二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 涼宮ハルヒの困惑
- 日時: 2010/04/01 10:01
- 名前: *莉緒* (ID: L1jL6eOs)
こんにちは!
もと*璃央*です!!
初めましての方もいますでしょうか?
見てくれてありがとうございます
今回は、キョンのモノローグだけではなく、思い切って団長、ハルヒさんのモノローグも作る事にしました!
彼女の心情を書きたい!ということで。
それでは、気長に見てください。
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- Re: 涼宮ハルヒの困惑 ( No.1 )
- 日時: 2010/01/27 16:12
- 名前: *莉緒* (ID: L1jL6eOs)
♯プロローグ
冷え込み始めた秋の日、俺は、いつも通り部室に足を運んだ。もう、半年弱通ってるんだよな。この部室に。もし俺が、ハルヒなんぞに話しかけてなかったら、今、俺は普通な学校生活を送っていたはずだ。谷口や国木田とどうでも良いような話をしながら帰ったり、朝倉委員長の学級会をうつらうつらと聴いていたり、だ。
だが俺は、今の生活も悪くないと思っている。絶対こっちの方が面白いしな。まぁ、いちいちハルヒのヤツが変な騒ぎを起こすのはいい加減にして欲しいが。長門、朝比奈さんに古泉、鶴屋さんとも知り合えた。これはこれで、良い生活なんだと思う。
それなのに——————
俺のそんな生活は、誰かの手によって、失われた。
- Re: 涼宮ハルヒの困惑 ( No.2 )
- 日時: 2010/02/24 14:57
- 名前: *莉緒* (ID: L1jL6eOs)
〜第一章
—キョンside
「キョン!部室、一緒に行きましょ」
珍しい事をハルヒが言った。
「ああ、おい、ちょっと待て」
「ほーら、早く!」
なんでコイツはこんな事を急に言う出すんだろうか。いつもなら「絶対来なさいよ!」とか言って先に行くくせに。俺は慌ててカバンを手に取りハルヒに追いつく。
「なぁ、」
「何よ」
「なんで急に?」
「何がよ」
あ、ちょっとイライラしてんな。挑発にならんようにしないと。また閉鎖空間とか言ったら面倒な事になりそうだしな。
「いや、一緒に行こうなんて珍しいじゃないか」
「別に良いでしょ?同じところに向かうんだから」
「まあな」
答える気はなさそうだ。別にものすごく気にしている訳でもない。放っておくか。
部室には、長門しかいなかった。
「あれ、有希だけ?珍しいわね。この時間、みくるちゃんもいるのに」
そういうときもあんだろ。長門は何も言わずにこっちを見て、そしてまた本の世界に戻った。
—コンコン
「どーぞー」
ハルヒがぶっきらぼうに返事をする。
「こんにちはぁ、涼宮さん、キョン君、長門さん」
「こんにちは。朝比奈さん」
今日も愛らしいですね。ハルヒは朝比奈さんが入って来た瞬間、駆け寄ってなにかこそこそ話をした。
- Re: 涼宮ハルヒの困惑 ( No.3 )
- 日時: 2010/02/24 15:14
- 名前: *莉緒* (ID: L1jL6eOs)
—ハルヒside
みくるちゃんが来た。そうだ、あたし、今日嫌な夢を見たのよね。なんか…起きたら頭が痛かったわ。思い出したくもないけれど、みくるちゃんには、言おう。
「ね、みくるちゃん、ちょっと来て」
「あ、はい。どうしたんですかぁ?」
みくるちゃんがキョトンとした顔であたしを見る。その純粋な目になんか目をそらしたくなった。
「あのね…あたし、今日とても嫌な夢を見たのよ」
「えぇ!?どんな夢ですか?」
「ちょ、シー!キョンに聴かれたくないの。静かにね」
「ふぇ、わかりましたぁ…」
しょぼんとしながらも真剣に話を聞いてくれる。
「なんか…キョンが、この世から消えていく夢?」
「え…」
「あたしは傍観者なんだけど、夢の中のあたしは、少しずつキョンを忘れていくのよね…」
なんか本当に嫌だった。平団員がいなくなるのが。
「キョン君が…」
「そうなのよ。なんか嫌だから言っといたんだけど、キョンには言わないでよ!」
「もちろんですよ」
みくるちゃんは微笑んだ。良い友達で、良い副々団長で、良い先輩よね。みくるちゃんは。
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