二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- キミと俺の境界音—REBORN—
- 日時: 2010/04/12 16:52
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
氷空です!
ツナ達は、というかツナが精神病で精神病棟で治療してるんですね。
主人公はそんなツナの元で歌う人気歌手です。
登場人物設定
・青空 錬 「歌手」
ある事務所の歌手で、人気アイドル。
ツナ達とは全く皆無といっていいほど関係がなかった。
容姿:黒髪に黒目。美形で中世的。何時もヘッドフォンを耳に当てている。
赤いマフラーを首元に巻き、赤いピン止めをつけている。
年齢:14歳
性別:女(男装で男)
身長:ツナと同じくらい
体重:4『想像にお任せします』
詳細:人気アイドルで、軽快な音を得意とする。現在家族とは別居中。
兄がいるが、たまにしか帰ってこない放浪癖がうざいとの事。
・サンプルボイス
『ツナ、お前早く学校行けよ』
『・・・信じてやるからさっさと着替えやがれ』
『・・・判ったって』
・目次
序曲 『欠番』
第一曲 『ハジメマシテ』
第二曲 『キミのキオク』
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- Re: キミと俺の境界音—REBORN— ( No.1 )
- 日時: 2010/04/12 16:06
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
序曲 『欠番』
悲しむ君の声。
ソレは暗い世界に吸い込まれるだろう。
僕の声はキミの心に響くだろうか。
僕の声よ君に届け——。
———
ザァァァァアアアア・・・
雨の日。
「・・・」
俺は窓の外を見ていた。
ジャラッ
鎖の音。
両手がつながれている。
これも、暴走しないように、だ。
「・・・」
すると一人の少年(?)が歌っていた。
雨の中をずぶぬれで。
「・・・?」
『君に届けこの思い♪世界の外側にいたってキミに届けこの歌よ』
歌が俺の心に浸透していく。
透明な声が綺麗に綺麗に。
彼は歌を歌うと雨の中、何処かに帰っていった。
まるで何も無いかのように。
「・・・」
その時は、気にしなかった。
だけどソレは、その時だけ、だった。
- Re: キミと俺の境界音—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/04/12 16:16
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第一曲 ハジメマシテ
「・・・」
次の日。
朝起きるとノックが聞こえた。
鉄格子の扉。
俺は固まる。
自然と体が震えて、拒絶する。
だけど聞こえてきた声は、声ではなかった。
『君に響けこの刹那の願い♪』
「・・・ア・・・」
昨日の声。
自然と安心した。
振るえが停まった。
『入っていいか?』
そう、聞いてきた。
俺は、
「・・・う、ん・・・」
すると鉄の扉は重く、開いた。
『——始めまして、だな。沢田綱吉君。』
「・・・誰?」
中世的な顔立ち、中世的な声。
彼は、笑って言った。
『俺は今日からお前の世話をすることになった、歌手の青空錬だ。宜しく。』
そう言って、手を握ってきた。
包むように、大切に大切に。
「・・・」
『・・・ん、じゃあ、俺は出て行ったほうが、いいかな。』
「・・・行かないで。」
『え?』
彼はもう一度、と言うように疑問部を浮かべていた。
俺はもう一度、言う。
「いかないで。」
『・・・いいのか?』
俺はコクン、と首を下ろす。
彼はにこりと笑うとまた、手を握った。
『じゃあ、しばらくいようかな。』
「・・・」
無言で俺は、彼を見ていた。
- Re: キミと俺の境界音—REBORN— ( No.3 )
- 日時: 2010/04/12 16:31
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
