを取り出し、セーナに打ち付けた。セーナはその場に倒れる。

SARU「セーナ!」

SARUが駆け寄り、セーナを抱き寄せる。その時には、支援者Xの姿はどこにもなかった。

エルドラド03が苦しむ中、ガルが動いた。フェイを先頭に攻め上がる。そんな中、レイ・ルクは動いてた。

葵「どうして動けるの?!」
ワンダバ「そうか!レイ・ルクはアンドロイドである!念動波が効かなくて当然だ!!」

レイ・ルクがハイパーダイブモードになり一気に加速するが、ガルにかわされてしまう。今度は化身アームドで対抗。相手のパスをカットし、攻め上がる。シュートを打つが、相手の化身「白尾神タマズサ」の式神ラインズに止められてしまった。
その後、ガルの激しい攻撃により、レイ・ルクの機能が停止してしまった。そして、フェイにパスが繋がった。その時、SARUから破壊しろ、との指令が。

支援者X「フェイ!指示を聴くな!!」

フェイが破壊し様としたその時、支援者Xがフェイに叫んだ。同時に念動波が消えた。

SARU「お前…、何を…、言ってるの…?!」

SARUはセーナを抱きしめる手に力を込め、そう呟いた。

太陽「輝姫!大丈夫?!」

太陽は蹲っている輝姫に駆け寄った。

輝姫「こわ…、いよ…、」

輝姫は涙を溜め、何かに怯えていた。

太陽「輝姫、どうしたの?もう痛みは消えたんだよ?」

太陽が輝姫を落ち着かせる為、手を伸ばす。

輝姫「やぁっ…、来ないでっ…!離してぇっ!!」

輝姫は太陽の手を払い除けた。

杏樹「直紀さん!輝姫の様子が…!」
直紀「ああ…。一体、どうしたんだ…?!」

支援者X「フェイ!もうこんな事は止めるんだ!!」
SARU『フェイ!君のやるべき事は分かるよね?』

フェイはSARUの方を見た。

フェイ「セーナ…?!」

そこには、SARUに抱えられ、気を失っているセーナの姿が。

支援者X「フェイ!言う事を聞くな!!」
SARU『フェイ!セーナは、あいつに傷つけられたんだ。』
フェイ「支援者Xが…、セーナを…?!」
天馬「フェイ!」

その時、天馬がフェイを呼んだ。フェイは戸惑っている中、トーブがボールを奪った。天馬と相手が宙にあるボールを奪おうとしたその時、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。結果は2‐2の引き分けに終わった。

天馬「フェイ!!」

天馬がフェイに駆け寄ろうとしたその時、フェイが倒れた。その時、ガルの選手達が天馬の前に立ち塞がる。フェイは支援者Xによって運ばれて行った。

直紀「太陽!」
太陽「直にぃ!輝姫の様子が…!!」
直紀「ああ、分かってる。とりあえず、これを飲ませろ。睡眠薬と精神安定剤だ。」

直紀は太陽に薬と水を渡した。

直紀「杏樹は暗莉を連れてきてくれ。」
杏樹「分かりました。」
直紀「美咲と葵は、近くに安静にできる場所がないか探してきてくれ。」
美咲・葵「「はい!!」」

3人は駆け出した。

太陽「輝姫、薬だよ。」
輝姫「やぁっ…、」

輝姫は何かに向かって手を伸ばす。

太陽「大丈夫だよ、輝姫。僕はここにいる。」

太陽は輝姫の手をギュッと握った。すると、輝姫は落ち着いたのか大人しくなった。

太陽「薬、飲める?」

輝姫は素直に口を開け、薬を飲んだ。睡眠薬は即効性だったのか、輝姫はすぐに眠った。直後、SARUが話し始めた。

SARU「皆、聞いてほしい。トウドウ議長も認めてくれた。ラグナロクは、改めてもう一度最終決戦を行うよ!お互い、最強メンバーを選出しておいてくれ。フェーダ代表は僕のチーム『ザ・ラグーン』!試合は明日、ここラグナロクスタジアムで行う。全ての決着を明日つけよう!楽しみにしているからね!」

そう言い、SARUは去って行った。

美咲「直紀さーん!!近くに長いソファがありましたー!!」
直紀「有難う。太陽、そこに運ぼう。」

太陽は頷き、輝姫を抱えた。皆もついて行く。

暗莉「あっ…、SARU…。…セーナ?!」

暗莉と白竜は抱えられたセーナを見て驚いた。

暗莉「セーナ!!」
SARU「大丈夫だよ。気を失ってるだけ。時期に目を覚ますさ。」
暗莉「そうか…。」
杏樹「み、見つけた…!」

そこへ杏樹が駆け寄ってきた。

杏樹「暗莉、今すぐ来て下さい。」
暗莉「えっ?」
杏樹「輝姫が大変何です。貴女の力が必要何です。」

杏樹は淡々と言うが、その眼差しはとても強かった。暗莉はセーナに目を向ける。

SARU「行ってきなよ。…でも、なるべく早く帰ってきてほしいな。気がついた時、君が傍にいるとセーナも安心するだろうし。」
暗莉「ああ…。分かった。」

暗莉と白竜は杏樹について行った。

暗莉達が輝姫の寝ている場所に着くと、雷門の皆も集まっていた。そこにはフェイとフードを脱いだ支援者Xの姿が。

杏樹「寝ている所、フェイと同じだったんですね。」
直紀「ああ。…暗莉、急に連れて来て悪かったな。」
暗莉「いえ…。…輝姫の様子は?」
直紀「今はぐっすり眠ってる。」
暗莉「そう…、ですか…。」

暗莉はホッと溜息を吐いた。その時、フェイが目を覚ました。

フェイ「貴方は…?」
「私は『アスレイ・ルーン』。お前の父親だ。」

その言葉に、全員は驚愕した。




***
姫佳「しょ、衝撃の事実発覚です!!」
暗莉「いやいや、知ってたんだろう。」
姫佳「…はい。イナクロのゲーム動画見てましたから。」←
暗莉「…で、次回は色々と衝撃の事実が明らかになると…。」
姫佳「うん!次回が楽しみ過ぎるー!!なのに、来週休みってどういう事?!(泣)」
暗莉「…とりあえず、コメ待ってます。」