二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ボカロ曲小説化します!
日時: 2010/09/05 12:56
名前: リクシス ◆jp1usmUkv. (ID: 35AN48Qe)

ボカロ曲を小説化します!!
一話目は『ハチ』さんの『リンネ』です。
お暇なら読んで下さい。

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Re: ボカロ曲小説化します! ( No.1 )
日時: 2010/09/05 12:57
名前: リクシス ◆jp1usmUkv. (ID: 35AN48Qe)

大好きな人は言いました。
「その気持ちをきちんと整理しろよ。じゃなきゃダメだろ??」
大好きな人の隣にいるその子は言いました。
「どうして貴女がいるの??貴女の存在意義は何なの??」
少女は辛すぎる現実から逃げようと自分の腕を何度も何度も切りつけました。
真赤な液体が腕を滴って自分の衣服に付着します。
その液体を口に含んで少女は『誰か』の元へ歩いていきます。
「……あの人なら、自分を愛してくれるハズ」
そう信じて。
でも、その『誰か』も自分を愛してはくれませんでした。
少女に帰る場所など残されてはいませんでした。


過去の自分は言いました。
「ココロなんていらないってだから言ったのよ。馬鹿じゃないの??」
少女は過去の自分に言いました。
「五月蠅い黙ってよ。」
過去の自分は少女に言いました。
「あんたこれからどうすんの??一人じゃん。」
少女は言います。
「誰かに自分を買ってもらえば良いの。それでお金をもらえれば愛してくれる人がいる」
と。過去の自分は言います。
「そんな馬鹿なことやってないで努力しなさいよ。」
少女は甲高い声で叫びました。
「五月蠅い!!黙ってよ!!」
唯一の救いだった過去の自分は自分を見捨てて何処かへ消えていきました。
少女を守ってくれる人がいなくなった時、少女の周りには黒い影が付きまとっていました。

少女がその影の存在に気が付いた時にはすでに手遅れでした。
「助けて!!誰か!!暗闇にのまれそうなの!!」
泣き叫んでも誰ひとり振り向いてはくれません。
「ダアリン、ダアリン、お願い…助けて??」
小さく呟いて少女は携帯電話を握りしめました。
いつかのようにダアリンから電話が掛かってくるのを待って。

衰弱し切った少女の目の前に現れたのは『ダアリン』でした。
『ダアリン』は少女に目もくれず冷たい足音を立てて何処かへ行ってしまいました。
その時、過去の自分の声が一瞬聞こえました。
「あんたとダアリンは二度と元には戻れないと思いなさい。」
『アンタが影に付きまとわれたからダアリンはアンタを捨てたのよ』


少女は小さな声で呟きました。
「ワタシニアイヲクダサイ」
少女はまた見知らぬ男に笑いかけました。
見知らぬ男は少女の肩に手を回しました。
少女は微笑を浮かべて男の手を振り払いました。
男は唖然としました。
「サヨナラ。」
少女は一人、立ち上がりました。
『本当の愛』と『大切な人』を探す為に……。


〜ました系が多いのはわざとです(笑)


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