二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGOクロノ・ストーン 光と闇の姫(プリンセス) ( No.940 )
- 日時: 2013/04/06 12:00
- 名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
- 参照: 再びマギにハマってしまった。紅覇様カッコいい!!
第59話「裏切りと絶望」
フェイ「…円堂さん、貴方を天馬達の元へお返しします。」
フェイは、円堂が閉じ込められているクロノストーンを取り返す為、フェーダに戻っていた。
セーナ「フェイ!」
フェイ「!!セーナ…。」
そこへセーナが入って来た。
セーナ「お帰りなさい!」
セーナはフェイに抱き着く。
フェイ「…倒れてたけど…、大丈夫?」
セーナ「うん!」
フェイ「そっか…。」
その時、セーナはフェイの手元にあるクロノストーンを見た。
セーナ「フェイ、どうしてそれを持ってるの?それは、サリューの大切な物だよ?」
フェイは黙り込んだ。そこへSARUがやって来た。
SARU「困るなぁ…。それを持って行かれちゃ。円堂守がいないと、彼等が逃げちゃうでしょ?」
フェイ「逃げはしないさ。天馬達は絶対に。」
SARU「…まあいいよ。持って行けば?」
セーナとフェイは驚いた。
フェイ「…SARU、僕達がやってきた事は間違っているんだよ。」
SARU「そうかなぁ…。」
フェイ「…じゃあ行くよ。僕は、天馬達と一緒に戦いたいんだ。」
フェイはセーナを離し、立ち去ろうとした。
SARU「セーナを裏切るの?」
フェイ「っ!!」
フェイは咄嗟に振り向き、セーナを見た。セーナは混乱した表情でフェイを見ている。
SARU「分かっていたんだよ。君が、セーナに特別な感情を抱いていた事は。」
SARUが呟いた言葉は、セーナには聞こえていない様だ。
SARU「…まぁ、君の好きにすれば。君や円堂守があいつ等の味方についたとしても、決して勝ち目はないよ。その理由は、君が1番分かっているよね。」
フェイ「…フィールドで会おう。」
セーナ「待ってフェイ!!」
セーナはフェイの腕を掴んだ。
セーナ「どこ行くの?フェイ、もう帰って来たんでしょ…?ずっと、私と一緒にいてくれるって…、」
セーナは涙を溜め、震える声でフェイにそう言った。
フェイ「…セーナ、御免。」
フェイはセーナの手を退け、去って行った。その途端、セーナは泣き崩れた。
SARU「セーナ…。」
SARUは泣き崩れたセーナを、優しく抱きしめた。その時、部屋に誰か入って来た。
SARU「…君達か。」
ガルシャア「放っておいていいのか?」
ヴァンフェニー「フェイは両親の元に帰りました。これもディスティニー、めでたしめでたし。実に感動的なストーリーだね。」
SARU「…下らないよ。」
SARUは泣き叫ぶセーナを抱え、部屋を後にした。
フェイ「あっ…、」
フェイは廊下で暗莉と会った。
暗莉「…裏切ったのか、セーナを。」
フェイ「…僕は、天馬達と戦うって決めたから。」
フェイはそう言い、暗莉の横を通り過ぎた。その時、どこからか窓ガラスが割れる音が響いた。
暗莉「セーナの部屋だ…!」
フェイ「どうして…?!セーナは、破壊の力は使えない筈じゃ…!!」
暗莉は急いでセーナの部屋に向かった。フェイは迷ったが、スタジアムに帰る事にした。
セーナの部屋の前には、メイア達が集まっていた。そして、部屋の中からは壊れる音が響いている。
暗莉「何があった?!」
メイア「それが、私達も分からないの。急に窓ガラスが割れる音がして…、」
ギリス「気になってセーナの部屋に来てみたら、中から物が壊れる音が止まないんだ。」
暗莉「セーナ!!聞こえるか?!僕だ!!」
暗莉は必死に扉を叩く。
SARU「入って来ちゃ駄目だ!」
暗莉「SARU?!中にいるのか?!」
SARU「ああ。今、セーナが暴走している。」
