二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【超電磁砲】とある暇人の超圧水砲
- 日時: 2010/04/03 11:26
- 名前: 鯖味噌 ◆/UYeS30HBo (ID: mIyy9UND)
いまごろ流行りのレールガン書いてみた
参照45でコメ無しとか悲しすぎるww誰か頼む
オリジナルキャラも登場
本編あんま見てないからキャラかぶったら怖いな
>>1 第一話
>>2 第二話
>>4 第三話
>>3 キャラ紹介
注意
・この小説は禁書目録、超電磁砲のキャラに、オリキャラを加えた誰得小説です。過度な期待はしないでください
・「はじめての方にもわかりやすく」を心がけておりますので、いちいち説明が入ります。知ってる人は申し訳ない
更新は不定期ですので気長にどうぞ
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- Re: とある暇人の超圧水砲 ( No.1 )
- 日時: 2010/03/31 00:00
- 名前: 鯖味噌 ◆/UYeS30HBo (ID: JPqqqGLU)
【第一話】
眠い、そしてだるい。さらに暑い。
それら諸々を痛感しながら、俺——樋口康人は夏の蒸し暑さから逃げるようにとある公園の木陰で、氷の塊片手に横になっていた。いや現在進行形でなっている
というかさっきまで寝ていた。その間絶えず分泌されていた汗で制服はぐっしょり。夏休みだってのに制服着用なんて難儀な話だ
夏というものは実に過ごしにくい。とにかく暑い
よく「エアコンのきいた室内に長く居ないようにしましょう」と聞くが、まだ若い少年少女に蒸しパンになれというのだろうか。残念だが俺は菓子パンにはなりたくない
また、服を脱ごうとしても限界はある。外に渦巻くヒートアイランドでは抵抗することなくただ焼かれるだけだ
さんさんと、めらめらと、ぎんぎらぎんにさりげなく輝く太陽はまだ真上にいる。これから更に暑くなることであろう
「あー……あっちー」
ぼつりとひとりごちて、再び意識を闇へ戻す——正確には寝ようとしたとき
よく通る鈴のような声が聞こえた。俺の意識を闇から引きずり出すには十分な声量。実に五月蠅い
「ちょっとそこの殿方!こんなとこで仕事もせず、なに横になっておりますの!?」
声のした方向を首だけ回して見る。そして声の主をみてげんなりした
それは、きれいな茶髪をツインテールにした少女。端正な顔立ちで、捉えようによってはかわいいと言えなくもなくもない。
もっとも客観的に見てだが。俺は正直どうでもいい
そいつは俺と同じように、見てるだけで暑苦しい制服を着ている。が、その制服は俺の平平凡凡制服君とは天と地の差。いや別に制服がすごいんじゃなく、学校がすごいんだけど
それは、この都市で5本の指に入るといわれ、さらに世界有数のお嬢様学校というとんでも名門校。常盤台中学の制服だった。
俺のは平平凡凡の中学校な。制服と同様に
その名門制服を見せつけるそいつの腕には、盾のマークのついた腕章。
「お嬢さん。なにか御用でござんしょか。私は只の今まで昼寝に勤しんでいたのですが」
「よくもまぁ、『風紀委員』の仕事をさぼっておいてそんなことが言えますわね……」
風紀委員——この都市の治安維持に努める学生選抜の組織。入るにはそれなりに試験を受けてそれなりのことをしないといけない。詳しいことは覚えていない。
めでたく受かった人には、先ほどのお嬢さんがつけていた腕章を支給され、晴れて入隊と言う流れだ。
ふと、自分のズボンの右ポケットの辺りを探ると、ぐっしょりとした腕章がでてきた。これは俺。風紀委員第177支部所属の俺の腕章である。
腕章をめんどくさいからつけないという人がいると聞いたことがあり、俺もそれにならって昼寝の時にはつけていない。ポケットの中で俺といっしょに眠っている
「あれ、今日も仕事あったんですか? お嬢さん」
「だからワタクシがここにいるわけですが? それとワタクシには白井黒子という名前があるのです。変にかしこまられると気持ち悪いですわ」
「お嬢さんは気に入らない……と。じゃあガチレズとかでいいか」
