二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 小さな本棚の中の本達 【REBORN】
- 日時: 2010/08/25 21:54
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
人間不信です!
この小説は短編集です。
ゆるゆる更新。(目次のキャラ名は追加していきます)
青文字をクリックしてページを開く事をお勧めします。
【目次】
《ボンゴレF》
・沢田綱吉
『君は俺に大切な事を教えてくれた。』(恋愛) >>1
『狂った愛情の先に見えたのは、純粋な愛』(狂愛→純愛) >>3
・山本武
『俺に新しく追加された夢』(恋愛) >>7
・獄寺隼人
・雲雀恭弥
『恋ってこんな物なんだ(ね)』(恋愛) >>2
・六道骸
『六道輪廻なんて、信じるからですよ』(悲愛) >>4
・笹川良平
・ランボ
《ミルフィオーレF》
・白蘭
・入江正一
・スパナ
《ヴァリアー》
《初代ボンゴレF》
・ボンゴレプリーモ(ジョット)
『大空の様な瞳と炎』 >>5
《シモンF》
・古里炎真
『僕はずっと前からキミの事が———』(悲恋) >>8 【NEW!】
《シリーズ物》(ツナツナ)
『迷っている敵対心』 >>6
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- Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/21 11:13
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
気が付けば何時も彼女の周りには、仲間達が集っていた。
俺には無い、優しさ。
何時も俺は暗い表情で学校に通っていた。
「・・・また、苛められる」
そう思うと学校が辛くて。
そんなある日の事だった。
何時もどおり、俺がイジメを受けていると、
「やめろよ。嫌がってるだろ?」
「何だよ、刹那。ソイツの味方するのかよ」
俺が震えていると、君は淡々としゃべりだした。
「悪い者って言うのはね、何時もそういって自分は悪くない、自分は悪くないって言い聞かせてるんだよ。今のお前達がそうだ。早く行けよ」
その言葉の意味も理解できない彼等はたじろいで、何処かへ行ってしまった。
彼女の目を見れば、凄く鋭い瞳をしていた。
「あ、あのッ・・・」
「大丈夫か?」
「あ、うんッ・・・ねぇ、君は・・・」
「あぁ、俺は壊崎刹那。それよりお前、沢田綱吉君だろ?」
「え、あうん。でも、何で——」
「お前の事、気になってたんだ。ずっと苛められてたから。ゴメンな。今まで助けてあげられなくて」
そういって君は俺の髪を撫でた。
優しくて、暖かい手。
自然と涙が溢れた。
「俺、刹那君みたいに明るくないし・・・優しくないからッ・・・」
「そんな事、無いよ。ツナは優しい」
「え・・・何で?」
「だって、ずっと苛められてるとき、その花をかばっていたでしょ?」
そういって俺の手の中にある、地面に咲いた一輪の花を指した。
「・・・」
「だから、ツナは優しい。だからきっとツナの前には友達が一杯できるよ」
「本当?」
「あぁ」
君はそう笑ってくれた。
あれから、もう三年も経ったね。
俺は中学二年生になるよ。
だけど、君は俺の事を忘れているね。
何時も、俺が通っても君は気付かない。
だから、俺は自分から話す事にしたんだ。
「ねぇ、壊崎さん」
「・・・君は隣のクラスの・・・」
『君は俺に大切な事を教えてくれた。』
(有難う)
- Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.2 )
- 日時: 2010/08/21 11:32
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「恭弥、何を見てるんだ?」
跳ね馬と屋上で戦っている最中、僕は屋上から1人の少女を見ていた。
跳ね馬が不思議そうに僕の見ている先を見た。
「・・・恭弥、もしかしてあの子が好き、ガハッ」
僕は跳ね馬を殴りつける。
「何すんだよ!」
「別に」
僕はソレだけを言うと屋上を後にした。
◆
「宿題が終わらないッ!」
「ハハッ頑張るのな」
「山本の裏切り者!」
私は山本が教室を出て行った後、カリカリと鉛筆を走らせた。
だけど一向に紙は減っていかない。
「・・・猫の手でも欲しい・・・」
「だったら僕が貸してあげようか?」
「あー有難うございます・・・って雲雀さん!?」
私が後ろを振り向くと、ソコには雲雀さんが何でもないように立っていた。
相変わらず無表情の彼に、私はあわてる。
「ねぇ、何処が判らないの?」
「へッ?・・・あ、ハイ。此処です」
「此処はね・・・」
何時の間にか、そんな事をしていると夕方になって行った。
「もう遅いでしょ?君の家まで送るよ」
「え、でも」
「君に拒否権なんてあると思ってるの?」
(思ってませんけど何か理不尽じゃありませんか!?)
私は諦めて、雲雀さんの後を突いていった。
「早く乗りなよ」
「・・・私、未成年です」
「いいから乗りな。僕と一緒なら捕まる事も無いから」
もう諦めた私は、雲雀さんの後ろに乗る。
バイクはカタナという物らしい。
最も私にはマニアックすぎて判らないけども。
(・・・アレ?)
気が付けば、心音が早くなっていた。
自分でも判るくらいに。
そして、気が付く。
『恋ってこんな物なんだ(ね)』
(お互い、気が付いた)
- Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.3 )
- 日時: 2010/08/21 11:46
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「誕生日おめでとう、刹那!」
「有難う、ツナ」
君は無邪気な笑顔で俺を見る。
だけど気が付けば君はそんな笑顔すら出来なくなってしまっていた。
何故って?
ソレは俺が壊したから。
君はその笑顔を皆に向ける。
その笑顔は俺だけの物なのに!
俺は君を閉じ込めた。
真っ赤な真っ赤な世界に閉じ込めた。
君は泣き叫んで、出してほしいと哀願したけども、その声でさえ愛しくて。
狂いそうなほど愛しくて。
君は泣かなくなった。
変わりに君は俺に対してだけに笑う。
悲しそうに辛そうに笑った。
「ツナ、誕生日おめでとう」
カレンダーなんて無いのに、君はそんな事を言った。
俺が何でわかったの、と聞くと壁を指差す。
夜が明けるにつれて、一つ一つ傷をつけていたらしい。
「ツナの誕生日は、今日だったよね」
「・・・」
「ねぇ、ツナ。 」
聞こえなかった。
俺はもう一度聞き返す。
だけど、聞こえなかった。
すると刹那が俺の手を握って、笑いかけた。
そして、もう一度言った。
「愛してるよ、ツナ」
『狂った愛情の先に見えたのは、純粋な愛』
(涙が頬を伝った)
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