二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】
- 日時: 2010/09/06 17:13
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
どうも人間不信です!
最近部活で忙しいんですが・・・。
がんばって書いていきたいと思います。
戯言シリーズとリボーンの合体小説です。
・キャラ紹介
終崎終夜 ツナと似た容姿を持つ少女。十四歳。
零崎夜識 誰かの零崎名。二つ名として有名なのは、『人類混濁』(モノクロ)。正体不明の零崎で、知っているのは零崎常識・寸鉄殺人—ぺリルポイント—くらいである。
沢田綱吉 サブ主人公。細かい設定は呼んでみてください!(オイィィィィ!)
(増えて行くと思います)
・オリジナル通り名
『人類混濁—モノクロ—』=名付け親は零崎一賊及び哀川潤。名づけ理由は人類で最も不透明な存在だから。
・目次
—Data,00— >>1
—Data,01— 終崎終夜 >>2-3
—Data,02— 転校生の邂逅 >>4-6
—Data,03— 鋭利な刃物 >>7-8
—Data,04— サイコロ >>9-10
【異世界トリップ編】(戯言キャラ出ませんかもです)
—Data,05— サイコロジー—心理学— >>11-12
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.8 )
- 日時: 2010/09/06 14:50
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「あ、起きたかい?」
「・・・お兄さん、誰?」
俺は目を開けて目の前にいる男に尋ねた。
男はフフッと紳士的に笑うと俺の腹部を指差した。
「キミが公園で倒れてたから助けたまでだよ。それよりキミ、あんなところで何をしてたんだい?」
「・・・判らない」
「え?・・・でも数時間前のことだよ?」
「ッ判らない・・・覚えて、無いッ・・・」
俺は頭を抱えて、俯いた。
どうしても思い出せなかった。
公園で何をしていたのか——。
俺は、何故血まみれで倒れてたのか。
「とにかく家まで送るよ。ホラ、キミの名前は?」
「・・・終崎、終夜」
「うん、いい名前だ」
そういうとヒョイッと俺を担いだ男の人。
俺は少し慌てながらも、大人しく連れて行かれた。
◆
「ただいまー・・・」
「お、帰ってきたか・・・って何だその怪我・・・」
潤さんが俺の腹部を見ながら呆気に取られていた。
俺はアハハ、と苦笑しながら言う。
「いえ、少し変な人に襲われて・・・」
「ソレ、少しじゃねぇだろ。って言うかその怪我の治療、誰がやったんだ?」
「そういえば名前、聞いてませんでした。お礼を言うのも・・・」
俺は俯いて、重い溜息を吐いた。
潤さんは俺の腹部に手を当てながら、首をかしげた。
「もう塞がってるな・・・お前、治癒能力でもあるのかよ」
「え!?本当だ・・・」
俺は腹部に手を当てながら呆然とした。
「そういや昔から傷の治りは早いんですよね」
「いや、コレは傷の直りが早いとかどうとかってレベルじゃねぇだろ・・・」
珍しい、あの潤さんが突っ込み役だ。
俺は苦笑しながら、腹部を触っていた。
「だけど一応包帯は学校でも付けて行けよ」
「判りました」
俺はそういうととにかく睡魔が襲って、目を閉じた。
◆
終夜の治癒速度は異常だった。
本人は全く気にしていないが、あたしを超える治癒速度は、異常。
そう、異色で異常で異彩で異端だった。
(そういや玖渚ちんが言ってたな・・・正体不明の零崎の事・・・)
携帯を取り出し、玖渚友のメールアドレスを選んだ。
◆
「いーちゃんいーちゃん」
「何だよ友」
「今潤ちゃんから連絡があってねー。零崎夜識の事尋ねられちゃった」
「どうすんだよ」
「大丈夫だよ。それくらいなら」
玖渚友は、軽く笑って見せた。
その笑顔に含まれる意味は、誰も知らなかった。
知っていたのは、その場にいた戯言遣いだけ。
(鋭利な刃物は、ナイフと曲弦糸と———)(私は手に入れたいと思うものは手に入れるだけだよ。ね?)