「まぁ、お姉さまへの愛情表現をそのような形で取られるとは心外ですわ。それをあだなに使われるのも」
「さいですか。じゃあ『お前』でいいや」
「その方がしっくりきますわね。ではワタクシはあなたのことを『てめえ』と呼ばせてもらいます」
「ご自由にどうぞ」
- Re: とある暇人の超圧水砲 ( No.2 )
- 日時: 2010/04/02 17:44
- 名前: 鯖味噌 ◆/UYeS30HBo (ID: ZEtdBFlK)
【第二話】
「と・こ・ろ・で、てめえはいつからここにいたんですの?」
「部屋でクーラーと戯れてたら、9時ごろ親に家追い出されて、それからお前に会った今現在12時まで」
「3時間も? 随分と暇そうですわね」
「まったくだ」
白井は一つため息をつき、哀れむように空を仰いだ。
「学園都市を守る風紀委員の一員がこんなことでは沽券に関わりますわ……」
「まったくだ」
学園都市——関東平野の西の方に作られた、東京都の3分の1ほどの大きさの、なんたらかんたら教育機関の都市。
教育機関ということもあり、学園都市の総人口230万人のうち8割は学生。俺もその一人に入る
ところがこの学園都市、ほかの都市には総じて有る事のない、特別な授業がある
「だが超能力をセクハラ行為に使用するやつに言われたくは無いんだが」
「使い方は人それぞれですわ」
それが——能力開発
学園都市内の全ての学生が、能力開発を導入した授業を受けており、みなみなが超能力を学習している
もっとも、人によっては超能力が目覚めないらしい。幸い俺は超能力を使える。ちなみに俺の前で、胸を張る白井も使える。変態のくせに
さらに、超能力の熟練度によってレベルが決まっており、レベル5からレベル0までランク付けされている。
一番上がレベル5、一人で軍隊に立ち向かえるとか。この学園都市に7人しかいない
そして下がレベル0。レベル0はまたの名を無能力者という
俺はレベル3。便利と感じる程度の強さらしい。なんだよそれ。ちなみに俺の前で、胸を張る白井はレベル4。変態のくせに
「さあさあさあさあ、とっとと仕事をしなさいな。暇人さん」
「まったくだ」
俺は重い腰を上げ、体が反り返るぐらい大きな伸びをする。続いて軽いストレッチを1分ほどして体をほぐす。
そんな俺を不思議に眺めている白井の後ろを指さし、声を上げる
「あ! 御坂さん!」
「!? お姉さまですって!!!」
チーターもびっくりの速さで後ろに振り向いて、獣のごとく御坂さんを探す白井を見て、俺は回れ右。
そして脱兎のごとく全力疾走
「……居ないではありませんの。いったい何を勘違い——あ!! ちょっと! 待ちなさい! このニート!」
俺の策にひっかかった哀れな白井を視界に入れつつ、俺はそこから逃走する
「まったくだ……と言うとでも思ったか! 俺は、ほのぼのライフを手に入れるんだ! 邪魔はさせん!」
憤怒の表情をしていた白井は、次の瞬間不敵な笑みをこぼした。そして、そのまま演算を始める
「ふ……無駄ですわ。ワタクシの能力をお忘れになって? 空間移動に鬼ごっこで勝てるとでも?」
「それができればな」
「——ッ!」
俺の言葉の直後、白井の顔面にサッカーボールほどの大きさの水が生まれ、そして割れた。その水は容赦なく白井へと降り注ぐ
顔面を水浸しにされた。というか俺がした白井。当然先ほどまでの必死の演算は中断。
再度演算をする前に俺は公園をでて、道路にあふれる人ごみの中に紛れ込める自信がある。故に俺の勝利。故に俺は晴れてほのぼのライフの獲得。世界で最も素晴らしい三段論法の出来上がりだ
当の敗者である白井は、びしょびしょ顔のまま怒りに肩を震わせ、あらんかぎりの大声で叫ぶ
「てめえだけは殺しますわ!!」
「だが断る」
それに対し、俺は全速力で走りながら律儀に返答した
- Re: とある暇人の超圧水砲 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/03 15:39
- 名前: 鯖味噌 ◆/UYeS30HBo (ID: m0jWhI/b)
【キャラ紹介とやら】
【オリジナル】
樋口康人/???
