二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 猫と犬 【黒執事】
- 日時: 2010/10/23 12:00
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
▼えー、何度も何度も連載しては挫折するアリスでございます。
黒執事はキャラが濃く、大変だろうと思いますが頑張りたいので応援よろしくお願いします。
因みに黒執事Ⅱではなく、黒執事ですのでそこの所よろしくお願いします。
○オリキャラがメイン
○アリスが嫌いだったりする
○黒執事を知らない
○荒らし、又は宣伝
以上が当てはまる方は今の内にUターンおすすめします。
▼オリキャラ
>>004
。○●本編●○ 。
00匹 >>001
01匹 >>005
02匹 >>006
。○◎お客様◎○ 。
風様・夢樹様・白兎様
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- Re: 猫と犬 【黒執事】 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/31 20:29
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
01匹 その執事、過保護
茶色く、美しい長い髪は風に靡いた。
それを少女は片手で押さえ、辺りを見渡した。
すぐ隣にはこれまた驚く程の絶世の美女。
「グレイ。風が出てきたわ」
「そうで御座いますか。なら、すぐに屋敷に入りましょう」
「…そうね♪」
少女は座っていた椅子から下りると、女性の手を借りながら家へと歩いて入って行く。
「あぁ、もう…グレイ。貴方手がヌルヌルだわ」
「お嬢様もですよ。さぁ、早くバスルームに急ぎましょう」
そんな小言を呟きながら、二人は屋敷へと入る。
残された庭園には、深紅の赤い赤い薔薇と共に———数々の死体が残されていた。
———————————
金色の瞳。
身長はわずか150cm程。
全身黒を基調としたデザインのドレスは、金色の瞳と茶色い髪によく映える。
「シエル・ファントムハイヴとの連絡が取れましたよ、お嬢様。昼からなら面会出来るそうです」
「もう、シエルったら仕事の話になると途端に真面目ね?嫌になるわ…」
少女———否、アリスは頬を膨らませた。
女性———否、グレイはその顔を見てニコニコと微笑んだ。
「本当に、お嬢様はシエル様が好きなのですね」
「えぇ!!肉親としては一番好きよ!!だってシエルお菓子くれるし、何だかんだ言って優しいもの♪」
一瞬グレイはシエルが優しい所を想像して、吐きそうになった。
アリスはシエルを思い出しているのか、うっとりと近くにあった子供の頃シエルと、撮った写真を見つめた。
グレイはアリスのその様な所を見て———。
「一応お嬢様にも感情は残っているのではないですか?」
瞬間、静寂。
アリスの表情が猟奇的な顔に変わり、グレイはにこりと微笑んだ。
グレイは90度体を折り曲げて頭を下げた。
「大変申し訳ありません。まさかそこまで気にしているとは夢にも思いませんでした」
「良いわ。もう済んだことだもの。今後その話をしないで。無論シエルの前でそんな話は駄目よ。シエルも…気にしてくれてるんだから…」
そう言ったアリスの表情は少し悲しげだった。
———————————
一方所変わってファントムハイヴ家では。
「今日はアリス様がいらっしゃります。私が一人でしますので、貴方達は静かに大人しくしていて下さい。田中さんはいつも通りで結構です。私は坊っちゃまを起こさなくてはいけませんので、くれぐれも、くれぐれも何もしないように」
「「「(二回言った)はーい」」」
「(信じられませんが)さぁ、皆さん庭園で木のカッティングでもして来て下さい」
メイリン達が慌ただしく庭園に出ていったことを確認し、セバスチャンは行動を開始した。
まずはお菓子好きの、アリスの為の大きなケーキ。
焼いている間にすること全てを済ませ、セバスチャンはほっと安堵の息を漏らした。
かろうじていつもの邪魔者がいなかったおかげで、いつもより早く全てが終わった。
セバスチャンは静か過ぎることに少々おかしく思い、庭園への扉を開き、外を見た。
「貴方達…大人しくしていなさいと言ったでしょう!!!!!!!!」
視界には何が起こったのやら、全ての木が折れていたり、焦げていたり。
とにかく、酷かったのであった。
- Re: 猫と犬 【黒執事】 ( No.6 )
- 日時: 2010/07/31 20:58
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