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.9 )
- 日時: 2010/09/06 15:43
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
—Data,04— サイコロ
「エスプレッソ、だっけ」
俺はエスプレッソを選びながら、喫茶店の前でウロウロしていた。
理由は簡単、リボーン君に頼まれたからだ。
「やぁ」
「・・・?」
「君のことを言ってるんだよ、少年」
「あ、ハイ。何でしょうか?」
俺は自分の事を言っていると気付き、男を見た。
男はニッコリと笑う。
だけど、目の奥は笑っていなかった。
グリーンの目は、まっすぐと俺を見ていた。
「キミ、普通の人とは違うから何だか話したくなってきてね」
「ハァ・・・」
「君の名前は?」
「あ、えっと、終崎終夜です」
「成る程成る程。いい名前だ。ちなみに俺は兎吊木該輔という」
「ハァ・・・」
何だこの人とか思いながら俺は手元に持っているエスプレッソを握り締めた。
「少し、お茶をしないか?」
「・・・」
◆
道を歩いていると、1人の少年に眼が向いた。
金髪で澄んだ青い瞳をした少年。
美しいと感じた。
同時に———恐れを感じた。
(まるで、世界を相手にしてるみたいだ)
存在その物が、世界その物に思えてならなかった。
俺は恐る恐る彼に話しかける。
案外普通の少年らしかった。
だが、将来とんでもない存在になりそうなことは感じていた。
(今、は普通の人であり続ける)
少年をお茶に誘い、ある喫茶店で一服する事になる。
◆
兎吊木さんは俺の顔をまじまじと見てきた。
俺は顔を逸らす。
「あ、あの。俺の顔に何か・・・」
「あぁ、いや。キミはとんでもない存在だと思ってね」
「ハイ?」
「キミは感じたことが無いかい?自分の存在その物がまるで、壊れかけの存在の様な事を」
——ドクンッ
「・・・」
「キミは、自らの事を世界のバグだと感じた事は?」
——ドクンッ
バグ。
害。
「ねぇ?」
「・・・」
何もいえなかった。
(呼吸が、苦しくなる)
鼓動が早くなり、脈拍も通常ではなかった。
体が火照って行く。
俺は自然と自分の裾を握り締める。
ギリギリと、音を立てる。
「ねぇ、キミは、××××××××」
———バンッ
俺はテーブルを叩き付けた。
触れてはいけないキーワードに触れた。
俺は息を取り乱しながら、何とか衝動を押さえ込んだ。
「大丈夫?」
「ハ、ハイ・・・———」
俺はゆっくりと座る。
周りの客の視線が痛かった。
「本当に、大丈夫ですから・・・」
「・・・最後に問うていいかい?」
兎吊木該輔は———。
俺に、最後に問うた。
「キミは、本当に仲間を守りたいと思っているのかい?」
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.10 )
- 日時: 2010/09/06 16:08
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
家に帰ると、潤さんはいなかった。
俺はベッドに横になる。
「・・・俺は、仲間を守りたいと思っている」
(もう、手放したくないから)
この手を離したくないから。
ぬくもりを忘れたくないから。
絶対に———手を離したくない。
「・・・」
手を、天井にかざしてみた。
「・・・」
自分の記憶の断片が掠れる。
思い出しそうだけど思い出せない。
俺は顔を歪める。
「全く・・・因果な人生だ」
バッとベッドから起き上がって、窓を開け、向こう側———つまりはツナの部屋に向かって、俺は跳んだ。
◆
十年バズーカが暴発を起こした。
ソレは何も無いはずの場所で爆発し、煙が上がった。
「ツナ、コレ一体何事?」
「終夜!あー、ちょっと、ね」
俺が苦笑すると、何故か終夜のほうにバズーカが再び跳んで行った。
「っまた・・・!」
終夜はバズーカに見事に当たり、煙に包まれた。
「ど、どうしよう・・・」
「・・・まぁ、時間になったら戻ってくるだろう。ツナ、寝てろ」
「え、でも・・・」
「いいからネロっつってんだ」
俺は無理矢理リボーンに寝かされた。
◆
煙に包まれた後、俺は目を開ける。
晴れて行く煙。
「・・・」
「・・・へ?」
俺の目の前に在った光景は———。
倒れているスーツ姿の男達の真ん中に、堂々と机に足をかけてワインのビンを持った、大人びた沢田綱吉だった。
(運命は、サイコロの様に気紛れだった)
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.11 )
- 日時: 2010/09/06 16:33
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「ヘェ、キミ、異世界からきたんだ?」
鋭き冷たいキミの心理は。
—Data,05— サイコロジー—心理学—
「コレは・・・」
違う、ツナじゃない。
けど、目の前にいる人物は沢田綱吉に間違いが無かった。
というか、何だこの状況。
ツナの着ている白いスーツが、真っ赤な血で点々と水玉になっていた。
「・・・お前、誰」
「あ、いや、えっと」
俺は焦りながら、一歩後ろに下がった。
「俺は、終崎終夜。えっと、キミは沢田綱吉、だよね」
「・・・そうだけど」
俺を疑問の目で見たツナ。
俺はまた後ろに下がり、彼を見た。
