二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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濁った空に僕は嘘をつく—REBORN×戯言—
日時: 2010/07/05 16:50
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

クリック有難うございます!


—代償。

—潤さんのバカ!

急に人類最強こと哀川潤に転校された主人公、零崎黒識こと《無害 零》。
ギャグとか切なかったりとか。






・目次
—登場人物紹介—
第零話 —序章— 《無害 零》
第一話 —青色サヴァン— 《玖渚友》
第二話
第三話
第四話
第五話

Page:1



Re: 濁った空に僕は嘘をつく—REBORN×戯言— ( No.1 )
日時: 2010/07/05 15:27
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

—登場人物紹介—

・(本)無害 零(むがい ぜろ)
(零)零崎 黒識
零崎一賊末っ子で、性別不詳・年齢不詳の殺人鬼。
本主人公でもありぺリルポイントの弟子でもあったらしい。
実は転生者で、REBORNの世界と合併している事に不振を抱いている。
無為式で、何処か戯言使いいーちゃんと同じ雰囲気を持っている。

容姿:黒髪。長いので三つ編みにして一つに降ろしている。眼は漆黒。

武器:体中に仕込んだナイフ&銃器、及び得物の《人類最高》と言われる巨大&凶悪な剣。

属性:大空&夜空

二つ名:《人類最高》人類で最も最高位の存在でどんな相手にも認められる存在。

他異名:《暗闇視界》ブラックアウト。哀川潤に付けられた異名で大体はこの名で通っている。
付けられた理由は、黒い服を身にまとい殺人行動を行うから、だそうで。
また、《深夜閉鎖》シャットダウンと言う異名も持っていて、こちらは零崎一賊がつけた。

また、例外で戯言遣いや狐面の男は、《欠落製品》、また《戯言遣いの弟子》と呼んでいる。

・サンボイ
『滑稽で酷刑だな』
『実際孤独と孤立は違うと思うよ僕は』

Re: 濁った空に僕は嘘をつく—REBORN×戯言— ( No.2 )
日時: 2010/07/05 15:47
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第零話 —序章—


交通事故にあい、死んだ僕は。


—殺人鬼に生まれ変わった。


否、殺人鬼に《成った》のは、多分、六歳ごろだけれど。

無害 零という、出来のいい名前の少女として、前世の記憶を持ちながらに生まれた。

初めての殺人は——・・・父親の殺人、だった。

勿論、殺すつもりなんて無い。

だが、《思い余って》殺してしまった以上、なんとも出来なかった。

それ以来、僕は殺人鬼一賊——・・・。

前世で小説となっていた、戯言シリーズの零崎一賊の一員となった。

だけども。

僕は一賊とは余り馴れなく、ある決意を持って一族から離れた。


理由は——・・・変わって、しまうから。


原作が崩れてしまうから。

それに、僕は平和に過ごしたい・・・ってのもあったけども。

だけども、——・・・。


京都で、戯言遣いの少年と出会ってしまった。



青色サヴァンとも赤色とも橙色とも。

最悪とも戯言殺しにも。

出会ってしまった。

関わってしまった。

存在してしまった。

物語に参加してしまった。

加入してしまった。

邂逅してしまった。



邂逅、してしまう。



《無為式》がある以上、どうにも成らない事実であった。

ありえない邂逅もあった。

本来、あっては成らない存在とも邂逅してしまった。

ありえない、存在とも。

頭に浮かぶのは、《パラレル・ワールド》。

僕はある一つの中学に通う事に成る。


そこで——彼らと出会うなんて。


「実に滑稽だよ」と、僕は言うだけだった。

Re: 濁った空に僕は嘘をつく—REBORN×戯言— ( No.3 )
日時: 2010/07/05 16:08
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

2、


放課後の教室には誰も居ない。

そこで偶然、少年は殺人鬼と出会った。

「沢田君。僕は平和を望んでいるんだ」

急にそんな声がして、少年は彼女・・・いや、彼・・・人物を見た。

「だから、近づかないで」


—ファーストコンタクト、だった。





転校生・無害 零は確かに普通で、異端な存在だった。

黒板の前に立った無害零は、虚空を見つめるように立っていた。

「京都から来ました。無害 零です、宜しく御願いします」

普通の人物だった。

だけど、それは滑稽な事で。

表上の事で。

誰もが、彼女を——彼を、認識せずに、理解せずにそう感想を述べていた。


沢田綱吉は、横目で彼女(表上)を見る。

ブックカバーの付いた本を見ながら、席に座る彼女。

何とも無い、普通の風景だ。

行動だ。



だけどそんなある日。

彼女は声を唐突に言葉を投げかけた。

(あの言葉の意味って何なんだよ・・・)

