二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ヘタリア 〜短編小説〜
- 日時: 2010/01/23 15:54
- 名前: フウ (ID: H1hkB7zj)
はじめまして。フウと申します!
ヘタリアが大好きなので、短いお話をぼちぼち投稿していきたいと思います。
- Re: ヘタリア 〜短編小説〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/01/24 21:04
- 名前: フウ (ID: 3W5gzPo5)
戦後間もなくの日本のお話です。
暗い話ですが、それでもOK!な方はどうぞ。
▼
1945年、8月15日。それは長い長い戦に幕が下ろされた日。
私は連合国の要求を、・・・・・・・無条件降伏を受け入れた。
現人神(あらひとかみ)と敬っていた天皇からの降伏宣言を聞き、
ある人は地に額を押しつけて泣き崩れ、
ある人は茫然と眼を見開き、
ある人は誰にもぶつけられない怒りを吠えた。
嗚呼、その怒りは私にぶつけられるべきなのだ。
国のため、栄誉のためとのたまい、若く猛々しい魂も、愛する者と別れながらも国民のためと堪えた涙も、人ならだれでも願う生への切望も、・・・・・無慈悲に戦場へと追い立て、赤い華を散らせた私を。
全身が火傷や切り傷で痛む身体をゆっくりと起こし、これからの事に思考を巡らす。
私はこれからどうしたらよいのだろうか。また国として再生できるのだろうか。この弱り、傷ついた身体で、また立ち上がることはできるのだろうか。
はっきりとしない意識のまま、辺りを見回す。・・・・・・何か、自分の問いに答えてくれるナニカを探していたのかもしれない。もちろんそんな都合のいい存在がいるわけがない。
あったのは・・・・・・、・・・・そう、空だった。
前に空を見上げたのはいつだったのだろう。そう思えるほど、青い青い空だった。
いや、見ていた。だがそれは汚らしい灰色で、その色はきっと燃えた家々や人々が造りだした色に違いなかった。
嗚呼、なんて美しい空なんだろう。
見とれるうちに、私の中にある思いが渦を巻き始めた。・・・・・・それは決意。
私はやり直そう。必ず、この国に新しい光を取り戻そう。
きっと変われる。きっと、また人々に笑顔を宿らせられる。それまで信じよう。戦おう。心で。
この空が、二度と灰に染まることがないように。
胸に誓った後に込み上げるのは、久しく味わうことのなかった感情。それは一滴の雨粒となって私の頬を伝った。
蒼い空は、蒼いままで
- Re: ヘタリア 〜短編小説〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/24 06:16
- 名前: つぼみ (ID: 0ZzzaL.w)
初めまして!つぼみです!
小説お上手ですね!
特に最後の終わり方がかっこよかったです!
次の話を楽しみにしてますね♪
- Re: ヘタリア 〜短編小説〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/01/24 17:29
- 名前: フウ (ID: ..kR6GNN)
>つぼみ様
あわわ返信遅れてすみません・・・!
うわぁあものすごくうれしいです!
次回もがんばります!
初コメありがとうございました!!
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