2
彼は俺に何曲も歌を歌ってくれた。
自分で作った歌や、既に発売されている曲までも。
全てが全て、綺麗に、綺麗に歌えていた。
「——錬、さんは、何で俺の、所に?」
『——キミを、前に一度、見たことがあるんだ。』
錬さんはそういった。
前に一度、何処かで見たことがある。
何処でだっただろうか——。
『ん、もうこんな時間か。』
時計の針は午後7時を刺していた。
『俺、もう帰らないと。明日、また来るからな。』
そう言って彼は扉を閉めていった。
「———」
彼がいなくなって、再び扉がノックされた。
この、『感じ』は錬さんじゃない——。
「だ、れ」
「俺だ。ツナ。」
家庭教師の声だった。
俺は震える。
『また』、暴力を振るわれる——。
———
『・・・忘れ物した。』
そこで、気が付いた。
病院を出て行って五歩のところで。
俺はUターンをして、再び病院に戻った。
そこで——。
「ヤダ、止めてよ!」
「ツナ!いい加減に『アイツ』に謝れ!」
俺は怒りが出てくるよりも先に、中にいる男の人を蹴った。
男は、吹っ飛ぶ。
「錬、さん?」
『忘れ物したんだ。そしたら何だよコレは・・・。何なんだよ』
イライラした口調で喋った。
男は立ち上がる。
「お前、何者だ?」
『ソレ、暴力振るってた奴が言う台詞か?お前に言う権利なんて無い。』
そう言って俺はツナのほうを見た。
『綱吉君——誰?』
「俺の、家庭教師・・・」
家庭教師?
何故家庭教師が殴っているのかが不振に思ったが。
綱吉君が震えていたので聞くのを止めた。
『出て行ってください。俺は、暴力大嫌いなんです。』
そう言って無理矢理追い出した。
何かごちゃごちゃ言ってた気がするが無視した。
『——大丈夫か?』
「は、い・・・」
体の振るえがまだ収まりそうに無い。
『——俺、もう行くが——、大丈夫か?』
「はい・・・」
俺は心配しながらも、病院を後にした。
- Re: キミと俺の境界音—REBORN— ( No.4 )
- 日時: 2010/04/12 16:51
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第二曲 キミノキオク
次の日。
俺は病室へ向かう前に果物屋に来ていた。
『——♪』
俺が歌を歌いながら果物を見ていると、少年が前に現れた。
「お前、歌手の錬じゃねぇか?」
『誰?』
「俺、山本武って言うんだ!始めましてだな。」
そう言って彼は笑った。
俺はそんな彼を見て。
『りんご・・・』
「あ、すまねぇ。」
咄嗟に退いてくれた。
りんごを二つ程度買った。
「何処かにいくのか?」
『——そうだよ。行き先は言えないけど。』
プライベートだし、ね。
「そうかー・・・。」
そう言って少年は去って行った。
俺はりんごの袋を持ちながら、病室へ向かった。
———???視点
最近、綱吉君が来ていない。
ハッ、いいざまよ。
私にたてついたのが悪いの。
これで邪魔者は居なくなったわ。
サァ、私の手駒たち。姫の私に膝間づいてよねぇ・・・
?sid終了
———
朝。近道として並中の前を通った。
そこで、ストップ。
香水のにおいがした。(てか誰も居ないのに何処から?)
俺は鼻をつまんで、校門の前を通ろうと、した。
「あれぇ?歌手の錬君?」
(何だ、この女・・・)
俺は一歩、後ろへ下がった。
匂いの元はコイツらしい。
『そう、だけど・・・』
「キャハッ!やっぱりぃVv私、姫沢萌っていいますぅVvよ・ろ・し・く・ねぇVv」
(うわ、何コイツ、メッチャ痛い子じゃん。)
そう想いながらやはり俺は一歩下がった。
『俺、その、急いでるんでスイマセン・・・』
俺はダッシュでその場から逃げた。
「キャハッVv照れちゃってぇVvでもぉ、錬君が並盛に居るなんてぇ、ラッキィー☆姫のォ、騎士にしてあげよっとぉ☆」
キャハハッと甲高い不快音で笑う彼女の声は、俺にはその時は聞こえなかった・・・。
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