二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 拒絶・孤独の守護者—REBORN—
- 日時: 2010/04/25 15:17
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
消失です。
頑張っていきたいと思います!
主人公キャスト
・沢田 奈津
沢田綱吉の姉で、現在行方不明。
あることをきっかけにして家を飛び出した。
容姿:金色の髪にオレンジ色の瞳。言うならばジョット似。
武器:グローブ・マント。
属性:夜空
所属:ボンゴレファミリー。
年齢:不明
身長・体重:ツナと同じくらい
・目次 《ヴァリアー編》
プロローグ
第一話 《謎》
第二話 《正体》
第三話 《使命》
第四話 《拒絶》
第五話 《驚愕》
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- Re: 拒絶・孤独の守護者—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/04/25 12:18
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第一話 《謎》
暗い、夜の並盛中学。
現在午後11時五十五分。
そこで、ボンゴレファミリー夜空の守護者戦が始まろうとしていた。
「誰なんだよ、夜空の守護者って!」
沢田綱吉の声が響いた。
彼は次期ボンゴレ10代目であり、大空戦を勝ち抜いた少年である。
大空戦の後に急に決まった夜空戦。
沢田綱吉側は、守護者が誰なのか知らない。
「拙者も知らないです・・・」
「俺もしらねぇぞ。」
最強の赤ん坊でさえ、守護者が誰なのか不明。
それは、れっきとした驚愕である。
「・・・では、午後12時に沢田綱吉側の守護者が来ない場合、ヴァリアー側の不戦勝となります。」
「そんなぁ!」
「チッ・・・誰なんだ一体夜空の守護者って言うのは!」
そう叫んだのは嵐の守護者、獄寺隼人である。
「そんなあせんなって。」
雨の守護者、山本武は能天気に笑う。
—ブァッ
「風・・・?」
—バサッ
黒いマントの少女が、舞い降りた。
黒い少女は前を向き、ずっと、何かを見ていた。
前——ヴァリアー側の観戦席である。
「——では、沢田綱吉側の夜空の守護者が着ましたので、参加を認めます。」
「誰・・・?」
「しらねー奴だな」
「拙者もサッパリ・・・」
黒い少女はヴァリアー側の守護者を見つめたまま、微動だに動かなかった。
するとチェルベッロ機関が、
「では、夜空の守護者戦、開始です」
幕を切って落とした。
- Re: 拒絶・孤独の守護者—REBORN— ( No.3 )
- 日時: 2010/04/25 14:25
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第二話 《正体》
夜空戦が始まった。
ヴァリアー側は大人しく全員見ているが。
一人だけ、その場ではそわそわしていた。
ヴァリアーのボス、ザンザスだった。
「・・・誰なんだろう、」
そう、先ほど、自分の側に付いた夜空の守護者。
黒いマントとフードで顔が良く見えない。
首からは夜空のハーフリングとして金色に近い色合いのリングが下がっていた。
黒いクリスタルに金色の紋章。
確かに、夜空らしいと思った。
————ゼルデ視点(ヴァリアー側夜空)
目の前にイキナリ女らしい奴が現れた。
黒いフードに黒いマントで全く顔が見えない。
夜空戦が開始されて、10分はたつが・・・俺たちは一歩も足を踏み出さない。
動かない。
「おい、」
俺は女に声をかけた。
「お前・・・いい加減素顔見せろよ」
すると女は何も言わず、ジッと、俺を見ていた。
俺は走る。
目標は女の首!
「!?」
「・・・」
手首を掴まれた。
ナイフが零れ落ちる。
「なっ・・・」
完璧に当たったはずだ。
なのに何故避けられている?
コイツ・・・何者だ?
「お前・・・何者何だよ!」
俺はナイフを使い、フードを裂いた。
黒いフードが落ちる。
「なっ・・・!?」
金色の髪、オレンジ色の瞳。
知っている・・・こいつは・・・!
「黄金の、大空・・・!」
————
「姉ちゃん・・・!?」
「姉ちゃん!?」
全員が俺の顔を見た。
何で姉ちゃんがいるんだよ・・・だって姉ちゃんは、俺が・・・!
「うァァァアアアアア!」
頭痛が激しくなる。
記憶が混ざる。判らない判らないワカラナイ?
