二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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モンスターハンター
日時: 2009/12/13 15:33
名前: トーテム (ID: ALFqxRJN)

見事に消えましたw

書き直したいとおもいます。

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Re: モンスターハンター ( No.1 )
日時: 2009/12/13 15:34
名前: トーテム (ID: ALFqxRJN)

(プロローグ)
モグ「お父さん!お父さん!」

モグは必死に父のことを叫び続けていた。
しかし父からの返事はない。

モグ「僕のせいで・・・」

そう、この日は父親がリオレイアを狩りに水没林へ向かう日だった。

絶対についてくるなよ。という父の言葉を無視して、
当時子供だったモグは、父の乗る船に乗って、こっそりとついてきてしまっていた。

(フフフ、まだお父さんにはばれていないぞ。)

そして目的地に到着すると、父が慣れた手つきで武器の切れ味を確認しているのを見て、モグも少ないおこずかいをためて買ったハンターナイフを念入りにチェックした。

無論子供のやることなので、その仕上がりは・・・はっきり言ってひどかった。

モグ「どうすればお父さんみたいにうまくいくんだろ。まあいいや、帰ったら教えてもらおう。」

そんなことをしているうちに父がさっさと行ってしまったのを見て、モグも慌てて付いていった。


そして父についていった先にあった光景は今まで見たことのないものだった。
あたり一面木だらけで、足元には食べることをためらいそうな色のキノコや草などが大量に生えていた。

モグ「すごい、今まで見たこともない植物がたくさんある。」

そんな独り言を言いながら先に進んでいくと、そこにいたのは横たわっているアプトノスに群がるルドロスの群れだった。
当然初めてモンスターと遭遇したモグは、足がすくんで、今までの威勢と共に、手にしたハンターナイフを地面に落してしまっていた。音を立てながら地面に転がる鉄の塊にきずいたのか、ルドロスたちがこちらに向かって威嚇をしてきた。

モグ「ああ・・・僕の人生ここで終わっちゃうんだ。」

諦めてモグは目を瞑った。





・・・あれ?
もう呼吸10回分くらいの時間がたっているのに、モグの身には傷どころか小さな汚れすら付いていなかった。
恐る恐る顔をあげた前に立っていたのは、モグの身長の二倍ほどの大剣を背負った父だった。

モグ「お、お父さん」
父「あれだけついてくるなと言ったのにおまえはまったく・・・帰ったら覚悟しておけよ。」

いつもはうるさい父の言葉が、今はすごく聞いていて心地よかった。


モグの前に立っていたのは父だった。
そしてそのさらに奥にいたはずのルドロスたちは、力なく地面に横たわっていた。

父「フー、まったく虫も殺せないお前が、そんな武器もってなにする気だったんだ?」
モグ「いや・・・あの・・・その」

モグは言いたいことが言えずモジモジしていた。

父「なんだ、いいたいことがあるなら言ってみろ。」

モグは父の言葉を聞いて、顔をあげた。そして、父に向って精一杯こう言ってみた。

「ごめんなさい・・・」

すると、父のにぎった拳がモグのうえまで来ていた。
ゲンコツを食らうと思っていたモグは、その場でしゃがみこんだ。


しかし父の腕はモグの上で大きく開かれ、モグの頭をなでていた。

モグ「お、とうさん?」
父「なあにすぎてしまったことはもう仕方ないさ、それよりおれは、お前が素直に謝ってくれたことのほうがうれしいよ」

モグの目からは、自然と涙がこぼれおちていた。

父「モグ、いいか男はこんなことで泣いちゃいけないんだ。その涙は大事な時のためにとっておけ。」

そういうと、父はモグに背中を向けていた。

父「じゃあお父さんの仕事が終わるまでキャンプで待っていろ。」

そして父が走り出そうとしたその時、あたりの空気が豹変した。

バサッ、バサッ、バサッ
そう、大きな音をたててリオレイアが姿をあらわしたのだ。

父「モグ!早く逃げろ!」

しかし、父が叫んだときにはもう遅かった。
こちらにきずいたリオレイアがモグに向かって滑空してきたのだ。
そしてねらいを定めてその強靭な爪でモグに襲いかかっていた。
モグは体を押さえつけられ、身動き一つとれなくなっていた。

モグ「うわぁぁぁぁ!お父さん助けてー!」
「まってろ!」

父はそういうとポーチの中から肥やし玉を取り出すと、リオレイアに向って投げつけた。
すると、あまりの臭いに、リオレイアは自然とモグからその爪をどけていた。その隙にモグは父の方へ走った。

父「無事だったか、よかった。」

しかしここで悲劇は起こった。
息子の無事に一瞬気を抜いてしまった父に向ってリオレイアが再び襲いかかったのだ。

父「くそ、この」
モグ「お父さん!」

そして、その爪で父をつかむと壁にむかって投げ飛ばした


ドカンッ!

