二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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〜Fleme of bonds〜—REBORN—
日時: 2010/08/05 21:53
名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)

あー、いきなり英語使ってスイマセン・・・。
ちなみに題名の英語、絆の炎って書いてます。
がんばってちょくちょく更新します。



・登場人物紹介
沢田綱吉  本主人公で、前世では未来で殺されている。新たな人生を送るために、二度とあんな世界にしないように動き出す。




——判らないんだ。



・進行状況(Bonds=絆)
—Bonds,00—
—Bonds,01— 無限世界
—Bonds,02— 懐かしさ

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Re: 〜Fleme of bonds〜—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/08/05 18:45
名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)

ゆっくりと、目を開いた。

視界がかすむ。

声を出してみる。


「あー」


・・・母音しか出なかった。

まるで、言葉は全て赤ん坊の様な。
「ツー君?おきたの?」
懐かしい声。
俺は頭を傾ける。
そこには、母さんが居た。

だけど、俺はかすかな超直感で感じていた。


(この、母さんは違う。此処は、違う世界、か?)


「ツナー起きたかー!」
父さんの声までして、俺はその声のした方向に顔を傾けた。
涙が溢れそうになって、感情が抑えきれなくなる。

(違う世界の父さんと母さんでも、それでも、いい)

俺は、抑えきれずにとうとう泣いてしまった。

「あらあら。どうしたの?」
「おぅ、そうだ。奈々、お前の腹の中から綱吉が生まれるとき同時にこんな物が摘出されたぞ」

そういって父さんが取り出したのは、一つの「 指輪 」だった。


皆が、俺宛にくれた物。


俺の為に——皆が。


「ぎゃぁぁぁぁ!」
「ど、どうした綱吉!」
「もしかして、その指輪がほしいんじゃないかしら?」
すると父さんが指輪に刻まれた文字を見て驚愕に顔を染めた。

それもそうだ、その指輪には、《ボンゴレⅩ世》と書かれているのだから。

すると父さんは指輪を俺に持たせた。
俺は安心して、微笑んだ。

「あら、ツー君が笑ったわ」
「本当だ、可愛いなぁ」

(父さん・・・この世界でも親ばか・・・)

俺はそう思いながらも、安心して睡魔に任せ、目を閉じた。

俺のもう一つの世界での人生。




(六道輪廻を、俺は回ってしまった)(思い出したのは、アイツ)

Re: 〜Fleme of bonds〜—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/08/05 19:08
名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)

世界は∞(無限)にある。



—Bonds,01— 無限世界


あれから二年。

俺は二歳になった。

呂律もしっかりし始め、視界も良くなった。

「かあしゃん!」
「なぁに、ツナ」

(でも、やっぱり呂律がしっかりしないのは・・・)

俺はそう思いながらも何とか言葉をつなぎとめる。
「おれね、おえかきしたいんだ!」
「じゃあ、スケッチブックをあげるわ。コレで書きなさい」
俺は手渡された色鉛筆と、スケッチブックを使って、絵を描く。
それは、幼児ではありえない絵だった。

絵の描き方は前世で——骸に習った。

(幻覚を習おうとして、幻覚は想像力ですって言われたからなぁ・・・)

「できた!」

俺が書いたのは、皆の絵。

凄く、うまくかけたと思う。
俺は自然と頬が吊りあがるのを感じた。
「ツッ君、おやつよー」
「はーい」
俺は、スケッチブックと色鉛筆をその場において、おやつを食べに走り出した。


—風で、スケッチブックが捲れる。


その最後のページには、初代が書かれていた。

その初代のページを俺は、見過ごす。





俺はおやつを食べ終わって、外に遊びに行った。

首からは、前世で貰った指輪。
俺はある草原で指輪を眺めていた。

「《ボンゴレⅩ世》・・・か」

俺はそう呟いて、少し笑った。
そして、指輪の内側を覗き込む。


「Tiamo・・・《愛してます》、か」


涙が溢れる。

感情が溢れて、抑えきれないほどに。

俺は、必死で抑えた。


「・・・皆、」


俺は、フッと笑った。

Re: 〜Fleme of bonds〜—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/08/05 19:31
名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)

綱吉が大事そうに持っているあの指輪。

あの指輪には、ボンゴレⅩ世と書かれていた。

この前その事をツナに聞けばツナは、何でも無い、と言っていた。
ツナのあの指輪は、奈々の中から摘出された物だった。
ツナはそれを大事そうに今でも管理している。
「・・・」
「どうした、家光」
九代目が心配そうに聞いてきた。
「いえ、ちょっと我が子の事を思い出しまして」
「そうか、そうだ、家光。今度、綱吉君に合わせてもらえんか?」