ナニガ、ワカラナイ?
「ツナ、しっかりしやがれ」
「グフッ!?」
リボーンのけりが頬に当たった。
痛い・・・。
「何すんだよ!」
「おい、アイツ・・・お前の知り合いか?」
「だから・・・姉ちゃんだよ・・・沢田、奈津。俺の姉ちゃんだ。」
「・・・お前の姉ちゃんは6年前に死んだんじゃなかったのか?」
「そうだよ。なのに、何で・・・」
モニターを見れば、姉ちゃんは無表情で相手を見ていた。
————
「・・・」
「黄金の大空・・・!何でお前が・・・」
「・・・——今更、」
口を開き、淡々と話し始める。
「今更、戻ってくるつもりなんか無かったさ。《俺》だって、もう戻ってくるつもりなんかこれっぽっちも無かった。だが——」
リングを持ち上げ、笑わずに彼女は言う。
「夜空の守護者になる以上、戻らなければいけなかった。」
「———!」
目を閉じ、ゆっくりと目を開けた。
「俺は、もう戻らないつもりだったんだ。」
—綱吉、お前にも、会うつもりは無かった。
「・・・——そうか。なら、俺も全力で生かせて貰う!」
本当は、こんなつもりじゃなかったのにな。
お前とも、戦うつもりは無かった。
- Re: 拒絶・孤独の守護者—REBORN— ( No.4 )
- 日時: 2010/04/25 14:43
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第三話 《使命》
ゼウスは走り出した。
それを交わす奈津。
モニター越しで見れば迫力がありすぎた。
「奈津・・・」
「10代目」
そこに、獄寺君が話しかけた。
「あの方は・・・」
「黄金の大空」
—カァァァァァ・・・
「「!」」
「おしゃぶりが・・・光って・・・?」
「彼女は、黄金の大空といわれる最強の殺し屋です」
声のした後ろを全員が振り返った。
そこに居たのは、黒いおしゃぶりを持つ——。
「彼方は・・・?」
「私は、夜空のアルコバレーノ、アルカです」
幼い姿の、少女だった。
————
ガキキキキキンッ
ナイフとナイフのぶつかる音が校内に響く。
「ッ・・・流石、黄金の大空・・・」
「その名で呼ぶな」
ガッ
「ッ・・・!」
「お前は、夜空の使命を知っているか?」
いきなり奈津はそういった。
ゼウスは首をかしげた。
「知らないのは当たり前だ。夜空の守護者は、初代以来だからな。——夜空の使命は、」
そこで、息を切り、再び口を開いた。
「夜空の使命は、《孤独となり、全てを拒絶し全てを支配する、影の大空》」
手袋を、奈津は嵌めた。
「始めるぞ・・・」
目を閉じ、何かを呟いた。
—ボァッ
「!?」
「・・・行くぞ」
————
「ハイパー化!?」
「それより・・・夜空のアルコバレーノなんて聞いたことねェゾ。お前は何者だ」
「先ほど言ったとおりです。私は夜空のアルコバレーノ。大空の、《影》です。」
黒いおしゃぶりを持つ少女は答える。
「今まで、リングの保有者が見つからなかった為、身を隠していたまで。ですから、あなた方が知らないのも無理ありません」
「・・・そういうことか・・・」
リボーンは銃を下げた。
山本が少女に近づき、
「俺、山本武な!宜しくな」
「ハイ」
笑わずに少女は手を握った。
————
「それが、使命なのか・・・」
「そうだ」
奈津は炎を灯し、答えた。
「漆黒の、炎・・・」
「夜空の炎とも言うな」
—ボァァァ・・・
黒い、暗い、孤独な炎。
大空とはかけ離れた、闇色の炎。
あまりにも悲しすぎる炎だった。
「だが——」
—ガチャンッ
「これで、終わりだ」
ドギュゥゥンッ
—ドガァァァァァァンッ
ゼウスの手には、
ザンザスと同じ、7代目が使った拳銃が握られていた。
- Re: 拒絶・孤独の守護者—REBORN— ( No.5 )
- 日時: 2010/04/25 15:00
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第四話 《拒絶》
—ドガァァァァァァンッ
炎が弾けた。
「奈津!?」
「ザンザスと同じ拳銃か・・・」
「奈津・・・」
「大丈夫です」
その声の犯人は、アルカだった。