そして父を倒したリオレイアはもう興味がないと言いたげに翼をはためかせて、どこかへ飛び去って行った。

「ハッ」

モグは父の所へ走っていった。


モグ「お父さん!お父さん!」


父「モグ・・・無事、だったの、か、よかった。」
モグ「そんなことはいいから早く傷を治さないと」
そういうモグの目からはさっきと比べ物にならないほどの涙があふれていた。

父「モグ、さっきも言っただろ、男は簡単に泣いちゃいけないって、それに、おれはもうダメみたいだ、俺がいなくても、おまえが母ちゃんやテイルちゃんをまもってやれよ、たの、ん  だ、ぜ」

その言葉を最後に、父は動かなくなった。

モグ「おとうさぁぁぁぁん!」







あれから10年の月日が流れた

ちいさな村ケントル、そこに一人のハンターがいた。
そう、10年前と見間違えるほどたくましくなったモグであった。その背中には、父の形見の大剣、ラギアブレードがさがっていた。

モグ「お父さんやみんなのためにも、ここで立派なハンターになってみせる」


決意を新たに、モグの新しい冒険が始まる。










第1話    形見の剱                   

「おーい、起きろー!」

あの忌々しい事故からちょうど10年という月日がたったある朝

窓の外をみると、雲ひとつない青空が
ひろが・・・ゴフッ!

モグの脇腹に誰かの足がめり込んでいた。
その蹴りをくりだしたのは・・・

テイル「いいかげん起きろって言ってるでしょー!」

そう、この勝気な性格の女ハンターこそ、おれの幼馴染であり、パートナーのテイルである。いやパートナーというのは人生の、とかそういう意味ではなくて、あくまで狩りのパートナーという意味で、そのへんを勘違いしないでもらいたい。

テイル「あんたさっきから何独り言いってるの?気持ち悪いわよ」

この性格さえどうにかなれば、見た目も悪くないし、もてるというものなのに、まったくもってざんねんだ。
それはさておき

モグ「で?いったいこんな朝っぱらからなんのようだ?」
テイル「朝っぱらってあんたね、もう11時よ?」

そう言われてモグは壁に掛けてある時計を見てみた。
現在時刻は11時3分、まあ少しおきるのが遅かったが今日は何の用事もないことだし・・・

ああああああ!

きずいた時には悲鳴をあげていた。
そう今日はギルドのメンバーとの会議の日だった。

ちなみにギルドというのは、ハンターを全面的にサポートしてくれる組織のことで、キャンプの運営やクエストの受注、狩り場までの船の手配などをしてくれる
。今となってはギルドなしでは生きていけない、まさにギルド様々なのだ。

そして月に一度その村の代表ハンターと、今後のことについて話し合う席があるのだ。

そして運悪くもこの村のハンター代表となったモグは、(まあハンターといっても俺とテイルの二人しかいないわけだが)今まさにその大事な会議に遅れようとしていた。

モグ「なあ会議ってなんじからだっけ?」
と、急いで聞くモグに、テイルはこういった。

テイル「さあ〜なんじでしょうね〜?」

(あの野郎、帰ったら覚悟しておけよ。)
とりあえず湧き上がる怒りを抑えたモグは、寝巻の姿から、ハンターのたしなみである防具を身に付けていった。
そして着替え終わるとキッチンにあったおにぎり
をひとつ摘まんでゲストハウスからとびだしていった。

モグ「いっせきら〜ふ」
おにぎりをたべたままなのでなにを言っているのか全然わからない。

その様子をテイルがケラケラ笑いながら手を振って見送ってくれていた。
テイル「頑張ってこいよ〜」

その言葉を聞いてモグの足の速度は早まった。


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