02匹 その執事、爽快
———————————
ドレスの上にコートを羽織り、日傘を片手に持ち準備万端。
既に呼んでいた馬車に乗り、アリスとグレイは屋敷から出た。
「グレイ…この馬車遅いわ。急がせて頂戴。早くシエルに会いたいのよ」
「イエス・マイロード」
グレイは颯爽と扉から外に出ると、馬車を動かしている人の隣に座った。
「うわぁ!?」
「お嬢様がお待ちかねです。悪いのですが、急がせて貰いますよ」
にっこりと微笑むと、グレイは呆然としている操縦士から鞭を奪い取る。
そして鞭を馬に当て、速度を上げた。
腰を抜かす操縦士。
中でシエルに会えないかと幸せに浸るアリス。
馬を急がせるグレイ———。
その光景は、周りから見ても不思議なものだったらしい。
暫くして、操縦士を含めた三人はファントムハイヴ家の屋敷前に着いた。
「本当にシエルにピッタリな威厳と風格のある建物よね…♪」
「お嬢様、行きましょうか」
グレイはアリスに手を差し伸べる。
それをアリスはありがとう、と呟くと手に取った。
屋敷の扉が開き、中からシエルが現れた。
アリスはドレスの裾を持ち上げ、シエルの元へと走り出した。
シエルは困った様に眉間に皺を寄せながらも、駆けて来るアリスを見つめていた。
アリスはシエルに飛び付く様に抱き付いた。
「アリスッ!!お前また…ッ!!」
「もう…一応私シエルより、年上なのよ?その話し方はないわよ?それに今回此処に来たのにも、理由があるんだから♪」
少々迷惑そうにシエルは、溜め息を漏らした。
アリスはそんなシエルを見てから、一通の手紙を何処からか取り出した。
シエルはその手紙を見て、真剣な眼差しになる。
「まぁ良いでしょう、“御姉様”。僕も貴女に聞きたいことが幾つかある」
「くす…本当に仕事以外では、私に一切話してくれないのね。昔はもっと、私に信頼抱いてくれてたのにね」
「…入りましょう。風が出て来た」
アリスとシエル、そしてグレイは屋敷に静かに入った。
「とりあえず部屋にでも入らないと、落ち着かない。セバスチャン。御姉様達を僕の部屋にお連れしろ」
「イエス・マイロード。アリス様、坊っちゃまの部屋は此方で御座います」
セバスチャンに誘導され、広い屋敷を見渡しながらアリスとグレイはシエルの前から去る。
シエルは一人悲しげな顔をして呟いた。
「“あんなこと”があっても…アリスの僕への態度は、変わらないんだな…」
———————————
シエルの部屋に案内されたアリスは、グレイとセバスチャンを部屋から出した。
無論、それはすぐに来るであろうシエルとの話の為だ。
ガチャッ———
扉が開き、シエルが入って来た。
「すまない、探し物があってな」
「ううん、良いのよ。分かってるわよね?私が此処に来た理由———“猫”として来た理由ぐらい…」
「お前とは長い付き合いだ。もう一応性格ぐらいは、分かってるつもりだが」
アリスはクスリと微笑み、机の上に座る。
アリスは懐から“あるもの”を出した。
それは、女王から渡された手紙。
それを意味するは、女王がまた“憂いを晴らして貰いたい”ということだ。
「貴方にも渡されてるこの手紙…女王はどうやらまた、貴方と私をお呼びの様ね?」
「もう既に調べ始めている。先日ロンドンで起こった、大火事についてだ。いつもお前は面倒臭がって、仕事をしないからな」
先日ロンドンを恐怖のどん底に陥れた、大火事。
犯人が自首し、捕まえられたのだが謎めいた言葉を残し、犯人は逃走したのだ。
謎に包まれた、挑発的な一言だけを残し———。
『“猫”にも“犬”にも俺は捕まえられない…俺は、ある方に守られているからな…』
- Re: 猫と犬 【黒執事】 ( No.7 )
- 日時: 2010/08/31 09:36
- 名前: 夢樹 ◆1UoPRn3li6 (ID: /005aVGb)
上げ
- Re: 猫と犬 【黒執事】 ( No.8 )
- 日時: 2010/08/31 17:35
- 名前: 白兎 ◆cH/ykurXu. (ID: 7jEq.0Qb)
- 参照: 貴方も、私も———雪のように消えるんだ。
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な、なんですかこの神小説は……←
もしかしたら、過去にお会いしたことがあるかもしれません…←
黒執事大好きなので、更新楽しみにしてます♪
- Re: 猫と犬 【黒執事】 ( No.9 )
- 日時: 2010/10/23 11:58
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
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