「奈津はアレくらいで負けません」
————
「クク・・・コレで終わりだな、黄金も・・・」
目の前の状況を笑うゼウス。
手には二丁の拳銃が握られていた。
七代目が使用したといわれる武器である。
「・・・!?」
「まだだ」
—ボァァァァァァッ
炎を纏った奈津が、攻撃された中心に立っていた。
「な・・・!?」
「お前、《昔》からそうだった・・・手を抜きすぎだ。」
「ッ・・・!」
ゼウスは再び拳銃を奈津に向けた。
そして、放つ。
「効かないと言っている」
—バシィィンッ
「!跳ね返された・・・!?」
炎が奈津に届く前に、炎が弾かれていた。
良く見れば、奈津の周りには、黒い炎があった。
「炎・・・!?」
「《拒絶》」
凛とした声で言う。
「全てを拒絶する。今から、お前さえも拒絶しよう。」
「!?」
—ドギュゥンッ
いくら、炎を銃で放ったとしても。
奈津に弾き返される。
《拒絶》される。
「何でだよ・・・!何で、何でお前は俺からも拒絶するんだ!」
「・・・」
奈津は、黙ったまま。
炎を、一気に燃え上がらせた。
「行くぞ・・・」
声を、《拒絶》した。
「ククク・・・」
ピタリと。
奈津は停止した。
「アハハハハハハハハハハ!」
ゼウスは、ただ、笑った。
全てに対し、全てに笑った。
「お前は、昔からそうだった!孤独になって、拒絶し、全てを支配した!」
その言葉を。
拒絶するかのように、奈津は感情を揺らがせた。
「お前は、本当に————」
「黙れ」
そこで、ゼウスの言葉は拒絶された。
誰が見ても判る、奈津の怒りだった。
「———ッ!」
「ゼウス。」
低い声で、《彼》は言った。
「お前を、許さない」
- Re: 拒絶・孤独の守護者—REBORN— ( No.6 )
- 日時: 2010/04/25 15:16
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第五話 《驚愕》
鋭い声でゼウスは止まった。
「・・・——!」
「ククッ・・・」
今度は奈津が笑う。
可笑しく。
だが、その笑いは——。
「ハハハハハハハハ」
冷笑だった。
冷たい笑み。
感情などこもっていないかのような、冷たい笑みだった。
「昔から、ねぇ・・・そうだな。お前とは、3年間の付き合いだったからな・・・」
奈津は静かに、笑いを止めて言う。
「昔から。お前は孤独だった。」
「!」
全てを見極めたような笑み。
奈津は完全に笑いを止めて、真っ直ぐゼウスを見た。
「・・・ッその、全てわかってるような目がいやだったんだよ・・・!」
ギュウ、と、拳銃を握る力が強くなる。
そして、吐き出した。
「お前は!何時も何時も知ったような口をしていた!だから嫌いだったんだよバカボス!」
————
「ボ、ス・・・?」
観覧席の全員が唖然とした。
ゼウスの言葉に。
奈津の、反応に。
「ボスって・・・どういう「彼女は」」
アルカが答える。
「彼女は、スカイファミリーというボスです」
「スカイファミリー?」
リボーンまでもが判らないような顔をしていた。
「・・・スカイ・・・何処かで聞いたことがあるぞ・・・・・・まさか・・・!」
「そう、スカイファミリーは」
そこで、全員が驚愕した。
「ボンゴレ以上に強い、謎多きマフィアです」
————
「お前を、殺してやる!」
奈津は、そんなゼウスを見て。
始めて悲しそうな表情をした。
「・・・そうか」
スッと。
奈津はある構えを取った。
「その、構えは・・・」
「知ってるだろう?この技は。」
炎が一気に燃え上がる。
そして。
「零地点突破・初代エディション」
「!グ、ァァァァァァッァァァァァァ!」
ゼウスが凍りに飲み込まれる。
漆黒の氷に。
全てを支配するような氷に。
「・・・お前と、本当はずっと———。」
その言葉に、
ゼウスは、驚愕の表情を浮かべ、涙を流した。
「———では、夜空のリングを奈津様が受け取りましたので、次期夜空の守護者は——
奈津様の勝利です」
全てが、終わった。
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