二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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黒い彼方は大嫌いです—REBORN—
日時: 2010/05/27 16:06
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!

今回は何か、もー不可思議物語です←何だソレ
ツナがすっごい黒くてすれてます。
たまにツンデれ?みたいな形になったり・・・。
主人公は人を見透かす力に長けていてほとんどの真意を掴みます。
頑張っていきます!





・目次
第零話
第一話 見透かす少女
第二話
第三話
第四話

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Re: 黒い彼方は大嫌いです—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/05/27 15:48
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


「真実が見抜けない者はほんとう愚か者」

クスクスッと彼は笑う。

「ね、そうでしょ、探偵さん」

私に彼は言う。
私は笑わず、彼の眼を見て言う。

「・・・真実が真実で無い事だってある。嘘が真実だと言う事もあるんだ」

「何、ソレ」
「・・・お前には一生判らないだろうよ」
私はそれだけ言うと、部屋を出た。


残った犯人は笑うだけ。

悲しげに偽りの笑顔を笑うだけ。

Re: 黒い彼方は大嫌いです—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/05/27 16:06
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 見透かす少女


「・・・」

私は窓際の席で溜息を吐く。
理由は簡単だった。

隣の席の少年。

その少年は同い年で、茶色い癖毛の少年。
女好きで女にモテルって言う最低な性格。
私こと、六条空はこの世界で一番嫌いな人間だ。
偽善のような笑顔を張り続けているからだ。

私の肩書きは《名探偵》だった。

普通の人間よりも・・・ボンゴレよりも見透かす力に長けているからだそうだ。

「・・・」
「おはよう、空ちゃん」
「・・・」
話しかけられても頑固無視。
大嫌いな相手に誰が挨拶なんかするか。

「・・・酷い世界だよなぁ・・・」

私はそれだけ呟いて、空を見上げた。



「・・・」

邪魔だった。
アイツは俺の全てを見透かし、笑顔が偽善だと言い放った。
下手をすれば・・・俺の演技が他のやつらにバレル。

ある日、俺はアイツを屋上へ呼んだ。

襲おうとしたけど、あいつは俺の眼を離さなかった。
声をあげる事さえ、笑うことさえ、泣く事さえ。
しなかった。
コレが人間のする表情かと思うと、ゾクッとした。
怖いのではなく、恐れた。
アイツの側に居れば何かが壊れそうになったからだ。
アイツは俺に何度大嫌いだと言っただろう。

アイツは自らの事を『探偵』といい、

アイツは俺の事を『犯人』と呼ぶ。

俺だって、あいつが大嫌いだ。
俺は踵を返し、屋上へ向かった。


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