(つめた過ぎる、刃物の様な目)
まるで、俺の知っているツナとは違う。
正反対だった。
「さっきの煙を見ると、君は十年バズーカに撃たれて此処に来たらしいね」
「あ、うん」
「それに俺を知っているということは君にとっては他人じゃない。だけど俺はお前のことなんか知らない。考えられる答えは一つ。お前は異世界から来た」
「・・・パラレル・ワールド」
俺は頭を抱えた。
(もう何が何だか判らない・・・)
ツナはそんな俺を見てヘェ、と言った。
——ガシャンッ
ツナが手に持っていたワインのビンを落として割った。
(わざと・・・)
赤いじゅうたんに更に赤いシミを作った。
「今まで同盟食事会だったんだ。退屈で他マフィアを壊したけどね」
「・・・マフィア?」
「(あっちの俺はこのこと、隠してたのかよ)」
ツナは何故か舌打ちすると俺を向いた。
(と言うかマフィアって何だよ!そんな物騒な・・・あ、いや、潤さんほどじゃないか)
「・・・って言うか、もう五分は経ってるよね」
「そういや・・・」
俺は手のひらを見た。
周りを見ても変化は無い。
俺は首をかしげた。
「とにかく俺の屋敷まで来てよ」
「あ、うん」
俺はうなづいて、ツナの後を付いて行く。
———ガチャっ
「・・・沢田綱吉。この子は誰?まさかこんな子供にも手を出し———」
「違うわボケ」
ツナが即座に突っ込みを入れた。
此処は相変わらずのようだった。
「・・・本当、俺の知ってるツナとは正反対」
「・・・(異世界の俺、どんな性格だったんだよ)雲雀、コイツ、連れて行くことにしたから」
「・・・判ったよ」
雲雀は変わらなかった。
だけどやはりスーツからは血のにおいがして、顔を歪めた。
「そうだ、お前が落ちてきた後、コイツが落ちてたんだけど。コレお前の?」
そういってツナが取り出したのは、何かが彫られているナイフだった。
「・・・ボンゴレの紋章が彫られてるんだけど」
「え、あ、えっと、多分、俺のです」
俺はそういってナイフを受け取った。
「・・・ノッテ・・・」
夜空、って言う意味か。
俺はそのナイフを服の裾に隠した。
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.12 )
- 日時: 2010/09/06 17:12
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
黒色の黒曜石のナイフは、光によって綺麗に光っていた。
屋敷と言う屋敷は巨大だった。
「いや、デカッ!?」
「そんな驚く事?」
「だってだって!凄いじゃんこのお屋敷ッ!」
俺がそういうとツナはフンッと顔を背けた。
俺は首をかしげる。
◆
終崎終夜と言う奴はどうやら異世界から来たと言う事が判った。
厄介な事になってしまった。
俺は携帯を取り出し、白蘭に電話をして、異世界転移を頼んだ。
終崎終夜は目を輝かせて周りをキョロキョロと見ていた。
「・・・十代目!」
「ツナ!」
すると二人がすっ飛んできた。
俺は溜息を吐いた。
「何、二人とも」
「お怪我はありませんか?」
「大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫」
俺はそういってマントをバサッと後ろにいた奴に投げた。
もぞっと動いた終崎はマントを見て、顔を歪める。
「どうした」
「・・・血の匂いがする」
そういうと、マントを握り締めていた。
「・・・お前の世界では俺はこんな事しないのか?」
「絶対にしないと思う。究極のお人よしだから」
(何故か、そう感じるんだ)
読心術を使ってあいつの心の中をのぞいた。
「信頼、ね」
俺は少し溜息を吐いて、歩き続けた。
◆
コノ世界のツナは全く関係性が見えなかった。
と言うか、コノ世界のツナは全然性格が違う。
(まるで、現実逃避をしているような)
心理が全くつかめなかった。
◆
「もう一日も経ってるぞ!リボーン!」
「・・・」
俺は焦りながらリボーンに言った。
終夜がまだ戻ってきていない。
五分どころか、一日経っているというのに。
「・・・ツナ、人の思いは世界を超えちまう物なんだゾ」
「ハ?」
リボーンは、凄く深刻そうな顔をした。
◆
アリアから伝言があった。
二つの世界———つまりコノ世界と、もう一つの世界が歪んだと言う事。
歪み、繋がった。
『人の思いは時として世界を超えちゃう物なのよ』
『どういう事だ?』
『アッチの世界の沢田君が何かを強く思った所為、とでも言うのかかしらね〜』
向こう側の世界のツナが、強く懇願する程のこと。
『ソレに適した、彼が選ばれたって事ね』
『・・・終崎終夜か』
『えぇ。だけど、まだ時空が捻じ曲がったままなのよね』
『・・・どういう事だ』
『つまり、もう1人誰かが選ばれる可能性があるって事よ』
俺はそんなアリアの言葉を思い出しながら、ツナを見た。
「ッ!?何だコレ!」
ツナは何かに引きずり込まれていた。
闇の様な、物。
「時空の歪みか・・・!ツナ!」
俺も一緒にその闇に飛び込んだ。
◆
——ドドドドッ
「ッ!?」
俺は天井を見た。
天井は壊れていない。
そして何かが落下してきた。
俺は落ちてきた物を見る。
隣に居たツナも落ちてきた物を見た。
「いつつ・・・」
「・・・ツナ!?」
(時空軸は捻じ曲がった)
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