風紀委員(ジャッジメント)第177支部に所属する中学一年生
ごく平凡な中学校にごく平凡な制服を着て過ごしている
スキあらばサボる。寝る。だれる。食べる。といった困った生活サイクルを送る
【本編キャラ】
白井黒子/空間移動(テレポート)
風紀委員第177支部に所属する常盤台中学一年生。要は康人と同じ支部に所属している
お嬢様口調を使うのが特徴
美琴に対し、セクハラ行為を日常的に繰り返す変態でもある
御坂美琴/電撃使い(エレクトロマスター)
学園都市第三位の超能力者(レベル5)名門である常盤台中学の二年生。
正義感あふれる、勝気で頭より先に体が動くタイプ
電撃、落雷などの攻撃技があるが、中でも物体に電磁加速を加えて放つ「超電磁砲」が決め技であり、異名でもある
- Re: 【超電磁砲】とある暇人の超圧水砲 ( No.4 )
- 日時: 2010/04/05 11:28
- 名前: 鯖味噌 ◆/UYeS30HBo (ID: ELEtmaFx)
【第三話】
「——チッ! 逃げ足の速い奴ですわ」
「………………」
「まだ遠くには言ってないはず……。しらみつぶしに探すしかないですわね」
「………………」
去っていく足音。耳をすませ、音が遠くに行くまで待つ。——行ったか?
保険のため数十秒待って何もないことを確認し、俺は公園の出口脇に生えていた草むらから外に出た。
白井は、俺が身を簡単に隠せる道路の人ごみに逃げると踏んだのだろう。それを逆手にとった。うん、さすが俺
「さて……これからどうしようかね?」
俺は辺りを見回す。ずっとここにいるのはまずいだろう。白井が帰ってくる可能性もあるしな
とりあえず喉がカラカラだからなんか飲み物ほしい。そういえばこの公園に自動販売機があった気がする
俺は灼熱の太陽のもと歩き出した。
自動販売機を求めて
そして練り歩くこと10分ほど。記憶と勘を頼りに進んでいった俺の足は、見事正解を引き当てた。途中迷ったことなんて問題ではない
俺の背丈より頭一つ分ほど高く、身にまとった鮮やかな深紅の色はまるで俺を祝福しているかのよう。
——に見える、多分今の俺なら赤だろうが、青だろうが、黒だろうが、錆鉄御納戸色だろうが祝福されていると感じるだろう。10分の重みはでかい
うだるような熱気でどうにかなりそうな頭に耐えつつ、震える足に耐えつつ、自動販売機の前に立ち、ポケットから出した財布を開ける。
あ、二千円札しかない。そういえばなんかいいことありそうだから入れたんだっけか。
使うのは若干躊躇するが、背に腹は代えられんというやつだ
財布から二千円を償還し、自動販売機のお札投入口へ入れる。そしてボタンを押そうとした——が
「お? ボタンのランプがつかない……だと?」
全くボタンが点灯していない。まじかよ。二千円で不満というのかこのポンコツ自動販売機めが
しょうがないから払い戻しのレバーをガチャンとひねる。また二千円と会えると思えばいいだろう——が
「あれ?」
出てこない、俺の二千円が。
もう一度ガチャンとひねる。出てこない。更にひねる、ガチャン。出てこない。
ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン
総回数13ガチャンをしてみるものの、自動販売機は動かない
「嘘だろ……。畜生! 返せ! このやろう!」
しかし、自動販売機との言葉のキャッチボールは続かない。
俺に残されているのは自動販売機への敗北を認めるか、はたまた更にガチャンを繰り返すか……
ここであきらめるものか! 俺は二千円と再び会うんだ!
「いくぞ! 北斗神拳究極奥義。ファイナルガチャン無双の舞い!!——」
「ちょっとアンタ。そこどけなさいよ」
技名をカッコ良く叫んだ俺に、かかったのは一つの声。戦闘態勢に入っていた俺はうっとうしいようにそちらを見た
そしてそこにいる人を見て絶句
「え、えええええと、も、ももももしかしてあなたは……」
「あら、私のこと知ってんの?」
知ってるも何も……。とんでもない人と会ってしまった。
白井と同じ常盤台中学の制服を着ているこの、短髪茶髪少女。少女といっても年上の中学2年生なんだが。
それだけではない。この学園都市、レベル5の超能力者は7人いると言ったが、その中の第三位に君臨する電撃使い(エレクトロマスター)
それが、目の前にいる少女。御坂美琴さん
通称——超電磁砲
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