すると、彼女は声をかけてくる。

「沢田君」

「え、あ、えっと、何?」

思わずドモってしまう。

彼女は漆黒の、底が見えない黒い罪深き瞳を俺に向けていた。

「この前の言葉——・・・気にしなくていいよ。只の独り言の様な物だから」

「あ、そ、そうなんだ・・・」

彼女はそう言ってまた、本に眼を通し始める。

本のカバーを除いてみた。

「その本って・・・」

「あぁ、これ?友人に貸してもらった本なんだけどね・・・。結構、面白いんだ」

「・・・」

難しそうな本を面白いと言ってのける彼女は、凄かったと思う。

だけど、それ以上に。



—俺の何かが、ざわついた。



「(あれ・・・?)」

俺は首をかしげる。

無害零は、席を立ち教室を出て行った。

違和感の様な物を感じながら、俺は放課後の教室を後にする。



—邂逅、する二つの世界。

—出会う、二つの世界。

—二重世界《ダブルフリック》は、交わる事を考えていたのだろうか。

—空前絶後の占い師は——・・・予想して、居たのだろうか。

—混沌する、世界の最悪の奇跡。


『さぁ、始まりますよ』


誰かが、そういった。

Re: 濁った空に僕は嘘をつく—REBORN×戯言— ( No.4 )
日時: 2010/07/05 16:49
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第一話 —青色サヴァン—


京都のとあるマンションで一人の青色の少女はキーボードを叩くように操作していた。

一つのキーボードで、10個のパソコンを。
天才で純血で純粋で天然で青色なサヴァンの少女は。
パソコンの画面を見ながら、操作しながら笑う。

「うにー・・・にしても、歴代のボスよりも穏健派な所を見ると、害はなさそうだね・・・なら、いいんだけど」

—もしも、《人類最高》に手を出すならば——・・・。

スッと、少女の眼が青から蒼に・・・より澄んだ色に変わる。

「もしも、《私》の零ちゃんに手ェー出したら、許さないしね」

青色サヴァンは、
そう言ってフフッと笑った。

《戯言遣い》の少年と似た、《彼女》《彼》を傷つける事は、青色サヴァンは許さない。

地球をも破戒しようとするだろう。
完膚なきまでに壊そうとするだろう。
すると携帯が成り始めた。
少女は携帯を取る。

「もしもーし?」

《友?少し頼みごとがあるんだけど・・・》





《零ちゃん!?》
「あー、うん」

僕は、帰り道と成る公園で携帯で電話をしていた。

あの、青色サヴァンに。
あの、純粋無垢な少女に。

《うん?要件って何?》

「あぁ、えっとね。僕、ある裏社会の組織に関わっちまってね・・・面倒な事になる前に、個人情報をブロックして欲しいんだ」

《その事ならもうしてるよ!》

流石というべきか・・・。
僕の転校して来た学校まで、調べたらしい。
だけどそれって若干犯罪にならないか?

・・・サイバーテロリストに犯罪もクソも無いか・・・。

「有難う」

《うん!・・・でもね、零ちゃん》

電話越しでもわかる、玖渚の変異。
僕はつばを飲んだ。

《『私』は零ちゃんが傷つくのだけは絶えられない。きっと壊れて狂って発狂しちゃうよ。だからね零ちゃん。玖渚から・・・『私』から、離れないでね》

「・・・判ったよ」

僕は苦しくなる呼吸を、整える。

僕は《戯言使い》の様に、友を壊した。

完膚なきまでに崩壊させた。

だから僕も、《戯言使い》の様に、友と存在しなければならないだろう。

友は、戻ったようで電話越しに明るい声を発していた。

《じゃーね!また会おうゼロちゃん!》
「うん、じゃあね」

ブチッと切断された電話。

僕は携帯電話を、閉じる。

「・・・青色サヴァン、か・・・」

「ねぇ、零ちゃん、ご飯食べよう?」

僕は屋上に座る二人の影を見る。
一人は笹川京子・・・笹川良平の妹と。
黒川花・・・。
僕もイスに座って、食事となる弁当を口に運び始めた。
「ねぇ・・・あれって・・・」
「・・・無視しなよ・・・」
「・・・」
僕は視線を、違和感のあるところへ向けた。

そこには、一人の少女が苛められていた。

正確には、殴られている。

それでも尚、誰も助けない。

・・・双識の言うように言えば、失格、だ。
「・・・」

僕は、記憶力の弱い頭をフル回転して名前を搾り出した。

「・・・あぁ、そうだ、」


花沢カノン。

イタリアに住んでいた帰国子女だった。


僕は、残りの弁当を口に運んだ。


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