暗莉「暴走…?」
SARU「多分、フェイに裏切られた事が原因だと思う。セーナは今迄、『裏切り』を知らなかったからね…。それで、パニックを起こしたんだと思う。」
暗莉「セーナ…!」
SARU「兎に角、セーナが落ち着くまではそこにいて!」
その時、暗莉は走り出した。
白竜「暗莉!どこに行く気だ?!」
暗莉「庭の木から、セーナの部屋に飛び移る。窓ガラスが壊れてるから、中には簡単に入れる筈だ。」
白竜「だが、危険だぞ?!」
暗莉「…僕は…、セーナの力になりたい。」
白竜「暗莉?」
暗莉「僕がいる事で、セーナの傷を埋められるなら…。セーナが喜ぶなら…。僕はもう…、嫌何だ。見ているだけで、何もできないのは…!『あんな事』は…、もう繰り返したくないんだ!」
セーナ「やあああぁぁっ!!」
泣き崩れているセーナは、我を忘れていた。
SARU「セーナ…!」
SARUが近付こうとするが、黒い渦がセーナの周りを囲んでおり、とても近付く事などできない。その時、暗莉が木からベランダへと飛び降りた。
SARU「暗莉!」
暗莉「境界ポケモンキュレム!」
暗莉は化身を出した。
暗莉「SARU。僕があの渦を凍らせる。その隙に、超能力でセーナを渦の中から出すんだ!」
SARU「分かった!」
暗莉は渦の前に立った。
暗莉「グラキエスアーリア!!」
暗莉がそう叫んだ瞬間、渦が凍り始めた。
暗莉「今だ!」
渦が完全に凍る直前、SARUは超能力でセーナを渦の中から助け出した。すると、渦は無かったかの様に消え去った。
暗莉「セーナの様子は?」
SARU「…大丈夫、疲れて眠っているだけだよ。」
暗莉「そうか…。」
暗莉はホッと溜息を吐いた。
SARU「セーナは僕の部屋で寝かせておくよ。目を覚ましたら、呼びに来るから。」
暗莉「ああ。それじゃあ、僕等で部屋を片付けておくよ。」
SARUの部屋に着いた直後、セーナが目を覚ました。
セーナ「んっ…、」
SARU「大丈夫かい?」
セーナ「サリュー…?…!!」
セーナは、SARUの頬についた傷を見ると、クローゼットの中に隠れてしまった。
SARU「セーナ…?どうしたんだい?」
SARUはクローゼットの前で優しく問いかけた。
セーナ「ご、御免なさい…!私…、何て事を…!!」
セーナは泣きながら誤っていた。
SARU「…覚えてるんだね。さっきの事…。」
セーナ「私っ…、サリューに何て事を…!サリューは…、私を助けてくれたのにっ…、それなのにっ…、」
SARU「セーナ、僕は大丈夫だよ。」
セーナ「私っ…、自分の力が恐いっ…!!又、あの力で大切な人を傷つけるかもしれないっ…!!」
その時、SARUがクローゼットを開けた。
セーナ「サリュー…?」
SARU「セーナ、もう二度とあんな事は起こらないよ。今回は、どう対応すればいいか分からなくて、力が暴走しただけ。大丈夫、君は破壊の力は持っていないんだ。だから…、出ておいで。」
SARUの言葉を聴き、セーナはSARUに飛びついた。
セーナ「サリュー、御免ねっ…!!」
SARU「大丈夫だよ、セーナ。これからは、フェイの分まで僕が君を護るから。」
その後、セーナは泣き疲れて眠ってしまった。そこへ暗莉がやって来た。
暗莉「セーナの様子は?」
SARU「もう大丈夫。起きる頃には落ち着いてるよ。」
暗莉「そうか…。」
暗莉はホッと溜息を吐いた後、真剣な表情でSARUに向き合った。
暗莉「SARU、お願いがあるんだ。」
SARU「何?」
暗莉の言った言葉に、SARUは大きく目を見開いた。
***
姫佳「…あれ?フェーダの事になっちゃった^^;」
輝姫「ちょっとー!!私の記憶は?!」
姫佳「だ、大丈夫!次回、明らかになるから!!;」
暗莉「やはり、こいつの予告は当てにならないな…(呆)」
姫佳「うぅっ…。申し訳ない…(泣)」
輝姫「ところで、暗莉のお願いって何?」
姫佳「それはまだ秘密です!では、コメ待ってます☆」