「いいですよ」

俺は、そう言った。





誰かが泣いていた。

俺の死を悲しんでいた。
俺はそんな涙を見て、微笑む。
誰かが俺の手を、ギュッと握り締める。
暖かいぬくもりが——伝わった。
俺の頬につめたい涙が落ちる。


霞んだ視界で、俺は目を少しだけ開けた。



「・・・」


また、夢。
刻まれた前世の記憶は一生無くならないだろう。
一生、そう、一生だ。

もう、あんな未来を作らないように。

俺が、導かなければいけないんだ。




(幼き日の覚悟)(まだ、小さい覚悟)

Re: 〜Fleme of bonds〜—REBORN— ( No.5 )
日時: 2010/08/05 21:52
名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)

—記憶の端で笑うキミ。



—Bonds,02— 懐かしさ


俺はボォッと幼稚園の椅子で待っていた。

本当は母さんが迎えに来るはずなんだけども、今日は何故か遅いらしく、俺は待たされている。
俺は幼稚園の窓から見える空を眺めた。


—十代目、おはようございます!

—ツナ、おはよー。

—ダメツナが、さっさとやりやがれ。


そんなそれぞれの笑顔を思い出して、俺は切なくなる。
ハァッと溜息を吐いて、椅子に座った。

「ねぇ、きみおかあさんは?」

「・・・?」

俺は声のする方向を見て、その声の主を確認した後、俺はその人物に抱きついた。

「ふぇっ・・・おれ、おれっ」

その人物は、未来の雲、雲雀さんだった。

幼いながらも立派なトンファーを構えていたが、今の俺はそんな物気にしない。
幼いひばりさんは、俺が抱きついた事により、驚いて後ろへ倒れそうになる。

「きみっ・・・何してるの」

「ひばり、さっ・・・」

涙が溢れて止まらない。
ぽろぽろ涙をこぼしながら、俺は雲雀さんにしがみ付いた。

「・・・はぁ・・・じじょうはいいよ」

すると雲雀さんが、俺の背中を摩ってくれた。
だんだん眠くなって——俺は、ゆっくり目を閉じた。


(懐かしい、雲雀さんの手)


俺は、ぎゅっと握る。





暇だった。

見回りに行くと一人の少年が寂しそうに窓の外を見ていた。

(ふぅん、そうしょくどうぶつ、だね)

僕は近づいて、咬み殺してやろうと思った。
だけど近づいていくと、少年のほうから抱きついてきた。
抱きつくと早々に泣いて、僕を何処にも行かないようにしているようだった。


(小動物・・・)


僕は、彼の背中を摩る。

すると気持ちよくなったのか、僕の手を握りながらコテッとひざの上に乗って、寝てしまった。

「・・・どうしよう」

「あ!ツッ君!」

(母親・・・?若い・・・)

母親らしい女は、「 ツッ君 」と呼ばれた少年と僕の顔を見ていた。

「あらあら。ごめんなさいね。でも、珍しいわ。この子、人見知りなのに」

そういうと、ツッ君といわれた少年をおぶった。
少年は、もぞっと動くと、

「やぁ・・・ひありさんと、いるぅ」

(・・・そういえばなんで僕の名前・・・)

「あの、その子の名前って何て・・・」
「沢田綱吉よ。よろしくしてやってね」

そういうと母親と沢田綱吉は、かえって行った。




(沢田、綱吉)(雲と、大空は出会った)

Re: 〜Fleme of bonds〜—REBORN— ( No.6 )
日時: 2010/08/06 07:36
名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)

目を覚ませば、家に居た。

「かぁさん?」
「ツッ君、起きたのね」
「ひばりさんは?」
「あぁ、あの子はさっきまで幼稚園に居たんだけど・・・いまはどうしてるかしら?」

(多分雲雀さんの事だ。幼稚園に残るつもりなんだろう)

俺はそう思いながら苦笑いをした。

(そういえば未来のとき、一度だけ獄寺君に強く言われて精神科に行った事があったっけ。それで出された結果が感情欠落障害)

本人は全く動じなかったけども。
俺は幾分驚いたか。


フフッと笑って、俺は目を閉じた。



(ならば俺が、)(感情くらい教えてあげないと)


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