二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ワタシとアナタとパラレルワールド
日時: 2010/07/26 18:23
名前: 藍流 ◆37U9eTaHz2 (ID: 35AN48Qe)
参照: gdgdですが読んであげて下さい!!

※これはRe!の小説です。
そのような小説に不快感を抱く方は
えつらんすることをおススメできません。

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Re: ワタシとアナタとパラレルワールド ( No.2 )
日時: 2010/07/26 18:36
名前: 藍流 ◆37U9eTaHz2 (ID: 35AN48Qe)
参照: gdgdですが読んであげて下さい!!

〜第1話〜

「助けてえぇッ!!」
非力な私は声を嗄らして叫んだ。
そして震えが止まらない足を無理に動かし
続けた。
怖い…恐い……
「誰かぁああぁぁぁあぁ!!!」
そう叫んだ直後、銃声が耳に入る。
自分の身体に負傷はないが思わず
倒れこんでしまう。
「ハァ…ハァ……」
肩で息をしながら立ち上がろうとすると
いつの間にか私の前に立ちはだかっていた
男が私の額に銃口を向けている。
「……ッ」
恐怖のあまり声すら出なかった。
「お前が我らバールスファミリーに協力すると
誓えばお前は一生楽に暮らせるぞ」
男は低い声で私に言う。
今日だけで5回も聞いた台詞。
「い…嫌ッ」
小さく私が答えると男は苛立ったように
舌打ちをして銃を強く握りしめる。
俯いて目を伏せた私にもう
助かる術などない。
ただただ恐怖が身体を纏う。
「ねぇねぇ、君何してんの??」
この状況に明らかにふさわしくない
台詞と若い男のふざけたような声。
思わず顔を上げるとさっきまで
私に銃口を突き付けていた男の
姿が目の前から消えていた。
かわりに真っ白なボサボサの
髪をした男が私の目の前に立っていた。

Re: ワタシとアナタとパラレルワールド ( No.3 )
日時: 2010/07/26 18:46
名前: 藍流 ◆37U9eTaHz2 (ID: 35AN48Qe)
参照: gdgdですが読んであげて下さい!!

〜第2話〜

「こんにちは♪えっと…名前は??」
男はニッコリと笑い掛け私に尋ねた。
「ぁ…え??」
驚きとさっきまでこびり付いていた恐怖で
口がうまく動かない。
「あぁ、ゴメンゴメン。人に何か聞くときは自分から…だよね。これでいっつも正チャンに怒られるんだ。
僕は百蘭って言うんだ。」
男のふぬけた態度に恐怖心な薄れ、なんとか返答する事が出来た。
「わ…私はル…琉已です。」
でもその声は自分で分かるくらい小さくそしてか細い。
ちゃんと伝わったか分からなくなり私は思わず目をそむける。
「そっか♪ルイちゃんって言うんだね。大丈夫??」
百蘭と名乗る男は私にそっと手を差し伸べた。
「あ…はい。ありがとうございます。」
周辺を目で探索してもさっきまでの
男はどこにもいない。
「あの…さっきの…男は??」
私が尋ねると百蘭は言った。
「話すと長いから、お茶でも飲もうよ♪」
普段なら絶対に断る誘い。
でも、何故か私は断れなかった。
百蘭と…アイツがなんとなく重なったからだ。
「はい。」
私は作り笑いを浮かべて返事をした。

Re: ワタシとアナタとパラレルワールド ( No.4 )
日時: 2010/07/26 21:07
名前: 藍流 ◆37U9eTaHz2 (ID: 35AN48Qe)
参照: gdgdですが読んであげて下さい!!

〜第3話〜<<前篇>>
「それでね、正チャンってば僕がマシマロを食べるのはね、マシマロが———…」
百蘭と会話を続けていると数ヶ月間無かった
笑みがこぼれる。
「それより…マシュマロじゃないんですか??マシマロ……??」
私が尋ねると百蘭は口にマシュマロを頬張りながら言った。
「ちがうんだよ♪マ・シ・マ・ロ!!」
無邪気な笑みが可愛らしい印象だ。
「百蘭さん、それで…さっきの男は??」
正直言うとさっさと本題だけ言って済ませたかった。
「あぁ、ごめんごめん。話がズレてたね。」
相変わらずの笑みを浮かべていると思っていたが
急に真剣な眼差しになる。

…すみません、短いですが終わりです

Re: ワタシとアナタとパラレルワールド ( No.5 )
日時: 2010/07/27 10:06
名前: 藍流 ◆37U9eTaHz2 (ID: 35AN48Qe)
参照: gdgdですが読んであげて下さい!!

〜第3話〜<<後篇>>

「パラレル…ワールド??」
聞き慣れない言葉に思わず首を傾げる。
「うん。それでね僕はひとつ、琉已チャンに協力してほしんだ♪」
優しい笑みを浮かべながら百蘭は話続ける。
「実はね、君の持っている能力を僕の管理しているファミリー、『ミルフィオーレ』で使って欲しいんだ」
心臓が高鳴る。
「やっぱり…その事……ですね。」
絶望感が身体を纏う。
「それを…貴方がたの為に…使う気は…ありません」
目を伏せ、そう返事をすると百蘭の優しい声が聞こえた。
「ううん。こっちこそごめんね、…零亜の情報提供しようと思ってたんだけど…無理なら、いいや。」
{零亜}そのキーワードが百蘭の口から出てくるとは
思っておらず、私は動揺を隠せなかった。
「な…んで……」
小さな声で呟くと百蘭は椅子から腰を離した。
「じゃあね、気をつけて」
可愛らしい笑顔のまま百蘭は私に背を向けた。
「待って!!協力するわ!!」
私は自分が出せるだけの大声を百蘭にぶつけた。

Re: ワタシとアナタとパラレルワールド ( No.6 )
日時: 2010/07/27 10:16
名前: 藍流 ◆37U9eTaHz2 (ID: 35AN48Qe)
参照: gdgdですが読んであげて下さい!!

〜第4話〜

百蘭は振り返った。
「そっか、ありがと♪」
私の頭に軽く手を置きそう言った百蘭は
どこか上機嫌なようだ。
『私はあくまで百蘭を利用するだけ』
そう、自分に言い聞かせる。
そうだ。決して百蘭に惹かれた訳ではない。
大丈夫…大丈夫……
小さく深呼吸をすると百蘭が口を開いた。
「さっそくで悪いんだけど、荷物をまとめて
ミルフィオーレの基地に来てほしいんだ。」
笑顔で言う百蘭に冷たく返事をする。
「荷物なんてないわ。」
…その一言にビックリしたような、おどけたような
表情をする百蘭。
「え??じゃあ、着替えとかは…??」
「カードに150億入ってるの。全部その場で買って使い終えたら捨ててるわ。」
…そうだ。荷物なんていらない。
とにかく私は…自分を守るんだ。
「そっか、それじゃあ行こう♪」
百蘭の言葉に私は小さくうなずいた。


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